物語の土台がハッキリしない





2020年3月26日
ヒロインアンジェルの物思いの多さに驚いたのが第一印象、彼女が嫁ぐ先の国の王(シーク)がどれほどのものなのかハッキリしなくてよく分からない。彼女がヒーローザーヒルを好きな事はとんでもないほどに書かれているけれど、彼女が身を引くことで彼を自由にするという理屈が意味不明。アンジェルがいなくなっても彼には義務で娶る女性が次々と候補が挙がるだけなのは明白ではないのか?義務に愛はいらないというのがザーヒルの意志なのだからアンジェルでなくても良いとなるだけなのに。また、彼女の父親はタブロイドを賑わすような男なのに(5年間だけおとなしくなったらしいが)彼女曰く、両親のようにはなれない というセリフに違和感を感じる。そもそも写真を送りつけてきたザーヒルの恋人の脅迫なんて彼に突き付けておけば良いものを何故彼女が処理する必要があるのか理解できない。少なくとも彼らが愛し合って結婚を望んでいるという土台があっての事なのにそこが曖昧。ハピエンには、アンジェルの10年の永い愛情の維持にザヒールが後悔をしているが、そこのところの蓄積具合にも不足が有って私には理解する材料が不足で何の感情も湧かない。

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ちょびヒゲ さん
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