親子の愛情から恋人の愛へ

ネタバレ

2020年7月22日

このレビューはネタバレを含みます▼ 男爵家の心優しいα・ロニー×ロニーの養い子で娼館で暮らすΩ・アイチャ。貧困街から救い出され、我が子としてロニーに愛されて育ってきながら、ロニーに恋してしまったアイチャ。思い悩んだアイチャが親子の一線を超えて行動したことはロニーを深く傷付けてしまう。純粋に親としてアイチャを見ていたロニーがショックを受けるのも無理ないし、でもアイチャの気持ちも切ない。立ち直るのに時間がかかったロニーだけど、アイチャへの気持ちを整理する過程がロマンティックで素敵だな。ロニーがアイチャの方を向いた途端に、今度はアイチャがフリーズしちゃうのも可愛い。親子から恋人になるまで、それぞれのやり方で互いに向き合う姿をじっくり描いているのがよかったです。エミルの物語はスピンオフとして読みたかったくらい。ただ発情期を迎える前に番になれたり、エミルに拒絶反応がなかったり、この作品のオメガバース基準がちょっと分かりにくいので説明が欲しかった。マダムの元アルファというのも地味に気になる…。

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cynthia さん

(女性/30代) 総レビュー数：1件

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