蟷螂の檻
」のレビュー

蟷螂の檻

彩景でりこ

昏い、深い、闇

ネタバレ
2020年7月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 4巻まで読了。いやあ何でしょう、この重苦しい愛憎劇?語彙が貧弱で申し訳ないんですが。心を持って行かれます。とにかく主役の育郎と異母兄の蘭蔵が不憫。痛くて、悲しくて、切ない。たった一人(2人の父親)の狂気によってこんな風に狂わされてしまうんだって恐ろしくなります。典彦もある意味狂わされた一人なのかな、と。続きがめちゃめちゃ気になる4巻最後のシーン、蘭蔵が初めて発した言葉が弟のためって泣けた。育郎の救いが蘭蔵であって欲しい。それぞれの愛憎がどう決着するのか?5巻が待ち遠しいです。
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