表題作だけなら★4.5

ネタバレ

2020年5月13日

このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作はイケメン商社マン・景晴×美容師・ナツのお話で、それぞれ理由は異なるもののゲイである振りを演じる必要があって監視カメラ付きマンションで同居することになって…というお話。短編（中編？）なので、同居に至るまでの部分は大幅に端折ってありますが、同居してからの二人の心情の変化は丁寧に描かれていて良かったです。景晴が意外とマメで格好良かった。あり得ないぶっ飛び設定だし、ナツのストーカー女が景晴とお茶しているあたりの展開はちょっと謎でしたが、ユニークで面白かったと思います。
後半は若手俳優の青名と俳優崩れでゲイビ出演経験者の平門のお話。平門は俳優を辞めてテレビ局内のコンビニで働いており、そこで若手俳優の青名と出会って…というお話ですが、なんだか色々設定が盛り沢山過ぎて分かりにくかった。平門がゲイビ出演の経歴を他のコンビニ勤務同僚にバラされたくないからと言って青名を誘うという展開もちょっと無理があるような…。途中で登場する女子キャラと青名の関係も不明瞭で、色々とっ散らかっている印象で、なかなかストーリーに入り込めませんでした。青名が服のセンスが悪いというのも度々出てきましたが本編とあまり関係もなく、活かされていない設定が多々あったように思います。
表題作だけなら★4.5くらい付けたいところですが、残念ながら後半は流し読みになってしまったので、トータル★３つで。

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まろんさん

(女性/－) 総レビュー数：893件

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