夏の痣
」のレビュー

夏の痣

宮本佳野

雰囲気のある作品

ネタバレ
2020年7月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 他サイトで宮本先生について、甘い展開が多いBLの中でハートブレイク担当とあったので、読むのを躊躇したのですが、いろんな作家さんの作品を読みたかったのとレビューにハピエンとあったので読みました。主人公はゲイであることを自覚している高校3年生の由と父親と従兄弟で一回り程上のゲイの京介で、2人を中心に周りの人達の家族や恋人とのことからくる生き辛さや悲哀を描いた作品が4話入っています。物悲しさはありますが前を向いて歩いていく様で読後感はどのお話も悪くありませんでした。京介と由の関係が落ち着いた温かみのあるものでいわゆる胸キュンとかはあまりないですが、登場人物のその後に幸あれと願いたくなるストーリーで違う感じでキュンとしました。宮本先生の他の作品も読みたくなりました。総178ページ。修正は見えない構図、1部トーン。
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