寵愛婚―華麗なる王太子殿下は今日も新妻への独占欲が隠せない
惣領莉沙
このレビューはネタバレを含みます▼
終盤までヒロインの辛い日常と想いが綴ってあります。病弱な姉(女帝確定)の為、親からの愛を受けることも出来ない寂しい幼少期、そこへ初恋をした人は姉の婚約者。と、長い長い片想いが続き、それは婚約者が代わり好きな人と結婚した後も続き、泣きました。物語だからそれぞれの想いは分かるけど、どうしたってヒロイン目線で考えたら、辛いのはダントツヒロインでしょ。姉と婚約者兄弟は結託して自分達の想いを遂げる為に動いてるんだから苦労だって希望があるのだから乗り越えられるけど、知らないのはヒロインだけで辛いだけなのだ。そう考えると姉なんかは正直、親の愛も一身に受け好きな人とは出会った頃から想い合うことが出来たのだから幸せでしかないのに、3人とも自己中でヒロインの気持ちを本当の意味で考えてないな。と思った。せめて結婚前には教えたら良かったと思う。そしたら、ヒロインは姉の結婚式(話終盤)まで気持ちを拗らせなかっただろうに。秘密がヒロインの懐の深さで有耶無耶の状態て丸く収まってるところが、読み終えた後もモヤモヤする。ヒーローが思い上がりが強くてイラついた。面白かったけど、あまりにもヒロインが可哀想で読み直す事はないストーリーでした。もっと早い段階で誤解が解けてエピローグ後の話を長く読みたかった。楽しめたのはそこだけの為星は少ない。
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