櫻狩り
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櫻狩り

渡瀬悠宇

美しい人というだけの罪

2020年5月28日
今まで簡単に【エロい】とか使ってきたけど、此の本ほどの【究極のエロス】はない。《エロスとは死に至る程我を忘れる愛 望みは狂気に至る迄の相手との一体化 自らの生存さえ否定する盲目の愛》これが此の本の全てを物語ってます。

皆の望みは蒼磨を自分のモノにしたい独占欲や支配欲。でも蒼磨が欲しいものは《無償の愛》・・ただひとり 正崇だけが彼を美しいモノとしてではなく人として語らってくれた。~蒼磨が美しくなかったらこれ程の事件は起きなかったのでしょうか。運命はどうして蒼磨をこれ程までに追い詰めるのでしょうか。。

願わくは唯一無二の正崇と戦争が終わって華族制度がなくなったら生きて再会してもらいたい。
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