はじめちゃんが一番!
」のレビュー

はじめちゃんが一番!

渡辺多恵子

懐かしき古くささ

ネタバレ
2020年5月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かったので一気に買って読んでしまいました。「ずっと好きだったのはあの人だけど、いつもそばにいてくれたのはあいつだった…」的な展開の話です。思い込み激しめの恋愛してる女の子が主人公の場合、どうにも共感性羞恥的なものが働いて見てられないことが多いんですが、はじめちゃんのキャラなのか作者の手腕なのか、ギリギリのところで止まる感じで平和に読み進められました。五つ子に関してはそれぞれの性格を表すエピソードもありましたけど、そこまで明確な描き分けはなく個人的に惜しかった点です(主人公でもない五人がバラバラに動き出したら手に負えないので仕方ないですね)。最後の方に出てくる新キャラと瑞希さんのなんやかんや、その後の動きに関しては正直手放しで納得出来る読者はいるのか、と思うほど酷いもんですが完結に向けて色々あったんですかね…。デフォルメされたキャラがゴキブリ走法で走り回るような古き良きノリが恋しい人にはおすすめです。
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