ホラーとミステリー





2020年7月26日
綾辻先生の《館シリーズ》及び『霧越邸~』を読破し、別の著作を読んでみようと思って選んだのがこの『Another』という作品でした。コミカライズされていたり、アニメ化されていたりというのは知らずに読みましたが、実際読んでみるとそれも納得と言えるぐらい面白かったです。舞台である夜見山北中学で昔起こったある出来事が発端で、三年三組のみに“呪い”が起こるようになり、ひとたび“呪い”が起きると毎月三年三組の生徒やその近親者が命を落とすという、俄には信じられないというか突拍子もないお話ではあるのですが、読み進めるにつれ、その恐ろしくも謎に満ちた〈現象〉にも原因や解決法がある事が判明し、気付けばすっかり『Another』の世界に引き込まれていました。グロいシーンもあるホラー小説ではありますが、ミステリ要素もあるおかげでとにかく先の展開が気になって夢中で読みました。
そして、続編の『エピソード S』についてですが、こちらは夏休みの合宿前に見崎鳴が訪れた海辺の町にある〈湖畔の屋敷〉で出会った“幽霊”とのお話となっています。『Another』とはかなり趣が違うので、外伝みたいなものと思って読み進めていたのですが、さすがと言うべきかラストの着地が本当にお見事で、さらなる続編への期待感が大いに高まるストーリーとなっていました。『Another』を読んだら、その後忘れずに『エピソード S』も読んでみてほしいです。
そして、続編の『エピソード S』についてですが、こちらは夏休みの合宿前に見崎鳴が訪れた海辺の町にある〈湖畔の屋敷〉で出会った“幽霊”とのお話となっています。『Another』とはかなり趣が違うので、外伝みたいなものと思って読み進めていたのですが、さすがと言うべきかラストの着地が本当にお見事で、さらなる続編への期待感が大いに高まるストーリーとなっていました。『Another』を読んだら、その後忘れずに『エピソード S』も読んでみてほしいです。

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たわし さん
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