後宮を飛び出したとある側室の話
」のレビュー

後宮を飛び出したとある側室の話

はなのみやこ/香坂あきほ

一気読み!!

2020年6月20日
予想の上をいく作品でした!朝まで一気に読んでしまいました!目覚めてもまだ脳内に残っている感じ。表紙をよく見たら男性ヒロインでした!結果、超心酔しました!
愛とか一生のパートナーについて考えさせられましたね。主人公リードは少年期に望まれて国王の側室に入ります。男に興味もなく一目惚れでもなくて、でも国王に愛されて彼のものになりました。彼が高い教養と前世の記憶持ちでなければ、愛に溺れていられたでしょう。彼は題名通りに事を起こします!その後どうなるの~という後半に望ましい未来がやってきます。オメガバースではないので妊娠はしませんが、だからこその辛さが根底にあります。リードの考え方、生き方に感銘を覚え胸が締め付けられました!愛されていると分かっていても唯一無二の愛とは言えない…真実の愛を求める旅に出たように感じました。言葉では表現しきれない世界観があると思います。作家さんて凄いですねぇ… 感じ方は人それぞれですが、この作品は良い意味で重かったです!ちょっと不満なのは、イラストがリードの神秘的な美しさを表現しきれてないことです。脳内で自分のフィルターをかけまくって妄想しましょう!女性と見まごう美男子ですから。ここ数年来のイチオシです!!!
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