お互いが楔を打っての恋模様





2020年4月7日
ヒーローもヒロインもお互いにその容姿に、仕事ぶりに魅力を感じている。しかし、色々と事情があって結婚には後ろ向き。そんな背景があって、ジレジレする進行具合だが、根底にはヒロインエミリーの父親の愛情が透けて見えて安心感のある構成になっていた。素晴らしい作画のタホ湖岸の別荘に2人で過ごしても、仕事漬けの2人にはお互いを知る時間には十分だったが、決意には至らず素晴らしい舞台もお預け状態となって全く以ってジレて勿体ない感100倍。けれど、そこがまた、リアルな堅実ぶりを読めて納得がいく。それ故に、後半駆け足となるのは、後悔先に立たずとなるまいと 展開だけでなく心の焦りが発揮されていて上手い印象だった。娘の結婚にここまで焦る父親の気持ちも珍しいと思っていたらば、ああそういうことかと ひと笑いあってほのぼのとした読後感だった。

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