このレビューはネタバレを含みます▼
186ページでした。ハーレクインヒストリカル、ニコラ・コーニック作『ラベンダーの密約』が原本で乙女ライトノベルにアレンジした作品だそうです。
伯爵家のヒロインは二十歳で若干嫁き遅れの為、毎日窮屈に暮らしています。男爵のヒーローと出逢い、惹かれ合うのですが…家格の低い家に嫁ぐのを良しとしない兄に反対され…そこから二人がハッピーエンドになるまでの話です。身分差モノですが、色んな事がヒロインとは遠い所であっさりと解決され、話をまとめた感じです。ドキドキハラハラ感は無いですね。
何か大変な障害や事件があればもうちょっと面白かったかも。
ヒロインが身分に固執する人達を嘆いているか、身分を優先した結婚に乗り気じゃないと悩んでいるか、…のシーンが半分くらい占めてます。悩みの多いヒロインです。
最後まで悶々と悩み続けるヒロインのせいか、ラブシーンもある割にイマイチ盛り上がりに欠けます。ヒーローと一緒に社会を憂いているだけな気がして、あまり魅力的な登場人物もいませんでした。不可ではないけど可でもなく、☆3にしておきます。