天は赤い河のほとり
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天は赤い河のほとり

篠原千絵

何度読んでも色褪せない名作

2020年7月9日
中学生の時に読んで以来、何度も折に触れて読み返していますが、何度読んでもその度に感情を揺さぶられる色褪せない名作です。
中学生とは思えないユーリの度胸のよさ、心優しさは当時、同年代の私にはかっこよく映りましたが、時を経て結婚して子供を持った自分が読むと、ユーリの心細さや勇気、孤独を癒やし、暖かく包んでくれるカイル皇子の心情が深く読み取ることができます。
歴史的な考察もしっかりしており、いち少女漫画だけでなく、歴史漫画として、男性でも楽しめる内容ではないかと感じます。
時を超えて出逢った二人は、画策により連れてこられたとはいえ、運命そのものだと思います。
きっとこの先、何度も何度も読み返すことになり、その度にドキドキしたり、涙したり、スカッと心が晴れたりと、世界に惹き込まれることでしょう。
この作品に出逢えたことに、感謝です。
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