英雄の娘として生まれ変わった英雄は再び英雄を目指す
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英雄の娘として生まれ変わった英雄は再び英雄を目指す

言寺あまね/鏑木ハルカ/晃田ヒカ

文脈やアイディアは良いのですが

2020年6月1日
正直余り面白くならない。何故でしょう?
キャラクターは可愛いし、描きわけも上手く言ってます。
でも全然異世界感が伝わってきません、それは背景、小道具、建物が現代世界のモノがそのまま登場してしまっているからで、全く異世界感が無いからです。今作品の主人公の自宅は20世紀のアメリカ風、銃も存在しない治金レベル鍛冶なのに鉄骨構造体育館、建物に豊富に使用されている板ガラスは近代産業革命がなければ難しいのに当たり前にある、最後にグランドピアノ、ピアノという楽器が技術の集大成と言うのに何故中世のような異世界にあるのか。この作品の読み手は現代社会から逃避したい層なのに、異世界体験ができないこれは商品としてマズい。描き手が不勉強なのが全て出てしまっている、もちろん作成時にフォローしない編集者もダメ過ぎます。
映画「指輪物語」の監督ピータージャクソンが「中つ国」を再現するのにどれだけ労力を払ったか、なろう系小説のコミックでも凄まじいものがいっぱいあります(武士の情けでここでは題名は挙げないでおきます)。光るとこがあるだけに実に勿体ない。
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