透明にくちづけ
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透明にくちづけ

しもくら

作者さんののびしろを感じる

2020年3月13日
飄々としたミステリアスな霊×幾度となく性犯罪被害に遭う大学生。作者さんは本作がデビュー作との事です。
素人意見で恐縮ですが、凄くのびしろを感じる作家さんだと思いました。絵、お話、設定、台詞、コマ割りなど粗削りな部分は結構あるものの、じわじわと滲み出るようなエロさを描くのがとても上手です。
特に主人公が痴漢に触られたり、中学時代に誘拐犯達に犯されそうになったシーン。ストーリー的には可哀想な場面なんですが、加害者達の嫌らしい台詞や主人公の反応など、読み手の加虐心をくすぐる見せ方にゾクゾクしました。(誘拐犯が主人公にオ◯ニーショーを強要するくだり良かったです)
この作家さんのじっとりしたエロさ、自分は好きだな〜。それだけにもうちょいお話や設定を詰められてたら…と思います。なので作品自体は☆3〜3.5な印象ですが、エロが自分好みだったのと、今後の期待を込めて☆4としました。丸一冊表題作で全168p。
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