MW(ムウ)
」のレビュー

MW(ムウ)

手塚治虫

イチオシ度MAX

ネタバレ
2009年8月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 手塚先生…同性愛、人間のドロドロ書けたんだ。というのが正直な感想です
手塚先生のキャラクターって嘘がない程度に真っ直ぐで明るいキャラクターが多くて、万人受けするストーリーとキャラクターを描く漫画家さんだと
この作品を拝見するまで思い込んでましたが…

改めて天才と言われる由縁を
目の当たりにした心地です

絵柄からも、解るほどに匂い立つ結城の色気と
賀来の弱いという意味での人間臭さ
純粋に恋愛という意味ではなかったかもしれない…形は違っても、お互い相思相愛だったんだなと
賀来の最期の選択と結城の涙が
それを証明してるようでなりません
非常に悲しい形ではありますが…
ストーリーとしては、決して荒唐無稽でもなく、現実として有り得る話だと思います。
国民を欺くために
国家単位で国民に対して隠蔽工作をはかる事は、過去に遡れば…太平洋戦争真っ只中の旧日本軍の情報操作しかり
前例はあります。
何が正しくて、何が間違いか
間違いを犯しても、裁かれるのは
隠蔽出来る立場にあるか
ないかだけの違いなのか?

青春時代が太平洋戦争真っ只中だった、生き証人…手塚治虫だから
描けた傑作だと思います。

イチオシが最高5しかないなんて…
素晴らし過ぎて、評価つけること自体
恐れ多いです

パック買いしても後悔はしないです。素晴らしい作品に巡り合わせてくれた
シーモアさんに感謝します
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!