婚約者が悪役で困ってます
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婚約者が悪役で困ってます

みつのはち/散茶/雲屋ゆきお

もったいないなー

ネタバレ
2020年6月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 凝ったストーリーがポンポンと簡単な説明で進んでいくのでちゃんと理解しないまま雰囲気で読んでいった感じです(笑)軽く読みたかった私には合っていたので不満はないのですが、せっかくの凝ったストーリーがもったいないなーと思います。乙女ゲーム転生ものは星の数あれど、このラストはあまりなかったので、丁寧に書けばちょっとしたサスペンス風の大作になったかもしれないのにー。でもその場合はもっとキャラ設定を丁寧にせねばなりませんね。ヒロインは悪役になるはずだった婚約者を更正させられた程の魅力や器があるように見えないし、ゲームの知識は一応あるのに全然役立ててない。記憶持ちのヒロインなのにほぼただの傍観者です。「悪役」のはずの婚約者さんは悪役感0。ただのデレデレ甘々男です。いや甘々好きだけどさ。でも設定の意味。少年時代から殺人を強いられるという相当ダークな設定があっさり消滅しているし、それを強いた謎の男が後半で登場するのにチョイ出で終わるというあっさりさ。最後ヒロインが「スッキリしたという感覚はない。えらいものを見てしまったという嫌な感覚」と言っていますが、それがまさに読者の読後感です。いやわかってるなら改めよう?!読後感はスッキリに越したことない!スッキリを作り上げるのが作家の腕の見せ所だー!!ファイッ!あと今表紙見て気づいたけど、ヒロインて金髪なの?本編ではかなり暗めのトーン髪で金髪にはとても見えない。何故。面白く動いてくれそうなキャラもたくさん出てくるのに、設定は凝ってるのに、数コマ出てハイ終わりー重要な事件も数行の説明でハイ終わりーばかりでした。もったいなーいーなー
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