十億のアレ。~吉原いちの花魁~
」のレビュー

十億のアレ。~吉原いちの花魁~

宇月あい

いつの間にか引き込まれ(惹き込まれ)ている

ネタバレ
2020年3月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 私が知っている吉原とは時代も手伝って全く違う世界として描かれている。
若さと容姿端麗こそが全てなのは現代でも変わらないけれど、今は親に売られる事は無いにせよ自分から飛び込んで評価されて行く…時代が違えどやはりそういう成り立ちは変わらない。
主人公あずみは、昔と同じく親の食いぶちの為に突然知らない世界で競りにかけられ厳しい現実を学んでゆく。あずみはトップクラスの郭で10億で入郭される。
然しながら男性経験皆無な上、水揚げ(初めての客に捧げる)も上手く行かず心の拠り所は用心棒でありながらもあずみを気にかけてくれてくれる三倉の存在が要になる。あずみはまっサラで郭では不器用過ぎるから。
三倉はかなり訳ありな過去を持つのが最新話で明かされるが、三倉も他の遊女よりビジネスライクながらも遊女としてのあずみは過去を邂逅される存在だった。果たしてあずみは魑魅魍魎とした吉原で上り詰めるか、三倉への想いはこの先どうなるのか?
驚くほど綺麗な絵で露骨な性描写が無いのにいつもハラハラさせられる飽きないマンガです。
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