異世界で手に入れた生産スキルは最強だったようです。 ~創造&器用のWチートで無双する~
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異世界で手に入れた生産スキルは最強だったようです。 ~創造&器用のWチートで無双する~

遠野九重/人米

主人公に超優しい善人だけがいる世界

ネタバレ
2020年5月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ スキル設定や竜人のアイリスとの出会いや、やり取りは面白いのですが、
主人公の考えやこの世界観がどうしても私には合いませんでした。
また、ピンチもないので爽快感もないです。



平和ボケした日本人が自身の価値観をそのままに。その世界の王侯貴族平民すべて他者を思いやりを持ち、他者を害なすことがない。綺麗ごとだけの世界。


≪流れ≫主人公が窮地に陥ることがなく「最強の敵が出る→アイリス守り&主人公攻撃で敵撃破(俺tueeeee)→街の人に感謝される→次の目的地に行く」

最初のところですが細かく言えば・・・
異世界転移した直後に助けた商人に、自身のアイテムボックスの容量無制限と自分から教えてしまい。
相手に対し自分に害をなす可能性があることの疑いを全く持っていない。

そのあと街に到着。助けた商人に最高級の宿(助けた商人の商会関係の宿)を1か月無償で提供される。
ギルドに登録し、初クエストで初めて会ったアイリスに自身のスキルのことを教えてしまい。

その後地下古代施設では、自身の根幹となる創造スキルなど重要な情報をアイリスに全て教えてしまう。

出会って数日のアイリスに全幅の信頼を何故そこでもてるのか…

相手を疑うことを全くしない主人公。

ちなみに、2人目のヒロインとなる少女が主人公に力貸すシーンですが、
他作品「魔弾の王と戦姫」の主人公ティグルとヒロインの戦姫達のシーンと全く同じです。

この世界観は、日本で平和ボケした人が、自身に害をなす人がいないことを前提に書いた作品に思えます。

1巻2巻と買いましたが、正直買ったことを後悔しております。
人間である以上、自身に好意を寄せてくれる人はいるでしょう。
好意を寄せてくれている人が裏では自信を裏切っている場合もあるかもしれない。

なにより、貴族とは平民を道具とみる傾向が強いかと思いますが
それがない。一部は道具と考えない貴族もいるかもしれません。

この世界では自身の利益より他者を大切にする人だけがいる世界です。

その点も踏まえ☆1としたいのですが、↑でも書いた良い部分を加味して
★2としております。
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