このレビューはネタバレを含みます▼
たまたまSNSでこの漫画を見掛け、外出自粛のお供にと思い、全巻購入しました。主人公杏ちゃんのひたすらに真っ直ぐで純粋な気持ち、お相手古屋先生の不器用だけど心が暖かくなる優しさ、若干の年齢差はあるものの急がずゆっくりと、等身大のまま関係を深めていく二人の姿に思わず笑みが零れてしまいました。しかし、それ以上に笑って、そして泣いたのは君嶋くんでした。最初はただの当て馬かと思っていましたが、「例え自分を見てくれなくても、ヒロインが笑って幸せで居てくれればいい」という決して表には出さないけど一途に、一途過ぎるくらいに思う彼の姿に、心打たれました…。何だこの子……もちろんヒロインカップルの2人には幸せになってほしいですが、それ以上に、それ以上に君嶋くんが幸せになってほしい、報われてほしい。ただ、もしかしたら君嶋くんはヒロインに出会えたことが一番の幸せなのかもしれないとか考え出したらしんどくなって考えるのやめました。もう、笑顔で居てくれればそれだけでいいです。