このレビューはネタバレを含みます▼
おそらくですが主人公が自分の本当の気持ちを思考台詞ですら偽っているんですよね?無自覚か、それとも敢えて気持ちを封じ込めているかはわかりませんが…(あえてかな?)
そのベースにあるのは複数に無理矢理された時、傷ついて帰ったのにも関わらず、同時に妹の帰宅が遅くなっていた為母親からさらに傷つけられ、最中に助けを求めた義兄は妹の方を優先して探していたこと、またその行為を撮られ、会長以前にもそれをネタにされているという主人公が置かれたハードすぎる状況によって自己評価が著しく低下しているのがとても痛々しいです…
義兄だけはそのことを知っており、状況を変え、主人公をおそらく精神面からも助けようとしていたのですが、描かれているのがほぼえっち!みたいな感じなのも誤解を受けそうだなぁ…と。
本当は両親からも妹からもきちんと愛されてはいるんですが前述した件が本当にタイミングが悪くて、最後の方まで引きずっているのが読者にとっても辛いところだなぁと思いました。ただ最後きちんと義兄が助けて、家族からも大切に思われていることがちゃんと主人公に伝わったのはよかったです!
さらっとは読めないお話でしたが、キャラはしっかり立っており、最後ハッピーエンドで終わるので私は満足です。ただ絵が綺麗なのですが、画面がかなり忙しいのでスマホよりもPCなど2ページ広げて見ることができる環境をオススメします。