風と木の詩
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風と木の詩

竹宮惠子

BLだけどBL漫画じゃない

ネタバレ
2020年4月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルと作者は知っていたのですが読んだことはありませんでした。
母が昔アニメでやってたけど、元祖BL漫画じゃない?って言っていたので
シーモアをガラケーからスマホに移行したポイントプレゼントでなんとなく購入。
正直、絵にキラキラが多かったりヒラヒラした服を着ているような漫画は苦手で読めないかもな…なんて思いながら読み始めました。
一冊読むのに二時間かかりました。
台詞や動きがドラマのように頭の中で再生されて
気がついたら集中しすぎるぐらい真剣に読んでました。
ジルベールの儚さや妖艶さ
セルジュの真っ直ぐすぎる不器用さや優しさなど
寝るのを忘れてイッキ読みしてしまいました。

決して世間で言う幸せとは違うと思います。
世間では悲恋と呼ばれると思います。

ただ二人にとっては…

ネタバレになりそうなので
これ以上内容には触れないようにしたいと思いますがBL漫画であって、ただのBL漫画ではない。

想像をはるかに超える風と木の詩の世界観に
涙が止まらなくなりました。

ジルベールとセルジュ、二人のキャラクターのどちらに感情移入するかで最後もとらえ方が変わる気がします。
ちなみに私はセルジュでした。

この美しくも悲しい二人の物語は
私の人生で一番のオススメです。
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