閏うこの月
」のレビュー

閏うこの月

木村イマ

9巻まで読みました。

2020年6月6日
ヨミホで9巻まで読んだところです。共感しているレビューが多いですが、私もすごく刺さりました! 私自身は10代後半から20代前半まで5年間付き合った人から離れ運命的に出会った男性の元に行きました。…が、お互いの家の都合もあり結婚話は頓挫。傷心でいたところに友だちから元彼が今も自分を好きでいると知らされました。当時はアラサーで未婚なんて特に田舎では御法度の空気でしたし、本当にやりたいことをするために大学を中退したものの、結局は生活に追われてアルバイト生活をしていて将来への不安もありました。何よりも、親よりも頼っていた「男」がいないという心の空洞。そんな色んな焦りが私を突き動かしてソッコー元彼とヨリを戻しほどなく結婚。今その元彼と結婚生活30年が来ようとしています。子育てしながら資格を取り働きましたが、いまだに自分が地に足がついてないような、やり残したことがあるような感じになる時があります。それは、あの時に男(結婚)に逃げず、まずはしっかりと自分を立て直して、里ちゃんのように自分が中心の世界を構築して来なかったからなんじゃないかと思ってしまいます。俊くんが言うように本当にしたいことを仕事に出来る人は限られてると思う。けれど、50代になっても「失敗を恐れ夢を追いかけようともせず楽な方に逃げた」ことを後悔している自分がいます。そして、多様な発信力の方法がある今こそ、失ったモノを少しでも取り戻せるのではないかと少し気持ちを構築し直しているところです。そんな時にこの作品に出会いました。同じようにもがいてる若い方たちには、恋愛に逃げることなく、自分中心の世界をまずは構築してもらいたいな。そこから巡り合う相手はきっと素晴らしいから。中途半端で無難な結婚生活の維持にも実は恐ろしいパワーを使います。なので、そのパワーをまずは自分のために使って欲しい!
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