花を召しませ
」のレビュー

花を召しませ

シロヒト梨太

優しいファンタジーBL。

ネタバレ
2020年5月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 世界観がしっかりしているうえ、コメディタッチな部分(わりと多い)を織り交ぜることでほんわかした雰囲気になっているのでとても読みやすいです。なおかつ、3巻通じて『悪いヤツ』が一人も出てこない。溺愛攻めディアン、ピュア一途受けシュクルはもちろん、お世話係の猫(肉球)たち…登場キャラがみんなかわいくて、優しくて、癒やされます。攻め受けどちらもちょっとズレてるところがまた愛しい。

(以下ネタバレ)

3巻ラスト、教会に飾られるようになった新しい肖像画を見ると、また1巻から読み返したくなる…という幸せなループにはまっています。
作中で花びらが舞うシーンが何度かあり、ディアンは神だから花を降らせることもできるんだ…となんとなく思っていたのですが、3巻で神が花を降らせる=祝福、ということがわかってから1巻ラストを読むと、「花を召しませ」というタイトルの意味もわかって胸にじんわりと来ました。

3巻で完結とのことですが、ディアンとその父神様との関係や、孤児だったシュクルを育てた神父(実は神)のこと…など気になることはまだ残っていますし、これからのディアンとシュクルのひたすらイチャイチャする日々も見たいので、続編やスピンオフがあれば嬉しいです。わたしも肉球たちと一緒にお砂糖を吐きたい。
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