懲役339年
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懲役339年

伊勢ともか

最推し

ネタバレ
2020年3月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 長々と語ってしまうのをお許しください。転生信仰って、大枠の設定がもう素晴らしい。
前世の罪は今も未来も罪…という概念のもと、生まれたばかりの赤児が罪を着せられ、生涯塀の中で贖罪を強いられる不条理な世界。冤罪どころの話じゃ無い。
そのうち身分を金で売る既得権者と、教義の異常に気付いた反逆者と、期待通りな流れ。そりゃオカシイに決まってますよネ。
芽吹いては散り、革命の意志を紡いでいくストーリーです。
諸々の概念や問題は、今の社会や過去の歴史に通じる所があり、漠然とした共感を生みます。そう感じさせるだけで大した作品だと思いました。
絵は好みが分かれそうですが、シンプルでむしろ内容に集中出来ました。裏サンだと分かって変に納得。
読み終わって、え…4冊?!もっと壮大かと。猊下はカワイイし、大団円って訳では無いが納得なラストも良かった!久しぶりにめっちゃ面白かったです。映画化したら絶対観ます。
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