濡れ衣を着せられまして 見捨てられた令嬢と深紅の公爵【書き下ろし番外編付】
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濡れ衣を着せられまして 見捨てられた令嬢と深紅の公爵【書き下ろし番外編付】

東万里央/白崎小夜

王道の展開

ネタバレ
2020年4月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 元婚約者に目一杯濡れ衣を着せられ、病の妹と共にどん底まで落とされたヒロイン。街から追われ、家を無くし、物乞いまで。その後、得意の裁縫で、王宮のお針子としてひたむきに生きるヒロインは、またまた陥れられます。でも、正義感の固まりのようなヒーローが愛するヒロインの為に一網打尽に、という王道の展開です。善玉と悪玉しっかり分けられています。また、ヒロインの仕事に打ち込む集中力は素敵です。
ここまで魅力的なヒロインだと、TLの路線からは外れますが、最後、何もかも失った元クズ婚約者をヒロインが意外にも見捨てず、尻に敷いて、得意の裁縫技術で落ちぶれた家を立て直すなんて設定もありかも。この場合、ヒーローと従兄弟の王子は二人とも失恋するわけですが、「理想の男ってなんぞや」と、二人して首を傾げるのも面白い。
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