ヴィクトリアン・クロス【特典SS付】
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ヴィクトリアン・クロス【特典SS付】

ゆきの飛鷹

悪魔払いのファンタジー話です

ネタバレ
2020年3月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 668ページでした。本当にそんなにあったかな?ぐらい長さを感じさせず一気に読みました。シフォン文庫の創刊時に出された作品らしく、この作者さんも創刊メンバーに選ばれただけあって、すごくよく設定が練られています。

舞台背景は、19世紀末ヴィクトリア朝、イギリスです。ヒロインはかなり不幸な境遇ですが、それでも健気に前向きに生きています。そして美少女!。ヒーローは、公爵の他にいくつか肩書きがあって、その一つが退魔師(エクソシスト)です。
ヒロインがヒーローの幼い弟の家庭教師としてやってきますが、そこで偶然にもエクソシストだったヒーローが、ヒロインに悪魔(婬魔)が捕りついていると見抜くという所から始まります。ざっくりと話を振り分けると、ヒロインの不幸過ぎる過去や、悪魔払いをするまでが物語の3分の2。残り3分の1は、身分違いのヒーローとハッピーエンドになるまでが書かれています。
とにかく美少女ヒロインの可哀想なこと!(泣)誠実なヒーローに早く幸せにしてもらって欲しいと思って読みましたが、残念なことに二人がハッピーエンドになってからの甘い話が無く、題材が題材なだけに終始暗~い雰囲気のストーリーでした。オカルトまではいかないが暗めの話や、薄幸ヒロインが好きな方、にオススメします。
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