甘くて最高。読後感も良き…！

作者買いでしたが間違いなかった！表題作の他、短編１話収録で、表題作は「くさかんむり〜」のスピンオフ。私はまだ元のくさかんむり〜未読ですが、十分楽しめました。作者さんの作品が好きな理由の一つが読後感の良さなんですが、本作も例に漏れず読んだ後に幸せな気分になれました。表題作はスパダリなホストイケメン×病み気味ブサメン（実はお金持ちな小説家）で、攻めの翔くんは若干俺様系なんですが、ちゃんと受けのさとしを大事にしているのが伝わってきます。さとしもＨの時こそ嫌々言ってますが、根本にあるのは翔に対する揺るぎない愛で、お互いがお互いを大事にしていて甘い感じが堪りません。さとしが鬱っぽくなった時に甲斐甲斐しく面倒を見る翔。はぁ〜愛しか感じられませんでした。同時収録の短編は、女性下着着用が趣味の綾人を慕うワンコ系後輩の司のお話。司が、綾人の趣味もひっくるめて綾人のことを好きになってくれて良かった。設定説明のために若干モノローグが多めですが、短編なので仕方ない。確かにモノローグの多さは気になりましたが、許容できる範囲でした。
そして絵柄。正統派というわけではないと思うのですが、綺麗で私はとても好きな絵柄でした。さとしがブサメンなのに何故か可愛く見えるという蔓沢マジック笑。あと蔓沢先生の絵で好きなのが体格。本作の受けはいずれも攻めより体格が小さく華奢めですが、ただヒョロっちいだけでなくて柔らかく適度にお肉がついていて、でもむっちりしているわけではなく、もうバランスが最高でした。攻めもガッシリめですが、ガチムチではなく、でもちゃんと筋肉が付いていて水泳選手の体型みたいな感じで瑞々しく、私の好みど真ん中でした。