坊主かわいや袈裟までいとし
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坊主かわいや袈裟までいとし

本間アキラ

特別編読んでレビュー編集

ネタバレ
2020年7月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙と中の絵に惹かれて購入。読んでみてストーリーにも大満足!
世間知らずで甘ったれな大円ですが、愛情をたっぷり注がれて育ったので素直で真っ直ぐ。大学卒業後も初恋の男の子との約束を大事にしている純朴な子。一方の弥勒は自分を律し抑えるように躾けられた上、親の離婚で早くから自立して生活していたため、そつのない大人な対応が染みついてしまっているような子。出会いは小学生の時で、お互い初恋で、偶然の再会というベタベタな設定も、この二人ならそれが当たり前のように思えるから不思議。相反する性格だからこそお互いに影響を与え合い、ハプニングを通して関係が変化していく過程は自然で説得力がありました。それに父親の過去の恋愛に絡ませながらの展開は意外で面白かったです。いろいろあって成長した2人が、心からお互いを必要としているのが伝わってきたラストは感動しました。弥勒のようなキャラが最後救われるような話に弱いんですよね~。登場人物みんな人間臭くて愛おしくなるし、それぞれが愛に溢れていて、読んでいると温かい気持ちになれます。描写はキスだけなので、BL苦手な方でも少女漫画の延長線上で楽しめると思います。特別編があるとは知らず「兎オトコ虎オトコ」を読んでいたら収録されていて嬉しかったです。2人の初Hが見れるかもと期待してしまいましたが、回想の様なワンカットがあっただけでした。ざんね~ん!
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