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今月(4月1日~4月30日)
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シーモア島


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ヒーローは結構な呑気者2022年2月18日ヒロイン父はヒーローを娘婿にと考えても養子にしようとはしなかった。血筋に拘り、作中にある通りどこの馬の骨とも分からない男を後継者とは考えていないことを、婚約破棄後7年もヒーローは考えなかったのだろうか。「君の一生を台無しにした」というヒロイン父の言葉が解答だろうと思う。なのにヒーローはヒロインが出て行ったせいで現在困難な状況にあると責める。分かっていたならこの言葉は出てこないはず。DVのそれらは非情に腹立たしいが、登場人物の全てに言える事だが それらにおいての感情が希薄。肝心要のラブも希薄。表題にある「初恋」の仄かな香りだけで物語を引っ張っていこうとしていて情熱薄く違和感アリアリ。こうなると、物語の中で たられば状況が私の頭の中に渦巻いて物語を楽しむどころではなくなった。
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ぬるま湯の中のラブコメ🖤2022年1月21日最近巷ではヤングケアラー問題に解決策を模索し始めている。この物語も病人や老人のケアではないが、それぞれシングル家庭の弟妹3人の面倒を見る長子が物語を引っ張る。ラブ要素は親なのだが、長子同士にも幼恋をほのめかしてアットホームな仕上がり。子供たちの成長の反抗期や思春期、親たちの悩みも重くは無く、登場人物の全てが素直で真っ直ぐな設定が、持っていきたい方向へ持っていけるように作られているようで少々鼻を衝く。しかし、その意図通りに上手くまとめられていてほのぼのとあったかい気持ちにさせてもらえる仕上がりになっている。私には、父親と長男の関係性が微笑ましくてお気に入り😄
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大切な女性の名は反対から読んでも同じ😉2021年12月27日原作者はヒロインの名前をよく考えたのだなと読後一番にクスッと笑ってしまった。これと言って特別な物語ではない。王道。ただ、読み初めの部分のヒロイン面食い発言にラブコメなのかと興味を持って読破、恋愛アルアルな物語だったのだけれど、父娘で恋バナなんてするかなぁ~と独立心旺盛な女性だけれどそこは芸術家として、お嬢様の甘ったれさもそのままに上手くまとめた感がある。けれどやはり起伏には乏しくて物足りない。
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6と6と6はラッキー7❤2021年12月6日作中の物言わぬコンラッドの熱い視線にキュンキュンさせられっぱなしでした。私は時代が遡っている(近世以上昔)物語は苦手です。今でさえ男女の差別は当たり前にあって、尚且つ努力の花が咲かぬ時代というものに歯がゆさMAXになってしまってラブストーリーに陶酔できないからです。コンラッドの幼少期はあまりにも辛くて、それでも歪まず優しさの塊である彼に私も恋してしまいました。オランダ人医師とイギリス人看護師の物語は何冊か読んだけれどこの物語が今のところ一番お気に入り。ヒロインアデレイドを囲む人々の温かさにオランダの人たちはみんなこうなのかと錯覚してしまいそうで、中でも語学のウィット先生の素晴らしさが私には胆だった。ただ、事故現場でのヒロインの行動には優しくてイイ子を突き詰めすぎて、やり過ぎなのが残念。総じてアウトステーケントゥな物語でした😄
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エーゲ海で水遊び😄2020年5月26日生涯を共にするパートナーに恵まれない2人の頑ななすれ違いの物語でしたが、各々の心中に気付かずに拒み続けて愛情に気付いた時には、少年と少女のように素直に、大人らしいシチュエーションの中での告白の場面にトキメキが有りました。大小有れど誰にでも事情はあって、ヒーローも気持ちに気付いてはいなかったけれど一途にヒロインの状況を判断して守り続けてくれた行動に惹かれました。ヒーローが言っていた通り、自立している魅力的な女性という件には、彼女への憧憬の念をも感じてウットリと読むことが出来て、恐怖を忘れてHQらしいトキメキを感じました。
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サヴィルの態度にギャップ萌え⁉2020年5月14日ヒーローサヴィルの両極端な態度に振り回されるヒロインエドニーにこちらまで焦れてイラついた。サヴィルが、社内恋愛禁止発令に何らかの処置が出来ないのは恋に動揺しているからという設定なのだろうか?ベットへ女性を導く手腕に長けてはいても心の内を相手に伝えて引き付ける手腕には劣っているようで何だか違和感もある。けれど従兄弟のアプローチに嫉妬全開で不機嫌になるとかは可愛い(笑)が、思い通りに事が進まないとブスッと黙りこくる態度にガキ臭さを感じて可愛いよりは困ったちゃんという感じ何歳なんでしょうか彼は・・・。特別感はあまり無いけれど、義兄を恋人と誤解しての嫉妬など、ヒーローを嫉妬の渦中に置いて居る様を見るのがトキメキポイントで読み手としてはフフフとほくそ笑んで読めてとても面白かった。
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君の抱える人生をもっと知りたい2020年5月2日ヒーローセバスチャンの叙情的な作りにすっかりのぼせてしまった。事象毎に自分の行動を省みて、再会時にはそれらを反映させるという前向きさと直向きさ、そしてその都度湧き上がる感情をつぶさに表してくる素直さをウットリと読んだ。ヒロインマティルダの些細なミスから引き込んでしまった事故が齎した不幸の辛さや後ろ向きな姿勢を、読み手の私にも理解できてしまうのには、自分の中に彼女の身の上を色眼鏡で見ているのではないかという後ろめたさも感じてしまったが、前進しないが停滞しているという自己憐憫からの脱出と恋を連動させての復活に涙が止まらない。この出会いに大いに嫉妬するほど素敵な物語だった。特に 柳の小屋のエピソードにはトキメキも、涙も止まらなくて素敵なシーンだった。
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そこらへんのシンデレラストーリーじゃない2020年4月30日「よくやったのよあなたは/生き抜いて成長して/ここにいるのねおめでとう」無料分のこの言葉に心底胸を抉られた気分に陥った。苦境に負けず、生きるとはこういうことだと示すヒロインに憧憬の念を抱いた。生きる=生活の為に金を稼ぐ日常を視点を変えて、それはいつか定住するその場所探しとしている彼女の前向きさに心の底から強さとはこういうものではないかと感じさせられた。読み始めから物凄い吸引力を感じた物語にどっぷりと漬かった。要所要所で書かれるセリフに心ときめき、思わせしめられる。ヒーロー、ヒロインのどちらにも深く感情移入させられて、切なくて苦しいがそこには希望が込められて納得して読み進められた。穴場というビーチ、その夕日それらが良い効果を作っていて彼らの感情がこちら側に遺憾なく、もれなく伝わって作画されていない涙さえこちらに注がれている気分になる。けれど、プリンセスという立ち位置は彼女には役不足なのではとさえ感じてしまう。狭い鳥かごの中だが底は深い、ヒーローの横に立ち彼を支え共に生きていくには彼にとって力強い者であることは間違いないから、共に愛情と理解で切り抜けていけると思える類の無いシンデレラストーリーだった。
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かなり事象てんこ盛りすぎて残念2020年4月30日ヒーローもヒロインも色々と背景が御座なり。何もかも降って湧いたような事象と人物背景に「?」と思うことしきりで困惑した。話の重要点は、90日間偽装結婚をしてというよりはお試し期間の結婚をしてその先を見極めようというもので、ヒロインの家の窮地を救う代わりに、ヒーローの事情も解決してほしいという事なのだが、娘に手を焼いている素振りなど無いのに、いきなり娘登場だし、それらのことを2人が(特にヒロインが)どう感じたか、どう思考したかが書かれておらず、ただ「ガラガラヘビとキスする方がまし」と拒否の感情だけが存在している。特にヒーローは何者なの?と疑問は解消されなかった。全てにおいて、心情描写が皆無なので私としては「ああそうなの」と書かれている事を鵜呑みにするしかない流れで感情移入するところは皆無だった。物語としては、問題提起する視点の置き処に大いに興味をそそられるのだが、その解決方法は水戸黄門的で何かしら得るものなどは無いし、その描写もスッキリとはいかない事後報告。読み初めの部分には、意外な標準的患者なんて表現に興味を持ったが曖昧に自然消滅で残念だ。
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玉の輿を望んでいた子供らしい憧れ2020年4月28日シングルマザーの母と兄弟との生活で育ったヒロインの極めて単純な望み、それだけに盲目で自分磨きだけに奔走し努力してきたことは涙ぐましく称賛されてもおかしくは無いが、男性を見る目を養ってはいなかった。けれど、試験前にパーティーしようとするような男子学生には見向きもせずというところは、気のあるそぶりを見せるような軽さを封じているし、常識的優等生が垣間見えて1票を投じるところである。しかし、社会に出てからは、財産で男性の価値を計り、失敗し、お金だけあっても幸せにはなれないと学んだ。そんな時に出会ったヒーローとの恋模様だけれど、当たり前にティーン時代に経験するような感情や、気の置けない人と共有する空間の心地よさを体験していくヒロインに、やり直すという道筋が見えて期待が持てた。ここからは順当に進展かと思いきや、過去が彼女に火の粉をかける。ヒーローの事情も絡んで誤解がすれ違いに及ぶが、解消のそのきっかけや心の吐露には、納得させられる言葉も無くて「それだけ?」という不満が残った。それでいいのか?という笑いとも呆れともあるようなエンディングに、経験から学んだ彼女の成長を知らしめるような事象が欲しかったと思う。
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子供取り違えからのハピエンだけれど。2020年4月28日出産日が同じだった新生児の取り違えによってすれ違った男女が復縁となるお話です。題材がかなりの重大事なのでどんな風に解決へと導かれているのかを中心に読みましたが、復縁ありきの好都合展開はこの重要題材に一石を投じるようなものではなかったのが残念でした。子供の状況説明や子育て環境についてを主軸に進んでいくのは仕方ないとしても、ヒーローとヒロインの出会いから別れ、そして復縁へとのプロセスにトキメキが伝わってこず、どちらかというと淡々とした事務的ですらあるような始末で、人物の所作の切り取りにも工夫が欲しかった感想です。ヒーロー前妻の作り上げた庭園はそれなりに完成された芸術性の高い冷たく豪華であることは伝わりましたが、肝心のヒロインの希望する(求める)感性の光が具現化されておらず、想像するだけになっていてかなり残念です。お互いに一目惚れだけで引っ張られた関係は情熱も薄く「子供の為だから」という印象からは脱却できませんでした。
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久しぶりに泣いちゃった😢2020年4月22日ロクデナシの父親に散々な目に合わされても健気に耐え続けたヒロインには、寄り添ってくれるアーロンがいた、母親がいた、そのことが彼女の強さの理由に大いに納得できた。支え続けてもらえることがこんなにも強く優しくなれるのだと久々に思い出せたような気がする。何よりも、他のHQを読んでもなんとなく座り心地の悪かった「愛は無くならないの」という本物を見た気さえした。ヒーローにしてみればあまりにも過酷な仕打ちに友人さえも利用してのし上がらねばならないという目標にはなったけれど痛々しい。今の地位を獲得してきた背景にも、口をつぐんで余計な事は言わなかったと思われ、復讐だと言葉で示しても兄弟と力合わせて戦ってきた背景が分かって力強く感じた。ののしり合いなど無く、全ては終わったことと静観しようとするヒロインの姿勢に共感したしその品性にも感動した。言いたいことは山ほどあるだろうに。最後の最後に持ってきた和解も違和感が無くて、さもすれば説明分の朗読ともなり得そうな部分を上手く作られていて、号泣ではなくポロッと涙がこぼれてきた。
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根拠が薄くて御座なり2020年4月22日姉の光が強すぎて妹(ヒロイン)の影が濃すぎる冒頭。何よりもヒロイン自身が思い込みの罠にはまって抜け出せていないのがよく分かる。しかし、何かを自分の手で成し遂げたいとロンドンで転職するも、その目的を何に託しているのかが何も無くて違和感が湧く。そのきっかけをヒーローとわかりはするけれど、決意表明を何かしら具体的に見せてほしい。例えるなら、嫌っていた自分の髪をショートボブくらいには切ってみるとかそういうものを見せてほしかったと思う。また、目的があっての転職でないのでズブの素人がただ頑張るというだけでは成長するのは当たり前で、レベルに問題がある。ヒーローも見かけただけのヒロインを姉をきっかけにして懐柔しようとするあたり、偶然の再会ではないところにも違和感がある。金にモノをいわせてグイグイ押してくるあたりはトキメキ要素をそこに置いているのだろうが、所詮見た目だけに惹かれた女性を確かめるための術を繰り出したにすぎず白けてくる。可愛い子供には旅をさせよとはいうが、ヒーローはお父さんじゃないのでもっと情熱を読み手側に伝えてほしいと思うのだ。彼女の成長のためにではなくて、家族から引き離せば自分にとって手が出しやすいと受け取れて、行動がテレンコで不快なのだ。前述したが、嫌っていた髪を切らなかったヒロインが、整えてもいない髪を振り乱し、チャレンジしている職の為に奔走するのは認めるが、そこでヒーローからだけは認めてもらっていた髪に固執している時点で先読み出来すぎて、興味も好奇心も削ぎ落しながらの読書となった。
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奇襲の達人⁉2020年4月16日いきなりシャンパンを浴びせられて、浴びせてフォーリンラブでした(笑)シャンパンが、という事ではないけれど思いがけないトラブルにあって相手の存在を強烈に印象付けて、その直後に再会はもう忘れられない存在となってしまった。おまけに、1ヶ月ボディーガードとして一緒に暮らすなんて親密な状態に置かれては、何も起きないわけが無いと もう確定的要素がそういう道筋と分かっても面白い。こういう衝撃的ロマンス待ちなのは、少女、少年漫画のそれのような(寝坊してトースト加えて走って交差点でぶつかるシチュエーションみたいな)もう伝統的スタイルなのかも(笑)一風変わっているのは、ボディーガードの役割を担っているのはヒロイン側。多くの物語は男性に護ってもらうのが常なので女性だってという強さをアピっている所と それでも可愛らしく素直であるのが素敵なヒロイン。ヒーローも頑なであるのは前妻のせい。それでも惹かれる気持ちが溢れていてそのとき待ちな私としてはジレてため息も出るけれど、娘への愛情の示し方の優しさ穏やかさ具合と、この先生の作画が甘いだけの空気にせずピリッと辛子を効かせて主従関係の中に引き戻して妙に現実的。ウットリと、というわけではないが、順当なハピエンだったと思った。
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両人とも悲しすぎて辛い2020年4月15日見た目、容姿は誰もが思う通りにはならない。そんな事実を受け入れてはいても経済的に許す範囲で努力はするものだが、それが出来ない生活を余儀なくされる者もある。そんな中でも夢は見るし、希望もある。叶えるためには必要な事はあって それでもどうしようもないじゃないかというヒロインのみじめで、あまりにも痛い現実に読んでいる私まで身につまされるような痛みがあって辛かった。勿論ヒーロー側にも辛い現実はあって努力で打ち勝ってきた事実が、孤高である彼をより孤独へと追い込んでいる現状を読んで痛くて痛くて私も震えてくる。だから間違えても前へと進むしかないその決意にどうにも息が詰まってしようがないが、脱却の信頼を勝ち得たことに心底ほっとした。こうまでもがき苦しむ物語と分かって繰り返して読みたくなくなってしまった。仮面に隠れた下で得るものなど架空でしかないからこういうシチュエーションは好きではないが、ヒロインの母への想いを考えると「どうしても」という考え方には同情しかない。
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それぞれの世界を御座なりにしすぎ2020年4月11日ヒーローの身を置いて居るファッション界の事も、ヒロインが身を置いて居る記者の業界も身に詰まるほどの何かを(策を)講ずる描写などに工夫が欲しい。少なくとも、LLデザイン社には、母親と同等以上のデザイナーを雇い入れなくてはいけない。そういう面白みを土台にして頑張る2人の恋物語にすればもっと面白かったのではないかと印象を受けた。このままでは、それらの背景を押しのけて、〇〇らしいという状況だけを見せて、存在意義を見失う。彼は、経営者であって方向性は示せても門外漢であり、プロフェッショナルではないのだからダメダメな男にしか見えない。彼女は記者であり編集長でないのだから、彼の申し出を受けても思い通りにはならない可能性のほうが大きいのになぜ?としか映らない。恋の進展にはお互いの母親への想いが似ている事が発端となるようだが、傷の舐め合い?私にはそんな風に読めてときめかなかった。
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嫌われる前に嫌いになろうと思った2020年4月11日珍しいシチュエーションのヒロインに戸惑った。裕福な家に育ち、両親が亡くなったせいで貧民暮らしなところを拾われてナニーとしての暮らし。子供は好きだから彼女には天職なのはよく分かる。しかし、理想ばかりを追い求めて空想の世界に夢を見るのは愚かな事と、地に足をつけて生きていかなければと決意しているはずなのにハチャメチャな行動が目に余る。はぁ~と溜息をついていたら、「嫌われる前に嫌いになればいいと思ったの」となんとも子供のようなセリフに、彼女は子供好きというよりも彼女自身が子供で、同じ目線の子供と相性が良いだけなのだと分かった。ヒーローもまた、プリンスであるが故の自覚とその環境内においては大人としての自信も風格もある中で、それ以外には無知。それでも、彼女には女性として惹かれていて理想とは違うのでどう扱えばよいのか困惑しきりなのは笑える。ただ、恋のその熱さやそれぞれの背景にあるものへの思考などはあまり無く、好きというだけの行動へと(結婚へ)頑張っただけに思えた。
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土台は素敵な話だったのだと分かった2020年4月11日シリーズ3作品を読み終えたが、この作品が1番面白かった。「恋は竜巻のようなもの」との言葉を共通項においての展開が、何かしらの突破口になるのかと思っていたのだけれど、そのことを色濃く作中に意味ありげに書かれていたのは1作目のみだった(たいした波及は無かったが)大好きな記憶喪失モノだから読んだのだけれどシリーズの3作目とは知らなかった。偶然が重なって小島に一人ぼっちのヒロインの孤独さだけでなく、善人か悪人か、遊びに来たのか寄り道か はたまた逃亡か暗闇しか思考に無い様の辛さが私も痛かった。おまけに、助けてくれた人には嫌悪の目で見られ迷惑そうなそぶりを見せられては居た堪れないのはその通りでどうすれば良いのか思考も止まるだろう。その状況と両親を亡くしたA・Jとを比較としてあって、ヒーローに熟考させる作りも良く出来ている印象。時間と共に分かりあいそのままストレートにハピエンにとはならず、ひと悶着加えているのも意外性があった。
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引き裂かれた恋だからこそ何年も美しく残る2020年4月10日愛しあっていてもその状況は結ばれるには困難と分かっていたから、ギャレットは独断で志願兵となった。待っていてくれていると好都合な思い込みで帰京してもメアリは他の男と結婚していた。その原因が自分とも知らずに、間違いなく彼が蒔いた種だ(笑)とこの先生の物語はコミカルがお約束かな。すれ違いは辛くて悲しい、28年もの間、心が動かないギャレットも悲しいが、志願兵となって生きて帰れない事もあると分かっていたはずなのだから彼は彼女を置いて逃げたことになる。彼を責めないメアリを見て私のほうが腸が煮える。ハリーが良い夫であったことがガレットの罪を軽くしたのだ、作中には無いが分かっているのかギャレットよ と声高に叫びたくなった。
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ドタバタすぎて集中できない2020年4月10日いきなり自分の家を他人に貸されて法的な正当性まで持ち出されて居座ろうとする父子に、被害者である立場をアピれない言い合いにゲンナリした。仕方なく留まらせる展開のツメが甘い。お宝さがしで見つけた年代物のコニャックが何かしらの良い方向への糸口になるのかと思いきや、それワイロだよとツッコミたくなった。ヒーロー議員で小説家だそうだが、キレモノという展開を作れないでいるボンクラに見えてときめかない。子供の為というのならサッサと復縁しとけばいいだろうにと早々の退場を願いたくなる始末だ。振り回されているヒロインにも、辟易する。子供の事を考えると無下には出来ない気持ちは理解できるし、ときめいちゃったものはしようがないのも分かるが、のらりくらりとしたキレのない進行に途中で飽きた。叔母のやり過ぎにいい加減キレろと発破をかけたくなるイラつき展開が最後まで続いた。
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ステキな衝突2020年4月10日ステキな物語だったのはそうなのだけれど、遺産の美術目録は、遺族(相続人)に引き渡される前に出来ていなければならないはず。なのに7年後?。ヒロインハリエットの洋服はとてもチャーミングなのに、あの眼鏡はなんで?ヒーローダミアンもハリエットも辛い恋を経験しての出会いだったから慎重になるのも頷けるが、そこは、チャーリーやイザベル、トッティの仲介があって結ばれるけれど、何故かその後に彼が謝っている・・・なぜ?気持ちが固まっていなかったから?これらの疑問に気持ちが反らされてしまって楽しめなかった。トッティの擬人化具合が絶妙でとても可愛かった。
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これは原作に忠実な物語なのか?2020年4月10日ヒーロードノヴァンは、CEO就任を目標に据えているし手段に躊躇は無いように見える。落としどころはきちんと押さえられているのだけれど、そこに至るプロセスに些か疑問が残る。メインはヒロインキャシディとの復縁ではあるが、従兄弟サムとの絆の構築に不足があるし、ドノヴァン自身の能力、優秀さが皆無。努力してきたと本人談はあっても業績については触れられておらず、母親、叔父との対立のみが描かれて、ただの嫁姑問題だろうという印象しかない。いきなり父親になった彼の戸惑いも喜びも書かれてそこは大いに納得するが、時間経過が分からず何日間の様子なのか把握できないから変化の様子を私からみて判断のしようがなくて苦労した。それでキャシディへの愛情の復活はどのくらいのウエイトか疑問は払拭できず物語は終了した。?。
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必要のない一芝居。工夫が欲しかった。2020年4月10日読み終えても意味不明な人ヒーローマーク。思い込みが激しくて扱いづらい。絶対に世界は自分中心に動いていると思っているような印象で私はときめかなかった。ヒロインアンも男性には服従型で、言いなり。マークが好きだから、チャンスがあればすぐに彼のもとへ行けるようにと画策するのはわかるが、自らは行動しない待つタイプ。それでも悉くチャンスは訪れてそれなりの進展は分かるのだけれど、両者の想いの強さが私には伝わってこない。マシューを間において 2人の関係に結婚を匂わせることでマークに関係の進行を自覚させたという事なのだろうけれど、利己的な彼の行動に傷ついたりその絶望感も伝わらなかったから、彼の一芝居が突然すぎて呆気にとられた。どちらにも感情移入できずに眺めていた感じでした。
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君という女性を選んだんだ2020年4月9日私の祖父母の時代では、顔も知らない相手との結婚は当たり前で、当然「愛」なんてある訳もないし、女性の幸せは、持参金が有って、財産のあるところへ嫁ぎ、正妻として後継者を産んでその立場を確固たるものにすることと学んでいるのだから、ヒロインリヴィの母親が彼女に当たり前の幸せは無いというのも無理からぬこととはいえムゴイ。結果的には、幼くして両親を失って強く生きるために男性に阿るだけではいけないと自分に発破をかけての事業展開となって功を奏してはいる。ヒーロートニーが子供を欲しがる理由に納得する暖かで賑やかな家族に私も羨ましい。大胆な契約をすると驚いた冒頭だったけれど、下心アリの受諾とはいえチャレンジしてみて良かったと思えるエンディングだった。
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最大値で愛しあっている者同士の痴話喧嘩2020年4月9日愛はあるのに、生活圏が違う、職種が違うのをどう克服するのかという恒久的な問題に1つの答えを導き出している物語です。どうしても社会は男性優位に構築されている以上、女性が折れなければならないことが多い中、それをしたくない場合どうするのか、何が1番大事か2番目は、優先順位が付けられない事はどうするか、全ての恋人や夫婦に答えは1つではないが、そこにある方向性は唯一つ。そのことを見つけるまでのヒーローとヒロインのやり取りは切なくて、苦しくて諦めたくない気持ちは伝わりますが、何かしらの工夫が欲しい場面が多くて気になります。ヒロインの友人の結婚生活が呼び水となって2人らしい答えになっていたとは思うのだけれど、そこも そうだろうな という予想が簡単すぎてもっと早くに答えが出せたはずと物足りなさも感じます。また、ヒーローの表情筋を動かしてほしい。
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エリザベスの顔はヒーローのドストライク?2020年4月9日傍に置いておきたくない女ならば、あらゆる手段を講じて記憶を蘇らせる努力をすると思う。ヒーローカートはアメリカで1,2を争う最高の独身男と揶揄されるような存在なのだから何かしら手段を講じると期待した。そういう現実的なところを回避しての物語構成は白けてのめり込めない。冒頭から、以前とは印象が違うと感じたとはいえ、ヒロインエリザベスに傷つけられた大切な仲間達のところへ彼女を連れていくことはあり得ないと思うのだ。エリザベスにしても記憶の無いかつての行状を責め立てられて傷つけられて、記憶を取り戻したいと思えるわけないはずだけれど 都合よくも汚名を雪ぐと強い決意には 今心惹かれるカートとかつて愛しあっていたはずなのに これ以上嫌われたくはない意志は書かれていて納得はするけれど、導かれる道程が呆気なくて拍子抜けした。カートにしてみても、見目形はエリザベスでも、性格は両極であることの違和感を自分の都合の良いところだけで見ていてのめり込む好都合な展開には、呆れる。心を入れ替えて彼女がそこに居るのとは違う、記憶がないことをどうとらえているのか疑問しかなく、のめり込むほどに失くした記憶に拘るべきだと思うのだ。だから、ハピエンのどんでん返しも そうだろうね とスルーしてしまった。
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可愛さ余って憎さ百倍なお話。2020年4月9日ヒーローハンターの言葉「こんなにも痩せてしまって」に都合よく誤解してくれたなと印象を持った。勿論ヒロインキーシャは彼と離婚後、母の看病に明け暮れて金銭的にも困窮しての事であるのはその通りだから痩せたのは事実だけれど、結婚生活中は、帰宅の遅い彼の夕食まで勿体無くて食べていたから太ったとの彼女の吐露により むしろ戻ったのだと現実的な印象も持った。構成には、この先生特有の感情の起伏の激しさがやっぱり鬱陶しいと思わせる部分は有るのだけれど、その個性が面白い。2人の「どうしてなの?」「それでも好き」というやり取りに胸も痛むが、織り交ぜられる笑顔がその明暗に振り回される2人の気持ちが私にも伝わって切なくなる。私はこの先生の描く笑顔がとても好きなので特にそう思うのだろう。当て馬キャラに強く嫌味タップリに対峙するキーシャにもよくやった!と泣き寝入りでない態度に好感度UPで面白かった。
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小悪魔なプリンセス世界一笑顔が似合う女性2020年4月9日冒頭からヒロインイザベッラの可愛さに同性ながらときめいた。この物語は、同先生の「嘘だらけの結婚」の王子マキシモの妹のお話だが、その物語の中ではもう少し幼くて従順なイメージが有ったので彼女が主役のこの物語での変貌ぶりに少し驚いた。当然ながら政略結婚のそれに抵抗しての行動から 本来嫁ぐべき相手とは違うヒーローアドハムに恋してしまうのだけれど、尤もだな と思わせる展開ぶりに微笑ましくその流れを楽しめた。特に、ウマラー国へ連れてこられてからの展開には、背徳感を用意して危機感を持たせてドキドキ感と恋のトキメキを十分に楽しめた。にしてもアドハムは王位を継承するのをイヤがっていたのに、好きな女性と結婚できるのならOKとするあたり可愛いが、してやられた感も否めないが、HQで嬉しいよ(笑)
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SFラブストーリー大好き2020年4月9日♦タイムスリップしての愛の成就にトキメキは止まらないのだけれど、色々と落ち度が目に付いてチョット楽しめないのが本音。ヒロインシエンナが過去へ誘われるところは納得できても、戻るところからはその理屈に都合よさしか感じなくて興醒めした。そこになぜヒーロージェシーだけが対象外なのか(取り残されたか)など「扉」(伝説)の条件についての何かしらの神秘性を愛情の有無、絆の有無についてを絡めてくれるとトキメキが溢れると印象を受けた。株の件もワクワクとした期待感があってよいが、所有者を限定しているものなので、彼の身元を証明できない時点で利益を享受できない現実をしっているからこそ、逆に残念な気持ちになってしまう。
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ハニフの所作がエレガントでステキ💕2020年4月8日ヒロインルーシーの行動は、騙されたと気付いて砂漠の国まで追いかけてきて真相を聞き出そうとする根性があり、祖母の言いなりの生活をしてきた女性とは思えず、違和感があった。言い換えるなら、そんな彼女さえねじ伏せてしまうほどの強烈な祖母だったのか?ヒーローハニフと出会って変わると物語ってはいるが、そもそもが強い女性を感じるので、資質は持ち合わせていたと考える。それでも勿論、一緒に生活していた祖母を失って、喪失感に苦しんでいる隙を突かれて優しくされてその気になった自分を憎み憐れんではいられずの行動なのは納得だけれど、女神的配慮には彼女の出生事情が絡んで心が痛む。だからこそハニフをも前に向かせることが出来たのも頷ける筋書きで、大いに納得し感動する。美しいパイリダエーザに私も癒されたい。
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赤にオレンジにetc.髪の色カラーで見たい2020年4月8日読み始めから、まるで競技大会を決勝戦から見ているようなハードな物語だった。当たり前に結婚の願望がある者同士の出会いが、愛に拘らず結婚して生活している事なんてザラだろうに、拘って拘って流産はその罰だなんて、実際そんな経験をしている人が読んだら、かなり傷つくのではないかと印象を持った。この物語、何よりもヒーローマットが素晴らしい。しかし、事を急ぎ過ぎたのは明らかで、結婚は子供を持つ(4人)のが最優先であるからいけない。希望人数はあくまでも希望であって、礎となる愛情なり信頼を築くのが先だろうと読みながら思うそのテンポに展開が先走る。だから、気持ちが付いていかなくて苦悩した。やっぱりかと思うがそれを読ませたい作意は、何かしら現代の若者の結婚観を後押ししているかのようで 諦めさせるのが狙いかと歪曲して考えてしまう。これはロマンスを読ませるのだからマットの気持ちはふんだんで、他とは違う盛り上がりにヒーロー側を書いているのが面白い。ただ、男性側の気持ちの動きに機微に女性とは違う愛の盛り上がりに信憑性が伝わらずもったいないなと私には思えた。この先生の描く男性キャラはトータルバランスが良く大好き❤
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エロいルカと思ったら誠実な男でした2020年4月8日毎度毎度、この先生の描く女性フォーマルドレスは盛り過ぎと思う。ルカもキャサリンも傷ついて慰めが欲しかった。その同じタイミングで出会い恋におちていたのに すれ違ってしまったが、運命は再会をお膳立てしていた。その事象は強烈な印象を伴いはしたけれど、お互いを知っていくうえで誤解は解けていく。それどころか、彼は亡くした妻に対して誠実で、義母の下心や行動に疑いもしない優しき男でした。しかし、冒頭にも触れましたが、ヒーローとヒロインのファッションセンスは如何なものかと思うのです。斬新すぎて私はついていけません・・・ごめんなさい。
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シリーズモノとは知らなかった2020年4月8日どうして?と物凄く出来すぎなヒロインオリヴィアに途中まで寒気と嫌悪を抱いた。冒頭から彼女はヒーローガブリエルに恋していながら、ここまで寛容になれる女神配慮に私の頭は理解できずに否定的な目線でしか読めずにいた。正直に言えば、よく作られているという物語だ。いくらなんでもここまで彼女にのみ苦難を与え、またそれに耐えさせての悲劇展開には辛すぎて腹立たしいのだ(ハピエンを忘れているため)。せめて、愛情くらいは注いでくれるのだよねと懇願しながらの読書に変わっていく自分がいて、だったらば、今後の為に長子として皇太子として、次世代を担う後継者には王族のしきたりを変更させる為の何か働きかけを見たかった。
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デキ婚ではないが・・・?!2020年4月7日作品紹介にあった海賊の末裔一族という事は作中に何の説明も無かったから、原作ではそういうことなのだろうと想像するしかないのだが、ならず者扱いなのは表されていた。この先生の作画は、線の止め、繋ぎに違和感があるが、表現したいシーンの切り取りは上手いので、気にならない。むしろ、裂きイカの如く味わえる。物語は、ロミオとジュリエットの一族だけが改心しても、世間がその確執を改めぬゆえに引き起こされた悲劇というべきか、シコリとしてあるものは単純なのだが、人ひとりの一生を考えると恐ろしく不安で辛い気分にさせられる。ヒロインアニーはそれと引き換えに恋を封じた。ヒーローサムからすれば、訳も分からずに袋叩きにあい、島を追い出される憂き目となったわけだけれど 気持ちは無くなっていなかった。その一途さと、恨みとで捻くれた物言いにガキ臭さが有ってロマンスというよりは、少年の恋模様のような青臭さが漂う。また、彼の出自が分からない。マートルおばさんとの関係は?引き取られたという設定だが、血縁は無いのか?そこのところが曖昧でもったいない。
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お互いが楔を打っての恋模様2020年4月7日ヒーローもヒロインもお互いにその容姿に、仕事ぶりに魅力を感じている。しかし、色々と事情があって結婚には後ろ向き。そんな背景があって、ジレジレする進行具合だが、根底にはヒロインエミリーの父親の愛情が透けて見えて安心感のある構成になっていた。素晴らしい作画のタホ湖岸の別荘に2人で過ごしても、仕事漬けの2人にはお互いを知る時間には十分だったが、決意には至らず素晴らしい舞台もお預け状態となって全く以ってジレて勿体ない感100倍。けれど、そこがまた、リアルな堅実ぶりを読めて納得がいく。それ故に、後半駆け足となるのは、後悔先に立たずとなるまいと 展開だけでなく心の焦りが発揮されていて上手い印象だった。娘の結婚にここまで焦る父親の気持ちも珍しいと思っていたらば、ああそういうことかと ひと笑いあってほのぼのとした読後感だった。
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そんな馬鹿な事という冒頭に引っ張られた2020年4月7日結婚生活の後々の事を考えると、体外受精においても、他人の卵子や精子を使うことには抵抗があるのに、こんな事・・・と絶句する冒頭に予想以外の展開があるのかと期待した。が、想定内の結果であった。だが、「好き」という気持ちの起伏は激しく、傷ついても傷つけても貫き通す意志はハッキリしていて、ドラマを感じた。愛している男性に愛されたいその感情はとても理解できるが、この状況に共感は出来ないが、納得はした。ただ、構成としては、ヒーローの物思いを割愛することでヒロイン側の物思いが、後ろ向き一辺倒でクドイ印象を持つのでやっぱり飽きてきたし、結局ヒーローの気持ちを最後で説明することになるのでそれを読むのが煩わしいから、なにか工夫が有ればと印象を持った。にしても、いくら子供が欲しくても この手段はあり得ないわぁ。
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両者が各々の気持ちを経験して知った2020年4月7日簡単には信じられないヒロインナターシャの物思いと、心から愛していると信じてほしいヒーローマーリオの想いとを時間差で立場を入れ替えて経験させることで学び、許し合うことを知る物語でした。個人的には、拒絶するナターシャも、追いかけるマーリオも行動やセリフに切り込んでいく鋭さが無くて、訴えてくるものを薄味にしているので起伏を感じにくい印象です。ストーカーエルロイを退けるマーリオも、もっとスマートに相手を封じてほしかったと心残りです。ロミオとジュリエットというロマンスを語る在り来たりな題材なのだから、そこはもっと激しい情熱を読みたかった。★3.5
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両者が誤解の打破に頑張った2020年4月7日「妊娠した」事実に ヒロインターシャ目線では、ヒーロージャレッドは喜びも無く しばらく黙し、結婚するのが得策と結論付けた。しかし、ジャレッド目線でも、彼女に喜びはなく、悩んでいた。各々が、子供が出来たことを喜ばずに、お互いの行動に傷ついていた印象を受けたから拗れたのだ。物語は、ターシャの気持ち主流で進み、彼の心中は後半まで確定要素ゼロで 行動のみが作画されているのが面白いし彼の気持ちもよく分かる。彼にしてみれば、喜び勇んで微笑いっぱいで報告してほしかったのだろうが、結婚まで拒否されて 今までの蜜月は何だったのかと 自分が彼女を愛している同等以上に彼女は自分を愛してくれてはいないのかと悩んだようだ。読み進めるごとに ターシャは身に降りかかる諸々を 苛立ちはしていても上手く躱していく姿が心地よくて私的には満点。何よりも、彼の豆さがくすぐったいし、一途さを、愛情をヒシヒシと感じて羨ましい。そもそもが、「悩み事があるね」なんて尋ねる彼の観察眼に”愛”を感じ取れて 冒頭で痺れた。
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アマンダとターシャが同じ虎に見える2020年4月4日アマンダの持つ情熱はターケントンという鎖が無ければ制御不能というくらい勢いがあって、それはターシャの野生と同じに見える。表題美女と野獣、作中にじゃじゃ馬慣らしと言葉があるが、私は後者に軍配を上げる。ターシャを嫉妬しているとか、姑のようだとか擬人化して語っている件は、同族嫌悪に近いものを感じるし、その間に立っているブラムがまるで板挟みになっている夫のようだ(笑)野生動物と人間、保護動物と人間 そして絶滅危惧種と人間という恒久的な問題をきっかけにした物語に胸打つものがあって、そこに立ちはだかる法律を、幸せになるための血の通った法律へと希望の光を見せて愛情へと繋がらせて嬉しいハピエンだった。
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都合よく話をまとめた感じ2020年4月4日ヒーローの置かれた環境を想像するしかないが同情はするけれど、同情するように作られた作品であることがアカラサマすぎて楽しめなかった。ヒロイン側も妊娠に気付いてから連絡が取れなかったとしているが、兄嫁の弟なのだから、そちらからのアプローチをするべきだった。子供の養育についてを軽んじているように読める。1人で育てると決めておきながら、幼馴染に頼ってその人をも幸せにせずに尽くせずに終わったという彼女の言葉にも苛立つ。葬儀のなか、短い夫婦としての彼に感謝の言葉を述べるべきところだろうにと思うのだ。マスコミの執拗さに辟易し自由に振舞うことを制限されるストレスを考えると仕方ないのかと思うが、世間体を繕う ことを重点に置いてでしか物事を考えていないヒーローとヒロインに最後まで同調できず、それで好きだったからという告白も都合よすぎに思えた。
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牧場隣だからまとめちゃえばいいじゃん2020年4月1日こういう時代劇好きではないので続編を読むのもかなり先だろう。女性は男性の都合よい価値観でしか存在できない窮屈さが腹に据えかねるから。この物語は違うのかと期待したのだが、ヒロインダイヤモンドの生き方はそうではないとはいえ、料理や云々出来ない事にレッテルを張られているわけだから同じ。父親オニキスの あり得て奔放な人生に男としての強さやスタミナに驚くけれど、読んでみてもテキサスへ来てくれる価値観を持った女性には恵まれなかったという悲しさも見えて、それでも出会った女性の生き方を生活の拠点を奪わないという心の広さと資金力に唸らされた。同じように、ヒーローアダムの責任感と強さにハンサムも手伝っての恋物語には2人共にウブさがあって失笑したが、こういう時代の話はこういうものという枠内に収められている気がして何だか気落ちする。昔読んだ「赤毛のアン」や「大草原の小さな家」や「風と共に去りぬ」など、労働するのにも女性にはあのドレスを着なければならなかった苦労はモンドリウツほどストレスに感じて心底は楽しめない。
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愛に気付くのは失った時⁉2020年4月1日一途に愛されているのに気が付いていないとは、このバカ女・・・と憤る。しかし、女の細腕で可愛い弟を養い生活する苦労を経験すると、どうしても拘ってしまう家族という絆。それだけを拠り所にしてきたからこそ強く成り得たわけだから、ヒロインアンジーに同情する。ヒーローロークも愛しているアンジーに家族扱いされない事に傷つくという珍しい事象に、ヒーロー側ウエイト大きく読んでしまう。弟アレックスも家族としても恋人としてもそして財布としても姉に甘えっぱなしでそれを許してくれるから脱却できない絆の占有率大きくてどうにもならない男にしてしまっているところは、女性特有の愛情を萌える世界観という意味なら、ふんだんに楽しめる物語だった。
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ラブコメなんだけど真理の塊2020年4月1日ヒロインカイラは目立つ存在の男性に恋する一般的な女性、嫌悪するのは前の恋の相手の残念行動であって、見る目は養われたのだ。一方で、見た目の良さを自覚する自信家のヒーロージェームズは、それ故になかなか同じ価値観を共有する女性に出会えないでいることに辟易し 心の中に変化が起きているドキドキが、恋なのか欲求なのかの区別がつかずにドタバタ展開。けれど、彼にしてみれば優秀だからこそ目の前の問題を片付ける事に勤しむが故の拗れ具合。そもそも愛しているなんて基準は無いのだから、そこをフッ飛ばして彼の繰り広げる誠実な行動の全てが、愛していると叫んでいてそこが私側に伝わるから面白く読める。が、やっぱり示してほしい愛の言葉というすれ違いが、乙女心をもっと分かれよと 何ともいじらしい物語だった。
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男の嫉妬も醜い2020年3月31日ヒーローマーク、好きなら好きって言えばいいじゃんって身も蓋も無い事言ってしまいたくなります。金銭的に裕福だからこそ悪あがきして傲慢そのもの。ヒロインサブリナにとって偶然とはいえ実父との対面は就職面接だったとは驚き。誰も傷つけたくはないから娘であることは内密にしてほしいとの言い草は許せない、娘をスキャンダルのタネにしておいて彼女を傷つけている事に気付いてもいないとは、政治家辞めたほうがよろしいでしょうね。なのに、父親の家庭の事情を慮っての彼女の提案を無視して、娘可愛さに手元に置きたがっている傲慢さには 理解できないわけではないけれど 怒りが湧きます。そうする彼女の悩ましい現実に曲解して割り込んでくるマークのしつこさは、読んでいるこちらが苛立ちます。小切手でもなんでもゼロの数付けられるだけ付けて引っ越してやればいいのにと 彼女に説得したくなりました。事の真相が詳らかにされて彼の謝罪と告白には、自分のしたことの愚かしさを自覚していての物言いに、呆れかえるやら、笑えるやら 何もかもをひっくるめての彼女を迎えに来た発言に、ああ彼も実業家だったなとその能力の高さを再認識した次第です。上手く練り上げられている物語でした。
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ただの復活愛だと思っていたのに😢2020年3月31日こんな不幸の連鎖は読みたくない。正義の仮面をかぶってやりたい放題かっ!とヒロイン父に怒りが腹の底から湧いてきた。許したくないが、因果を断ち切らなければ、心の平和は訪れないと思うから、誰かがどこかで勇気を出さなければならないと思う。とはいえ、ヒロインアニーが背負った十字架の大きさには、ヒーロースローンに許してもらえるか物凄く心が痛む。しかしハピエンには、彼との子供があるから彼を繋いでおけたと曲解したくないが、彼の許しの決断が、彼女を支えてくれることは間違いないし、それは若かったころの彼を支えてくれた彼女の真心にそぐうことでもあって(恩返し的な)、間違いなく愛情と信じたいエンディングだったが、猜疑心が振り払えない。
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それでいいのかと複雑な気持ち2020年3月31日婚約者といえど記憶がなく、愛情さえ感じない男性との暮らしってどんなものか、家族の記憶さえないのだから 父親のような兄弟のようなといっても分かりはしないわけですから複雑です。親切にしてくれている間は兄妹でも通用するでしょうが、強いて言うなら、結婚相手として強制的にそこに据え付けられているわけです。そんな状況下で心惹かれていっても 全て記憶が戻った時に無に帰す可能性を考えると、今の決断が正しいのかさえ曖昧でどう決断するのが最適か答えは闇の中です。とはいえ結局は、重要なのは今、という事なのでしょう。今、どう答えを出しても、記憶が蘇った時を想定して2人にとっての絆を作り上げていくことしか出来ないのだと いつ訪れるか分からない不安定さを求めるよりもということでしょうか。
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ヒロインの自発行動は皆無2020年3月31日ヒロインアミーリアにしてみれば、出会った頃の愛していたライダーが目の前にそのまま居るわけだから、困惑しきりなのは理解できても、身に受けた屈辱をそれが人間性と分かっているならば歪曲せずに対応するべきと思う。少なくとも双子である以上入れ替わってはいないかと疑問は抱くと思うので、物思いの中の不安はそこと思う。それらに目をつぶり 保身に走っているように読める彼女の行動にズルさを感じるが、妊娠初期の不安も彼女には重大事で彼やその家族を疎かに出来ないのも現実的ではある。が、如何せん成り行き任せで、流れるままなのがときめかない。そうかもしれないが、違うかもしれないという曖昧さが、読み手にはもう答えが出ているので白けてきてしまうのだ。
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恋して必要とされて変わる人間性と視野2020年3月31日自分の置かれている状況を不幸と捉えてしまったら、そのスパイラルからは抜け出せはしないという物語だった。ヒロインエンジェルは物語だから在り得て幸運。危険極まりない事を仕出かしたのだ。それでも、同情はするし、ヒーローダンと出会えて良かったとトキメキ要素は抜群。見たかっ!お伽噺の威力をっ!という印象だ。題材自体が一昔前というものではあるが、時にはこのくらい単純明快ド直球ストーリーは気持ちがホッとする。ヒロイン可愛いくて乙女~な憧れ要素大きくて自分の年齢さえ忘れて夢心地にさせてくれた。勿論ダンもカッコよくて頼りになる男性でステキ、守られたい欲求を叶えてくれてキュンキュン来ます。この先生の作画キャラがピッタリだからこその出来栄えと言えるのでしょうね。ときめきました。
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第一印象、学んでないなこの男、でも。2020年3月31日過去に何をしたのか、何がいけなかったのか、これから何をするべきなのか、何を望まれて期待されているのか学んでくださいと言いたくなる冒頭。小国であることを1番軽んじているのはヒーローハフィズだと感じた。好きだからとの理由だけでヒロインレイシーを国へ連れてきて生活させることにどれだけの費用が掛かるのか分かっているのか?どこまでもお子様だなと、彼の禊行動を説明されても説得力が皆無だ。けれど、それでも心は止められないというところで衝動的になる恋の思いは、相反して強くなっている。「皇太子」という身分に拘っての彼の行動は、兄弟の関係に影を落とし、それを利用する分子にスキを与えて問題は起こるが、制圧の背景に愛情を見せることで収束をみる。それで身の置き所、落としどころをどうするのか、ハフィズの潔さを見られてホッとする。
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見える、見えない両極の不安と安心2020年3月31日世間の目に晒されて辟易しているヒロインリンが、盲目のヒーローブレンダンと対峙した時、外見が分からない安心感と、人間性のみで判断される恐怖の葛藤が始まりにはあって、けれどその部分があまり物語には色濃くはなかったという印象を持った。ブレンダンにしてみたら、よくここまで前向きになれたものだと感嘆する。そういった見えない事の後ろ向きスタンスは一切排除されて当たり前に恋物語には「幸運(ラッキー)」であることこの上ない。リンが、受け入れることが出来ているのは、彼女の人柄だけではなくて、見た目重視の職業から逃げてきたことが礎としてあるからとも思う。それ以外のところでは、盲目であるかないかは特別関係の無い進展具合だからブレンダンの強さが際立つとも思うが、少々出来すぎていて他の男性が彼女にチョッカイ出してくるのではという不安さえないのは意気消沈。けれど、犬好きに悪い人はいないと愛犬家は思っていると聞くので、その共通項がまた安心感を連れてくるのかもしれない。何にせよ、人柄で惹かれる理想を「見ることが出来た」のは幸運だった。
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暗闇に燃えるような赤い薔薇?2020年3月31日シリーズと知らずに読み始め途中で気が付きました。前作「薔薇のためいき」同様にサスペンス風味ですが、やっぱりオーラが不足に感じます。ヒーローは離婚して意気消沈しているところへ恋が降ってきたわけだから暗闇に真っ赤に燃える炎を感じたのだろうと想像は出来ても、私には伝わらずに歯がゆさが大きい。共同作業をしていくわけだから、もうすこし恋愛要素を強めに出しても良かったのではないでしょうか。お互いに惹かれている事は認知しているのだから、進展具合がもどかしくて残念です。謎の解明もヒロインが教師であることの意味を強調されていて上手く作られている感想です。すごーく残念なのはエピローグで事件解明時の格闘シーンにはもう少し工夫が欲しかった。直接的なシーンは必要ない気がします。
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ピンクの薔薇のためいき2020年3月31日衝突事故を被った側の男性が、怒りを抱えて会いに来るのではなくて、バラの花を抱えて会いに来るという180度逆な態度、不信感は募ります。微笑は温かく柔らかなのに眼光鋭く冷やかさまで感じる僅かな目線に恋の予感はあっても、その進展を躊躇させる不安感を期待に変換させて面白く読みました。ただ、幼さが強めの作画が感情の起伏を抑えめにさせてしまっていて、不安もドキドキもトキメキも私にはあまり強くは感じ取れず残念でした。しかし、ヒーローもヒロインもその背景は上手く織り交ぜられていて説得力がありサスペンスとしてもまずまずな作りですが、そこはまあ事後報告書を読む様な印象でした。
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自分しか愛せない愛さない人間はいる2020年3月30日誰かがそれを齎したのか、環境がそうさせたのか、自分が決めたのかはそれぞれだが、自分以外を自分と同等には考えられない人はいる。もっとも、全く同等若しくはそれ以上ともなると当然のことかもしれない。ヒーローラファエルは、その名の通り癒される時を待つ者という意味深長に作られているようにも読める。話してくれなければ事の真実は分からないのはその通りだが、彼は愛情で守られていた。特に成功者であることに自信も容姿も優れている事が性格をねじれさせるのに拍車をかけて傲慢道まっしぐら。で、お約束は、ヒロインルイーザの仕打ちに耐えて従順で彼を思いやる健気さを設定にして、読んでいるこちらの腹が立つ。何冊もHQを読んでてこういう物語は好きではないのに、どんでん返しを期待しすぎて気持ちは落ち込む。
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世の中何事も経験しなければ分からないが、2020年3月30日世界中に家があって、専属エステシャンがいて、血の通わない贅沢な暮らしはあっても幸せとは程遠い生活がヒロインメリの暮らしだった、ようだが、第2の人生を送るつもりだったのか、一時しのぎか、ヒーロータイのもとへやってきた彼女の態度の曖昧さには裏切られたと言わしめるだけの根拠があると思う。憧れていた普通の生活に身を置く絶好のチャンス到来という見解の甘さが招いた事象と見えるのだ。だが、メリは友人に裏切られてマスコミの餌食にされるように仕立てられてしまったことに恨み節は聞かれない、お人好しなのか?2人の事情が重なってのすれ違いと、物語冒頭での鏡の設定はどうなるのか異世界を思わせるワクワクに何の根拠も、理由も説明はなく開いた口が塞がらない。おまけに、作画がひどく頼りない。線が乱雑で、背景がほぼ無い。けれど、先生の絵の醸し出す温かみは失われておらず意図は理解は できたが・・・。
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アレグラの気持ちが一番まとも2020年3月30日事態が複雑になったのは、ハワードが社長の座を狙いエドワードを辞任に追い込むために会長であるヒーロージャンカルロに嘘を吹き込んだからだ。しかし、まともな調査もせずに嘘を鵜呑みにしたジャンカルロのボンクラぶりが、火に油を注いだのは明らか。この時から恋は始まっていてその狂気がドラマになっているのだけれどときめかない。いちいちセクハラでパワハラなそれらを受け止めるヒロインナタリアのドMっぷりに歯がゆさしか感じない。しかし、物語の主軸は「愛の所在」がメインであるから、金目当てだの妻の座が目当てだとの ののしり合いは諄くなくてキッパリしているのは読後感は良い。クライマックスの告白シーンにもトキメキよりも見ている方が恥ずかしくなった。それでヒロインはトキメクんだ(* ̄- ̄)ふ~ん。
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愛を信じられない2次的体験が記憶を戻す2020年3月27日さてさて記憶喪失モノですが、アンジェリック・カステッド嬢は誰でしょうか?記憶を無くしている女性のポケットから住所と名前を書いたメモが出てきたので、その名前を付けました、までは理解します名無しでは色々と都合が悪いですから、けれど自分の名前を書いて持つという行為は不自然です、と考えるとヒロインペイジは身を隠すつもりで架空の人物を作り上げ忘れまいとメモして持ち歩いていた可能性もありますが、大きな謎。新しい人生に加えられた画家という婚約者とのやり取りで過去を取り戻すのですが、ヒーローミロの感情に愛情というよりも執着が大きくて恐怖のほうが強く感じます。この態度にペイジも愛を信じられなかったと推測するのですが、静かな愛情はあるようで、それを伝えきれていなかった彼の落ち度がこの事態を引き起こしたかのように読めます。イギリスが舞台だからなのか、記憶がないからなのかわかりませんが、全体的に暗く陰鬱な感じを受けてトキメキよりも実生活への帰還という物語のようでした。
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少女漫画プリンセスは救世主???2020年3月27日冒頭から故郷への愛情を詩のように記したページがもう全てを語ってしまっていた。出自はともかく、王子様まで用意しての進展に、もう何をいわんやである。だが、「君臨しても統治せず」という設定は軽く読むモノとして好都合で、政治の大まかな説明は必要とするけれども、それ以上にする必要性を失くしているところも 深く味わい深く読ませる気はないとの意図がつたわって意気消沈した。あくまでも、本当の家族はここにいたのだと 孤児であったヒロインの心を慰めるストーリーだった。血統だけを重んじて、政治にも歴史にも疎い女性を見つけてきて女王になれと言われても無理なのはその通りだけれど、王女としてそこに居るだけでいいからという説得もあり得ないし、国の美しさだけで、DNAだけで、子供の頃の少しだけの記憶で女王になるわ という決断もどうかと思う。作画は素晴らしいが。
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記憶の闇のむこうの真実2020年3月26日記憶喪失モノなのだけれど、珍しいのは記憶は2度失われているという事だ。それが故にヒロインクレアの苦しみは二重になり、扉の向こうにも扉があった。そのことが、彼女の実生活に影響を与えて離別。その後に続く記憶の喪失は、ようやく彼女に光を見せようとする筋書き。何よりも救いなのはヒーローマットの一途な愛情と度量の大きさだ。彼自身それを、当たり前にあった温かく助け合う家族の存在と認め、それを経験していない彼女に寄り添おうと世話を焼きすぎな部分も否めませんが、素敵です。ただ、作画で彼の全身画がバランス悪くてウットリできなくて残念なところ多し。けれど、全体を通して妻をお姫様の如く扱う彼に見ている方が照れます。頑なな彼女を作り上げた原因を掴み彼女を助けるマットは出来すぎなストーリではあっても一件落着に胸をなでおろしました。
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男が情けないと女が強くならねばならない2020年3月26日家族を愛する顔を見せて実は愛人がいた父親を許せずにいるヒーローマイクは、心惹かれたヒロインジェニーが取引を打診してきている企業の姪と聞いて、その後ろに自分の父親の影を見て彼女も同類と決めてかかり罵り突き放すという見下げた男。仕事を通じ近い距離の2人は、何度も復縁のチャンスがアリながら 戻るという事を繰り返し、全く前向きに熟考しようという姿勢さえなくて腹が立つ。気持ちは分かるが、お互いが何か前向きなキッカケ待ちをしてしまっているからモドカシイ。マイクが父親が家族を裏切ったという思いからの脱却待ちなのだ。その脱却は弟ショーンの助言を受けてのものだったが、そもそも家族の絆を一番信じていなかったのはマイク自身だという事をショーンによって導き出すのだが、その部分が今一つ説得材料に欠けてしまっている。何よりも振り回されて傷つき泣きを見ているのはジェーンで、叔父からの3発だけでは物足りなさを感じた。
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HQは思いがけない恋におちるものでは?2020年3月26日シリーズ物ひとまとめセットです。「愛は秘めたまま」愛を秘めたまま敵前(ヒロインから)逃亡の三男ヒーロージェイクのお話。紛争地域での経験からPTSDに陥り彼女に危害を加える自分を彼女から遠ざけることで彼女を守ろうとしたジェイクの辛さと、それを理解し離れても愛し続けているヒロインマディソンの悲しみに心抉られる物語。「眠れぬ夜と独りの朝」女優志願のヒロインセージを助け欲望を繋げたところから始まる次男ヒーローケイレプのお話。富豪の依頼は息子の子供を妊娠しているセージを金で排除しろというものだったが、その子供はケイレプの子供だと言い張る彼女を信じるかどうか、愛情はあるかどうか悩む物語でした。セージの育った環境が意味のある事だったのか私は悩む物語だった。「無慈悲な独身貴族」町のゴロツキが集まる居酒屋にとんでもなく不釣り合いな美女ヒロインジェニーに心を奪われ彼女の変わった行動に振り回される長男ヒーロートラヴィスの物語。ジェニーには秘密があった、だから経験できること全てを期限内に経験しようとする彼女を理解できずに右往左往するトラヴィスに、後悔し未来を希望する2人に涙の物語。3作品とも会ったその日に関係し、後悔して、復縁というルートの物語です。
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同じ感情を共有する者だからこその共鳴2020年3月26日したり顔で心理分析してほくそ笑むヒーローカイルの行動は、恋を仕掛けてきているのは分かっても遊び人の行動にも見えてイヤ~な空気を感じるが、ヒロインスターの「社交辞令ならやめて」という釘差しにめげず 尚も食い下がる彼に彼女は罰を与える事にした。が、してやられたのはスターのほうだった、彼のほうが一枚上手だった。作中に彼の単独での物思いは無い。彼の思考も感情も全てがスターの前で語られているもののみで、それらは裏か表か、嘘か真実か分からないのは読み手もヒロインと同じ立場なのは面白いが、私は概ねハピエンを忘れて読んでしまうので、こういう構成はハピエンを外せないから少々残念。主人公たちの親からの影響を鑑みると、親に対する見方を、親フィルターを外して1個の人間として見ることが 何歳の時に出来るかで、その後の人生は大きく変わることを再認識した物語でもあった。
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結婚相手は臆病者2020年3月26日いい年をした男ヒーロージェームズが、恋に振り回されるとこんなにも残念な男に成り下がるのだという事を知った物語だった(笑)おちびちゃんと呼ぶヒロインポピーが悩ましくて仕方ないくせに弟に負けたくなくて感情を怒りにしか変えられない姿に溜息しか出てこないが、そこもまた可愛さが滲み出てもいる。ポピーも24歳とはいえ8歳も歳が違う男の思考など読めはしないのだから、行動がハチャメチャでやっぱりため息が出る。この2人をどう繋げていくのかと冷や汗が出るような進行に期待というよりは憤りが強い。結局、母親を登場させての深層心理の紐解きには、やっぱりお子様だった24歳。ジェームズがもう少しどっしりと構えて静観する男であればトキメキもあっただろうにと感じてしまった。
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癒しは人それぞれと思う2020年3月26日ヒロインクレアにとっては形だけ整えたものであっても、家庭が、義娘が、ボランティアが癒しになっていたことは間違いないと感じた。それぞれにその手段は違うから彼女の場合ヒーローブラッドを一目見て心をザワつかせたことが証拠だと思う。小姑の五月蠅さとその夫を間において、進展具合を緩やかにしていて私のほうの気持ちまで ゆるゆるジレてドキドキが止まらなかった。この先生特有の空気感。ブラッドが小姑の夫の上司であることを理由に妙な拗れ方を回避しようとするところに 常識的枠を置いてそれでもスクエアになり過ぎないのがイイ。彼女にとっては結婚は幸せの鍵になり得たことに納得できる。
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ボロは着てても心は錦な男になれ2020年3月26日ヒーロージャレッドもヒロインアマンダも子供だった事は一目瞭然。どんなことをしても相手の気持ちを自分の側に向けたい気持ちは誰でも同じ、そしてそこにお金持ちも貧乏も関係は無いのです。アマンダにしてみれば彼に纏わりつくたびに金銭をチラつかせるのは、自信の無さがうかがえるし、そこを屈辱的に感じるジャレッドも自信の無さが卑屈になっているのがよく分かる。それにしても荻丸先生は10年待たせるのが好きだなぁと感じ苦笑してしまう。けれど、ジャレッドの成功ぶりは10年は早い。相当な強運。それぞれの想いがどうつながっていくのか、その道程が詳しく描かれて申し分ない。そのプライドの置き所をポイントととした物語に 引きつる痛みがあるが、それの厄介さがよく表れていた。
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物語の土台がハッキリしない2020年3月26日ヒロインアンジェルの物思いの多さに驚いたのが第一印象、彼女が嫁ぐ先の国の王(シーク)がどれほどのものなのかハッキリしなくてよく分からない。彼女がヒーローザーヒルを好きな事はとんでもないほどに書かれているけれど、彼女が身を引くことで彼を自由にするという理屈が意味不明。アンジェルがいなくなっても彼には義務で娶る女性が次々と候補が挙がるだけなのは明白ではないのか?義務に愛はいらないというのがザーヒルの意志なのだからアンジェルでなくても良いとなるだけなのに。また、彼女の父親はタブロイドを賑わすような男なのに(5年間だけおとなしくなったらしいが)彼女曰く、両親のようにはなれない というセリフに違和感を感じる。そもそも写真を送りつけてきたザーヒルの恋人の脅迫なんて彼に突き付けておけば良いものを何故彼女が処理する必要があるのか理解できない。少なくとも彼らが愛し合って結婚を望んでいるという土台があっての事なのにそこが曖昧。ハピエンには、アンジェルの10年の永い愛情の維持にザヒールが後悔をしているが、そこのところの蓄積具合にも不足が有って私には理解する材料が不足で何の感情も湧かない。
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君の人生借金漬けにして僕に縛る(笑)2020年3月26日お人好しで世話焼きなヒロインエリスの性格が、災い転じて福となりました。イケメンでお金持ちのヒーローソールも取引先の社長夫人に言い寄られて辟易し、恋人のフリを頼むのにも人選にかなり苦労があるようで、これでは本命の恋人を求める気持ちが失せてくるのも尤もな印象を受けました。そして作中にもありましたが、”幸運な衝突”が起こったわけです。言い寄る社長夫人が奇しくもキューピッドとなったわけですが、社長夫人がソールに直接アプローチをしてきた夜、説得に朝までかかったと言ってたけれど、彼女の夫にバレなかったのが不思議、というように展開がアッサリしていて呆気ない。HQで表題と物語が噛み合わない事はあるけれどこの物語もその一つと感じた。それでも、エリスの素直で真っ正直さに惹かれて星+1としました。
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だから言葉は嫌いなんだ2020年3月25日💦嫌いでもね人間なんだから言葉を紡いで会話しましょうよヒーローガブリエルさん。大天使ガブリエルは神の言葉を伝えるのが役割りですよ意味深長ですね。ヒーローの気持ちは痛いほどわかるしヒロインレイニーの身上も、心情もよくわかるが、体が大きくて強面なのだから、自覚すればいいのにとヒーロー側を責めてしまう。全ては母親のせいだけれど、それを知っていて彼は何もしなかったのは、寡黙で不器用だから?ちょっと可愛くも見えたりします。借金だらけの牧場を建て直してからの彼女の帰宅には不信感は否めないのは分かるけれど、彼のダンマリという意趣返しに彼女は怯えているのだから彼の求めているものは得られないと早く気付いてほしいと願いながらの読書となった。それでも、レイニーに感情移入して読んでしまって恐怖のほうが大きくてハピエンを忘れていた。
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超大胆な行動にハレルヤ~2020年3月25日😑冗談でしょ⁉という変身と行動に度肝をぬかれた物語だった。物語だから成立するのだからファンタジーなのでしょうが、こういう場合男性は、フレームは愛人として、そしてヒロインシャーリーを妻として欲しがるのではないのか疑惑が浮上する。ヒーローギャレットだって満更でもなかったみたいだから、同一人物と分からなければ二股はあり得たかもと考えてしまった。何にせよシャーリーの危険極まりない行動に言葉を失った。それらを勧める彼女の周りの人たちの親密さを考えれば、この先彼女に辛い現状が舞い降りても力は貸してくれそうな安心感はあるけれど、3万ドルに見合うものなのか、かなり微妙。まぁ終わり良ければ総て良しなHQだからねということにしようか。
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後ろ向きでいても幸せはやってこない2020年3月25日物語の前半部分が、あまりにもヒロインリヴのうつむき姿勢ばかりで、シングルマザーの疲れが色濃くて私の知らない辛さが滲み出ていて言葉に詰まる。諦めていた女性としての幸せを望んでもいいのかという自問自答と元夫に罵倒された心の傷が、尚も辛さをこちらに伝えてきて憤る。何を見ても聞いても自分を阻害して考える負の連鎖が彼女の思考を捉えて離さない。それでも、仕事での誠実さ、ひたむきさ、優秀さ、子供への愛情をヒーローステファノが見てくれていた。恋してくれた。愛してくれた。その喜びが最大値でこちらに伝わった。けれど、それでも最大の幸福の前に足がすくむ彼女の自己防御姿勢に溜息が出るが、もっとわかりやすくステファノが伝えてくれていれば悩まずに済んだはずとステファノのプライドとやらを突きたくなるが、ホッとした。
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愛は永遠に続くもの2020年3月25日身代わりを引き受けてエリノアに成りすますヒロインキャロラインの一途な思いは良く伝わります。一方で愛に裏切られ去られたと傷つくヒーローミシェルの辛さもよく分かる。けれど、キャロラインのほうが上手。愛していたのなら裏切られて傷ついても愛を信じないなんてことにはならないのだとの主張が彼の目を覚まさせました。何よりも成りすましても滲み出てくる人間性は誤魔化せず、そこに惹かれていく要所要所のミシェルの視線がたまらなくトキメキをくれました。
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君は運命からの素晴らしい贈り物2020年3月25日秘密の小箱が齎したものは、ヒロインイザベルの未来だった。受け入れがたいその未来は、1国の未来と重なり一整備士で自由の国で暮らしてきた彼女にとっては、息が詰まるほどの重圧を齎すものだった。まともな教育の時間さえないままに現場に放り出された彼女とヒーロー皇太子ニコロとのすれ違いは当たり前で、その価値観の差を埋めることなくすすむ展開には 慣例はおろか、理屈も常識も割愛されて不満が募る。政略結婚のニコロにとっては6歳当時の記憶だけが頼りの絆の構築具合にも納得いかないし、彼女が王の前で強く立っているという表現にも、無知なるものであるから、お門違いと映る。もちろん、アメリカからの彼女の容姿を鑑みると 美しく見えたのだからギャップ萌えしたことになるのだろうが 単純なシンデレラストーリーでこれまた残念。最初に立ち戻ってニコロの結婚無効宣言案も、王の一声で却下というお粗末なヒーローは萌えない。
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音楽を愛する者はその音の響きに惹かれる2020年3月25日少女漫画「のだめカンタービレ」という物語があったが、音楽を奏でる者は、その音によって惹かれ恋し一流の世界へという物語だった。この「潮風のいざない」も、ヒロインミランダのヴァイオリンの音色に惹かれたヒーローセオは、両親と過ごした幸せな時に奏でたブズーキーの音色という共通項を思い出し心惹かれていた。彼女の紡ぎ出す音の調べは彼の過去の家族への思慕を蘇らせ、温かく、憧れていた家庭を望む気持ちをも蘇らせていたと分かる。そして彼の弾くブズーキーの音色にミランダもまた彼を察しそして惹かれ、ヴァイオリンへの情熱をも取り戻していった。思っていたほどの起伏もお互いへの欲望も無かったのにはガッカリだが、そういう風に導かれている事は理解できた。それでもやはり、セオの置かれている一族の暗い背景にこそ欲しかった強い想いのシチュエーションが、かなり少女趣味な仕上がりで残念で仕方がない。この物語は「薔薇に託した想い」の姉のお話で、それを鑑みると随分と短いヴァイオリニスト生命だったとわかりかなり驚いた。
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もう少しヒーローの活躍をみたかった2020年3月25日ヒーローもヒロインも目的意識が強くあって、希望を胸に真っ直ぐな行動がとても気持ち良い。躓き失恋し自分を見つめて何度でも前を向くヒロインと、過去の屈辱をバネにして見返そうとする野望の醜い部分を払拭し前を向くヒーローの読後感満点な物語でした。2人の人間形成を恋の原動力とヴィンテージを上手く構成してあって、記憶の彼方に追いやって うろ覚えだった「ローマの休日」「カサブランカ」をもう一度見てみようかなと思わされました。私もアールデコは大好きなので自分の家にも工夫はしても限界なので、この作品でその空間を楽しみました。
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僕の方が宇宙一愛している2020年3月24日私は強いヒロインが好きなのは、こういうシチュエーションを希望しているから。ジェニファーが気付いた通り、誰よりも私を深く理解し、私の魂に寄り添い、この傷だらけの心ごと抱きしめようとしてくれた人待ちの展開なのだ。それを傲慢なー、と表題するというのなら、そのくらい強引でないと強い女性は相手に出来ないという事なのだろうかと草食男子の存在を消したくなってしまう。登場後からスティーブンの存在は自信家で確かに傲慢な印象だが、それも恋におちるまでのこと。その後は真っ直ぐに猛進する姿を見せてくれて、それだけでなく、彼の人物背景には出来すぎとは思うが素晴らしくて私も心を奪われました。ジェニファーの自宅に保護された動物たちには驚くが、そこに彼女の愛情深さを見て取れ、そのエピソードの数々は心が潰されそうなほどの痛みが私に圧し掛かる。父親を許す彼女も。登場する人たちの思惑の全てを絡めてこの先生の作画の味付けが何倍にも盛り上げていたと感じた。
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