聖闘士星矢
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聖闘士星矢

車田正美

イタリアでは…

ネタバレ
2020年6月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「カヴァレリ・ディロ・ゾディアッコ」との番組名で、放送されていました。直訳すると「12人の戦士たち」、すなわち「黄金聖闘士」の兄さんたちをさしているのですね。もう、星矢たちの立場は?な名前の付け方… それだけ、どの国でも「黄金聖闘士編」が、圧倒的に人気があるということでしょうか。/ 風魔の小次郎が未完のようにして終わり、つづく「男坂」は、10週程度で終わってしまい、まさに車田先生の起死回生作として期待されて始まったこの作品も、初期は、なかなか低迷していましたが、本当に、黄金聖闘士がちらほら登場するようになってから、がらりと変わった感じです。/ 日本中の小学生の中高学年の少年たちが、自分の星座の黄金聖闘士は、どんなキャラなのかと、胸をときめかせながら、毎週のジャンプを待っていた、社会現象ともいえる状態でした。人気トップクラスの「獅子・乙女…」の少年たちは狂喜乱舞するも、いわゆる「鍋(なべ)組」と呼ばれる「蟹・牡牛・魚」の少年たちは… / つづく海闘士編は、正直、ちょっとトーンダウンした感じでしたが、最後の「ハーデス編」が、「黄金聖闘士編」で小学生だった読者たちが、中高生に成長しているのにあわせたかのように、重厚なストーリーになっていたのは、なかなかのものでした。まあ、でも、それも、シャカがアテナに手紙を送るところまでかな。最後は、打ち切りのように連載終了してしまいましたが、コミックスで完結し、その内容もまあ、賛否両論ありましたが、だからこそ、いまだに「外伝」が作られつづけているという見方もあります。/ 当時、めちゃくちゃに売れた、バン〇イのフィギュアが、人気のなかったキャラクター(青銅聖闘士の二軍組や海闘士編の不人気な敵キャラなど)のものが「買おうとする子供がいなかった」ことにより、ほとんど残っておらず、いま、中心人物の戦士たちよりも、ショップで、はるかに高値がついているのが、ちょっとおもしろい。/ アニメと交互しながら読むのも、また楽しいですよ。(当時の誌面連載に、スピードの速いアニメを、おいつかせないため、進行を「あえて遅らせる」ことを理由に、いろんな独自キャラが出てきます。そもまた、一興です。)
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