このレビューはネタバレを含みます▼
まず、愛しのＸＬサイズやアホエロみたいなノリで読むとえらい目に遭います。冒頭からかなり切ないし、重たいです。ギャグの要素が全然ない訳ではないですが…
スズキくんの過去のトラウマがキツ過ぎて、転ばないように膝に大量の絆創膏を貼っているのとか、人や生活に興味なさすぎて家にほとんど何もないとことか、仕事はしてるけど、ただ生きてるだけで自分がないような感じがして、見ていてつらいところが多々ありました。
須崎くんは最初はダメ男かなと思ってたけど、スズキくんに惹かれてからはどれだけ拒否されてもスズキくんのことをただただ一途に愛し続け、須崎くん自身も人間性が変わっていったなと思った。
そしてスズキくんの過去に一区切りつく出来事があり、ふたりはコンビニのバイトを辞めて須崎くんの両親がいるカナダへ移住。
カナダに来てからのスズキくんは相変わらず仕事もバリバリで須崎くんの家族にも愛されて、それが須崎くんの作戦でも、スズキくんにとってはそれでよかったんじゃないのかなと思った。
ふたりが最後まで添い遂げられたところは涙ものでした。
あと店長とオーナーの関係も重たい…
優しい顔とほんわかしたキャラクターの店長なのにあの刺青が痛々しい…
あの二人には本当に他の誰も入れないというか、入れる余地はない…
せめて店長には幸せになってほしいとただただ願うばかりです。
個人的には堺さんが見かけによらずオバケが怖いところや、店長に手料理を振る舞うところが可愛くて好きです｡
レビューをシェアしよう！
ERR_MNG