このレビューはネタバレを含みます▼
感情が欠落気味でマイペース、恋愛に対しても好きという気持ちが分からず事務処理的な伊勢島と、優しく面倒見の良い世話焼きタイプの八雲。伊勢島の的外れな思考回路が面白くコミカルな笑いもありますが、ストーリーは奥深いものがありました。伊勢島と八雲、それぞれの本質や、問題点が見えてきて、自身に絶望するも、ありのままの自分を認め受け入れてくれる存在に、初めての感情に満たされて行く過程が良かったです。大切な人の大切な存在になれる、愛する喜びと愛される喜び、こみ上げて来る幸せな感情に、溢れて止まらない涙が素敵でした。