疑惑の美女
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疑惑の美女

クリスティ・ゴールド/百日紅ばなな

テーマは悪くない分、絵が残念

ネタバレ
2020年5月11日
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冤罪を着せられた曽々祖母の無実を晴らして欲しいという祖母の遺言を叶えるために、曽々祖母の手紙にあった街へやってきたヒロイン。ウエイトレスとして働くうちに保安官のヒーローに惚れられて、大家とのトラブルがきっかけになって同居することに。
ヒーローに熱心に口説かれひかれるものの、ヒロインには過去に軽犯罪歴があり、母親も犯罪者であったことから、どうしても交際には一歩引いてしまう。
ヒーローは過去に両親を殺され、犯罪者を憎んで刑事のち保安官になった人物だけに、自分も受け入れてもらえないのではないかとヒロインが思ってしまうのも仕方なく、そんなヒロインを見ていて切なくなった。
二人で共に過ごすうちにヒロインの影響を受けてヒーローは犯罪者への考えを変えていくし、ヒロインも曽々祖母の真実を探し当て、遺伝が人を作るのではないという思いを強く持てるように。
背後で起きる殺人事件のくだりがちょっとややこしく感じる(絵的情報が少なく、情報の羅列だけのせいもあると思う)が、それを置いて二人の関係と背景だけで見れば、想像していたよりずっといい話だった。
これで絵がもうちょっとよかったらなあ。
表題の疑惑の美女ってヒロインのことだと思うけど、表紙は美女風にしようとまだ頑張ってるが、中の絵だとよくて可愛い女の子風なのが、気持ちが盛り上がりにくかった。
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