ぼくの地球を守って
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ぼくの地球を守って

日渡早紀

イヤミス

ネタバレ
2020年3月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 不快感が残ってしまいました…。紫苑の過去は確かに壮絶。でもちゃんと認めて愛そうとしてくれる人もいたよね?一つも愛情を与えられなかったわけではないよね?なのにひたすら目に付いたものを否定し罵るひねくれた性格のどこに惹かれた?9年生き残ってしまったのは確かに残酷すぎる。でもホントは秋自身が生きたくて開発した薬。それを紫苑に打ったことは確かに悪意もあったようだけど、でも生かしてくれたと考えることもできたのでは?転生を信じていたなら、再会できたことに歓喜するのかと思いきや、憎しみだけ持って転生するとは…。転生後のリンは、それほど憧れ欲した家族を手にしているのに、お母さんを大事にすることもなく。田村もミロクもホームレスおじさんも皆ちゃんと愛してくれているのに、もはや視界に入るもの全て傷付ける有様。え、何故コイツを愛した?ダークヒーローが苦手なわけではない。守るべきもの、その理由に多少同調できれば、どんなダークヒーローでもどこか共感するし愛せるし物語として面白くなるんだけど…、紫苑もリンも、ただの暴君にしか見えず。木蓮が紫苑を愛した理由、紫苑の人間的魅力が伝わらず、これがわからないとリンを守ろうとするアリス含め皆の気持ちもわからず、ただ全員を傷付ける為に転生したの?地球を滅ぼしたいの?え、なんで月基地で見ているだけだった地球にそんな恨みがあるんだっけ?あぁ戦争してるからか、…でもリンは戦争せず息子を大事に思うお母さんがいるのにそこは滅ぼしていいんだっけ?あれ?キャーとラズロを失って悲しんでいなかったっけ?…など…そもそも物語に入っていけず…。
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