金田一少年の事件簿
」のレビュー

金田一少年の事件簿

天樹征丸/金成陽三郎/さとうふみや

重厚な本格ミステリ

ネタバレ
2020年7月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本家?『金田一耕助』の魅力は祟りだ、呪いだ、といった土俗的風習に囚われた人々の悲哀かと思っているが、その良さが初期にはとてもよく出ている。
風習に囚われ、村ぐるみで犯罪を隠蔽する話然り、
我が子に家督を継がせるために、十何年も育てた人間を殺す母の話なども然り。
現代まで多数のシリーズが出ていてほぼ読んだが、
泥臭さ、不気味さ(褒め言葉です)に惹かれて読み返すのは初期シリーズです。
重厚な本格ミステリを読みたい方には是非薦めたい作品です。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!