このレビューはネタバレを含みます▼
ミステリー要素や構成はピカイチです。 久々に恋愛ラノベではまず無いしっかりとした満足度がありました。
料理の描写が素晴らしく。どれもとても美味しそうで読んでいてワクワクしました。
ヒロインの性格も好きです。 時々いるナヨナヨとして読み手がイライラさせられる事はなく、 主体性がある、きちんと行動出来る素敵な主人公です。
問題点
名前が全く入ってこない。
最初の名前の説明が長かった時から嫌な予感がしてたのですが、、、とにかく名前が入ってこないです。 何人登場人物が出てきても名前が覚えられない稀有な作品です。 後半の飽和状態の登場人物の多さや 無駄にややこしい設定も手伝ってか後半はごちゃごちゃしてきて、 良いところを潰します。
設定が良くも悪くも練られ過ぎている。世界観を説明するのが大半になってしまっている。
恐らく作者さんの頭の中にはとても練り込まれた世界観があるのでしょう。 実際に設定は矛盾も少なく良くは出来てきます。 しかしそれが面白かったのは初期だけで、とにかく本の半分が 架空の世界の延々と続く説明に費やされ。。。正直クドイです。 進まないメインストーリー。 繰り返しされる似たようなキャラクター達のやり取りの会話。全く面白くありません。折角の良い部分が分からなくなるほど、後半はもう説明に説明を重ねたラノベになっていきます。
全巻購入しましたが、残念ながら途中からは義務で読みました。