アカメが斬る!
」のレビュー

アカメが斬る!

タカヒロ/田代哲也

期待はしていた

ネタバレ
2020年2月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 数年前に書店で見つけた時は当たりかなと思ったんですが、3巻後から個人的に合わなくなってきました。
しかし、ラストはどうなったのかは気になったので電子書籍で買いました。
王道ファンタジーと思わせておいて実は容赦ないグロネタありのアクション勧善懲悪モノ。
当時高校生だった自分はこの作品に惹かれました。
しかし、「色々と惜しい作品だった」というのが読後の私の感想です。
なんというか、キャラクターがアッサリと死ぬたびに作者さんたちのドヤ顔が見えてくるのが辛くなってきたんですよね。あっさり殺してみせたかと思いきや、2巻の巻末のコメントで「本当はこのキャラ強かったんですが、主人公たちの方が強かったんです」と言っていたあたりも個人的にはマイナスでした。設定集等ならまだしも、巻末で作者がそれ言うのかという感じ。一読者として、強さ予想くらいはこちらで勝手にさせて欲しかったという気持ちはありましたし、そもそも強さを語るには描写不足なのでは?とモヤモヤ。
あれではただのチンピラが主人公勢に正義の鉄槌を下されただけのように見えました。(あくまで個人的な意見です)
キャラデザに関しては結構好みなキャラクターはいました。しかし後半になるにつれて女の子の顔が全員一緒に見えてしまい、「あれ?この子はモブの子?メインの子?」と思うことや、目のアップになるたびに「これ、喋ってるのボスなのかエスデスなのかわからない」と思うことが多々ありました。(ちゃんと話を読めばわかりますが)
ストーリーですが、王道ファンタジーとして完走したのは良かったです。
ただ、もう少し練っても良かったんじゃないかなと。
「スピーディでわかりやすい」を売りにしていたのかもしれませんが、個人的には「完結までとても急いでいる」作品に思えました。
しかし、熱い作品を描きたいという熱意はビシビシ伝わってきました。
遅ればせながら完結を見届けることができて良かったです。
ワクワクさせるような帝具の造形や設定、そしてこの作品自体は、間違いなく私の青春の一部だったと思います。
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