ロッカバイディア
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ロッカバイディア

暮田マキネ

すごく良かったです!

ネタバレ
2020年5月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 虐○されていた累を引き取った養父母は、優しくて温かく、累をとても大事にしてくれます。しかし、養子であるが故に、その存在を許されるには、両親への恩に報い、良い息子で居なければと思い込み、自分で自身をどんどん追い詰めて行く累に、胸が苦しくなりました。いつも側で支え守り、累を甘やかし、自身に甘えるように教え込んだ八尋の累への無償の愛が、やがて男同士の恋愛に発展しても、なんとか均衡を保ってきた累ですが、お母さんの妊娠を機に、崩れ壊れて行く心が辛いです。自分から助けを求め、想いを伝えられるようになるように、累を救う八尋が素敵でした。ほぼ、辛い展開が多いストーリーですが、最後は、ちょっと極端な累の八尋への求愛が可愛らしく、2人の甘々な様子と、その後の大人になった2人も描かれていて楽しめました。累の養父母や、八尋の兄も含め、周りが2人を優しく受け入れている様子も感じられ、温かさが伝わってきて、読後は、ほっこりしました。
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