25時、赤坂で
」のレビュー

25時、赤坂で

夏野寛子

圧倒的透明感

2020年3月7日
前作を先に読みましたが。今回は少年ではなく26歳と29(28?)歳の役者の話ですが…すごい。相変わらずの透明感。俳優モノなんてよくあるし珍しい設定ではないのに、とても引き込まれました。おそらく、感情の描き方がとても上手いせいだと思います。表情が秀逸。圧倒的な画力で繊細な表情を余すことなく描かれています。とくに、人物に目で語らせるのがお上手ですね。目力がすごい。漫画なのに、目の中に吸い込まれてしまいそうでした。
白崎くんが骨の髄まで「演技馬鹿」なのがいいですね。俳優がおまけ設定になってなくて、俳優であることが軸になっているストーリーがとてもよかったです。
今まで読んだ作品のなかで、間違いなくいちばん「美しい」作品でした。
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