このレビューはネタバレを含みます▼
これは、マンガではなく、もはやドラマです。
乃木坂先生の、読者を「あっ!えっ!?え!!」と驚かせる作風はそのままに、こんなに愛さずにいられない王妃マリー・アントワネットが自然とそこにいるのには、気づいたときにはもうどっぷりハマってしまいました。
私の1番のお気に入りは、ルイ・オーギュストとマリー夫婦がわかりあえず、妻の望まぬ夫の愛ゆえに、また空回る夫婦の絆を、御子のお言葉で、マリーが言葉とか理屈じゃあない夫への愛を思い出し、夫のそばこそが世界で1番安全(安心)なところだ と言い放つシーンです。
主人公がお金のために書いたであろう官能小説よりも、
官能的で、男女の妙がそこにありました。