絡新婦の理
」のレビュー

絡新婦の理

京極夏彦/志水アキ

素晴らしいです

ネタバレ
2020年7月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズ随一と言って良いくらいに難解で、しかも長い原作をすっきりと綺麗にまとめています。一巻(だったかな)の最後に原作者との対談がありましたが、原作者が『一切口を出さずに自由にやってもらった』旨の発言をしており、改めて志水氏の漫画家としての技量の高さに感服しました。
キャラクターの描き分けもさることながら、舞台のベルナール学園や蜘蛛の巣館の造形美に、お話の世界に引き込まれました。欲を言えば、ラストの憑物落としから織作家の崩壊までに、もう少し頁数を使っていただきたかった。でもそうしたら4巻ではおさまらなくなってしまうでしょうから、配分としては丁度良いのでしょうね。
原作順に読んできているので、あとは百鬼徒然袋(でしたっけ?探偵が中心の短編集)を残すだけですが、必ず購読します。
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