魔法世界の受付嬢になりたいです
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魔法世界の受付嬢になりたいです

よね/まこ/まろ/株式会社フロンティアワークス

可愛いケンカップルは最高です

2020年5月3日
ファンタジーな世界観ですが、可愛らしい恋愛をしている2人がメインなので、とてつもなく癒されました。こんなに癒されるとは。
こういう可愛い恋愛作品好きだったなぁ、なんて不思議と懐かしくなるような、童心に帰れる作品でした。

ファンタジーメインかと思いきや基本ケンカップルの話です。
主人公ちゃんはお約束かってくらい激にぶです。
だがそれがいい。
お相手は家柄よし魔法の実力も常にトップでおまけにイケメンで常にモテているというキャラ。
そんな彼に主人公は常に敵対心丸出しで、毎日ケンカして過ごした学生時代。卒業後も何故か気付けば彼と関わることになっていて、これぞ腐れ縁!状態です。

主人公は彼の気持ちを気付かないどころか、自分の気持ちにすら鈍感で、恋をするなんて考えたことも無い!って感じなせいで、彼の婚姻話が出ても特になんの反応もなしっていう…。
ちょっと彼が可哀想になっちゃうくらい、進展がない前途多難な2人ですね(笑)

でも甘くないからこそ、見ていて恥ずかしくなるとはまた違って、心が温かくなりました。
なにも言わないけど、誰よりも信頼しているし、ただ1人彼女だけが彼にとって特別な、唯一無二の存在なんだなっていうのが伝わってきます。
ケンカするのも彼女となら楽しいし、いつも本気で怒ってる彼女が可愛いなとか、そうやって自分だけをずっと見ていてほしい……なんて本心では思ってたんだろうな〜〜。
…なんて想像ができてしまって、本心を何も口にはしない彼だからこそ、その表情から本心を読み取って想像するのがとても楽しいです(笑)

最初からずっと好きなんだろうなって思うと、主人公が鈍いどころじゃない鈍さな為、彼が可哀想に思えてきちゃいますね。
まぁそれも含めてのやり取りが楽しいんですけど。
彼もきっと、主人公が全然自分を意識してないって分かってる上で楽しんでるんだろうなって思えるので、本当に読んでいて楽しいです。

最近は、キャラの気持ちが読者に筒抜けに描かれている作品が一般的ってくらい多いですが
この作品は徹底して彼の気持ちを描写しないことにより、読者が彼の気持ちを推測する楽しみがあって良いですね。
想像力が掻き立てられて、読み物とは本来こうあるべきというのが思い出されました。
この時きっと彼は、見蕩れていたんだろうな、とか。
キャラのことが知りたくなって、2回でも3回でも読み返せます。
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