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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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  • 僕のおまわりさん3【単行本版】

    にやま

    完結はしたものの…
    2021年9月25日
    にやま先生のあとがきにて、もしかしたら続きがあるかも的なお話があったので、大いに期待を寄せたいと思います。
    完結は寂し過ぎるっ!もっと2人のラブラブいちゃいちゃ生活が見たいっ!
    これまでのシリーズと違って小冊子付きのためお値段はお高くなっていますが、今巻も絶対買って損はない内容となっているので、ファンの方は是非読んでみてください。
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  • 53歳で初めてオフ会に参加しました

    直正也

    このオフ会が行われている隣の席に座りたい
    2021年9月1日
    『53歳でオンラインゲームをはじめて人生初のオフ会に参加する話』から改題し、作者さんのピクシブやツイッターで1年掛けて連載されていたものが1冊にまとめられたのが本作となっています。
    冒頭16pはオールカラーで、単行本化にあたり加筆修正されていて、初めて読む方にとってはもちろん、これまでずっと連載版を追っていたファンの方にとっても読みやすくなっていると思います。
    ピクシブ等では読めない新規描き下ろしエピソードも豊富で、個人的には購入して大満足でした!
    内容としてはほんわか、ほのぼのな癒し系マンガ。
    オンゲーで仲良しな5人の男女が、それぞれ不安や心配を抱えながらもある日オフ会で初対面。個人個人について、ゲーム内とリアルとで合わせてどんな人物か語られるので読み進めていくうちに感情移入して愛着がわいてきます。
    個人的にはポテちゃん(ポテチ大好きさん)がお気に入りで、リアルポテちゃんの笑顔は読む人皆の心を温かくして幸せにしてくれる最高の笑顔だと感じています。
    作中でまだまだ語られていない部分もあるので、是非とも続編も発売してほしいし、そのために1人でも多くの方にこの作品を知っていただき、興味を持ってもらいたいです。
    ついでに、作者さんの別作品である『普通の恋愛』シリーズもおすすめです!(ちなみに私はこの『普通の恋愛』シリーズを読んで、作者さんの他作品にも興味を持ってこのオフ会のお話も大好きになりました)
  • お前に抱かれるなんて聞いてない!~ハマった男はAV男優【単行本版/電子限定おまけ付き】

    夏原サイケ

    良かった
    2021年3月18日
    1巻の2話分だけ先に読んでいて、ちょっと興味がある程度だったのですが、ちょうど値引きとクーポンの利用でお安く購入出来るタイミングだったので2巻まで一気買い。
    結果、買って後悔しなかったどころか3巻の発売も楽しみな作品となりました。
    タイトルからしてもHがメインなお話なのはわかりますが、ただそれだけというわけではなく、2人のキャラクター性や、身体から始まった関係であってもそれが徐々に愛情を伴うものへと変化していくところが良く、絵の細部や台詞をちゃんと隅々まで読みたくなるような内容でした。
    個人的に作品によってはHシーンは適当に読み流してしまう事もあるのですが、本作についてはやはりHシーンこそが見所となっていると思うので、そちらをお求めの方は期待して購入しても大丈夫だと思います。
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  • 鬼滅の刃 外伝

    平野稜二/吾峠呼世晴

    柱たちの話
    2021年1月27日
    前半は冨岡さん+胡蝶さんのお話、後半は煉獄さん+甘露寺さんのお話となっていて、冨岡さんの方は炭治郎と禰豆子と出会った少し後の頃のお話で、煉獄さんの方は柱になる前のお話となっています。
    鬼滅の刃の原作マンガ及びテレビアニメ、劇場版も観てから読む方が内容がより心に染みてくるかと思います。ファンならば読んで損なしですし、他の柱のお話も是非読みたいと思いました。
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  • 鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録

    吾峠呼世晴

    ファンの方も、鬼滅の刃を知らない方も
    2021年1月5日
    鬼滅の刃を全巻読破して、テレビアニメも劇場版もすべて観たという根っからのファンの方はもちろんの事、鬼滅の刃がどういうものかちょっと興味があるという初心者さんにもおすすめ(ただしネタバレあり)。鬼滅の刃の世界をより一層楽しみたい方は買って損なしです。
    個人的にはキャラクターや技の解説、鬼滅の刃の前身の物語の吾峠先生のネーム、キメツ学園のマンガが読めて大満足でした。
  • 鬼滅の刃

    吾峠呼世晴

    アニメで知って
    2020年12月28日
    面白いなあと思ってはいましたが、その時点ではマンガの購入は考えておらず…。
    結局、社会現象になるほど爆発的な人気となってから、世間に流される格好で全巻購入しましたが、結果としては買って良かった。完結まで見届けられて本当に良かった。
    人気絶頂の最中に完結を迎えて、正直読み手側として納得のいく結末になっているのか少し心配もありましたが、読み終えた今となってそれは杞憂だったなと思います。
    個人的に、正義と悪の戦いのお話だと悪の方はやはりどうしても嫌いになりがちなのですが、『鬼滅の刃』の悪である鬼たちは元は皆人間で、それぞれにちゃんとした人生があり、悲しい事もありで、結局終わってみて嫌いな登場キャラクターは一人も居なかったなと思いました。
    完結してしまったのは寂しいですが、炭治郎たちに出会えた事は本当に良かったです。
    改めまして作者の吾峠呼世晴先生に、素晴らしい作品を世に送り出してくださった事への感謝の気持ちと、連載お疲れ様でしたという言葉をお伝えしたいです。
  • クマとカラス

    冒険物語
    2020年9月29日
    絶滅の危機に晒されている孤独なクマさんと、ひょんな事から出会ったカラスさんが仲間を探しに冒険に旅立つ物語となっています。カラスさんには自身も忘れていたある秘密があるのですがーー、本当に最後の最後まで見逃せないお話となっています。
    帆先生のマンガの動物はかわいいですが、ただそれだけではなく、野生の動物たちの生態や人間による影響というのも描かれていて読み応えがあります。既刊の『クマとたぬき』もおすすめです。
  • プリンタニア・ニッポン

    迷子

    もっちもちなプリンタニア
    2020年9月29日
    購入してから何度も読み返しているぐらいお気に入りのマンガ。もちもちなプリンタニアがかわいすぎるし、そのもちもち感が伝わる佐藤のコンサルの容赦ない揉み方(時には鷲掴み)もツボです。私自身もプリンタニアを飼ってみたくてたまらないのですが、読めば読むほどこの『プリンタニア・ニッポン』の世界観そのものも大変気になってきます。2巻の発売がとても待ち遠しいです。
  • 天帝少年 中村朝短編集

    中村朝

    全6編の短編集
    2020年9月29日
    コンパスコミックスから発売されている短編5作及びそれを1冊にまとめた『きみが小説家をみつけたら』という短編集に、新作が1編追加されたのがこちらの『天帝少年』という短編集になります。
    内容としてはどちらかというとSF系のお話が多いのですが、ミステリーホラーもあり、感動ものもありで、どのお話も本当に面白くて最後まで飽きずに夢中で読みました。描き下ろしも含めてどのお話もおすすめで、個人的には『きみが小説家をみつけたら』と『流行り神プロトコル』が好きなのですが、新作である『天帝少年』のクライマックスは必見ですので、是非ご自分の目で直接確かめてみてほしいと思います。
    この短編集が気に入った方は中村朝先生のその他の既刊マンガも読んでみる事をおすすめします。ギャップが激しくて頭が混乱する事間違いなしです(褒め言葉)。
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  • アキはハルとごはんを食べたい

    たじまこと

    かわいいし、美味しそう!
    2020年9月29日
    仲良し男子大学生のアキとハルがルームシェアしながら楽しくごはんを食べるお話。2人の仲良しっぷりがひたすらかわいくて仕方ないですっ!
    毎回登場するごはんもとても美味しそうで、それでいて作るのがそんなに難しくなさそうで、料理が不得意な自分も真似したくなるものばかりです。
    ほんのりBLな気配はありますが(腐女子ちゃんも登場するので尚更)、あくまで【仲良くごはんを食べる】のがメインなお話なので、雰囲気BLが好きな方も、料理マンガが好きな方も楽しめるお話になっていると思います。
  • 坂道のソラ【SS付電子限定版】【イラスト入り】

    朝丘戻

    マンガ派の人にもおすすめ
    2020年7月26日
    毎朝同じバスに乗っていて顔見知りだった2人が、ある出来事を境にして交流していくという展開。出会ったのはリアルで直接会って話をしつつも、SNSのチャットでも仲を深めていくのがとても現代的なお話だなと感じました。
    個人的にBL作品はマンガの方をよく読むため、小説の方の作者さんはほとんど存じ上げず、こちらの作者さんの作品も今回初めて読ませてもらいましたが、社会人×高校生の純愛現代BLだった事と美麗なイラストのおかげもあり、最後まで夢中になって楽しんで読む事が出来ました。
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  • 福家警部補の挨拶 福家警部補シリーズ1

    大倉崇裕

    福家警部補シリーズ1
    2020年7月26日
    過去にドラマ化もされている本作。いわゆる『倒叙モノ』で、まず犯行シーンから始まり、そして主人公である福家警部補が如何にして推理をして犯人を暴いていくのか、読者はその経過を楽しむというタイプのミステリ小説となっています。
    1話完結型で全4編の短編集なので気楽にサクサク読めます。ドラマの『古畑任三郎』が好きだった事もあり、どのお話も楽しんで読めました。
    ミステリ小説と言えば、誰が犯人なのかを探偵役が推理していくのが一般的であり、尚且つ醍醐味であるとも思いますが、最初から犯人がわかっている倒叙ミステリも面白いものだなと、この作品を読んで改めて感じました。2作目以降もどんどん読んでいきたいと思います。
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  • 体育館の殺人

    青崎有吾

    裏染天馬シリーズ1
    2020年7月26日
    読んでいるとラノベ感のある中高生向けの内容ではあるかなと思いましたが、謎解き部分は至って本格的なしっかりとしたミステリ小説でした。なぜか学校に住みついているアニメオタクで駄目人間な高校生・裏染天馬が、学校の旧体育館で発生した殺人事件を鋭い洞察力でもって論理的に解決に導いていきます。
    最終的に判明する犯人の動機が殺人を犯すほどの事か?とやや疑問に思ったり、高校生にしてやられ過ぎな警察の人達はいい大人としてちょっとどうかなと感じる部分はあれど、多少の事は目を瞑ってでも面白い作品と言って良いと思いました。シリーズ2作目以降も期待して読みたいと思います。
  • Another

    綾辻行人

    ホラーとミステリー
    2020年7月26日
    綾辻先生の《館シリーズ》及び『霧越邸~』を読破し、別の著作を読んでみようと思って選んだのがこの『Another』という作品でした。コミカライズされていたり、アニメ化されていたりというのは知らずに読みましたが、実際読んでみるとそれも納得と言えるぐらい面白かったです。舞台である夜見山北中学で昔起こったある出来事が発端で、三年三組のみに“呪い”が起こるようになり、ひとたび“呪い”が起きると毎月三年三組の生徒やその近親者が命を落とすという、俄には信じられないというか突拍子もないお話ではあるのですが、読み進めるにつれ、その恐ろしくも謎に満ちた〈現象〉にも原因や解決法がある事が判明し、気付けばすっかり『Another』の世界に引き込まれていました。グロいシーンもあるホラー小説ではありますが、ミステリ要素もあるおかげでとにかく先の展開が気になって夢中で読みました。
    そして、続編の『エピソード S』についてですが、こちらは夏休みの合宿前に見崎鳴が訪れた海辺の町にある〈湖畔の屋敷〉で出会った“幽霊”とのお話となっています。『Another』とはかなり趣が違うので、外伝みたいなものと思って読み進めていたのですが、さすがと言うべきかラストの着地が本当にお見事で、さらなる続編への期待感が大いに高まるストーリーとなっていました。『Another』を読んだら、その後忘れずに『エピソード S』も読んでみてほしいです。
  • ラノベ古事記

    小野寺優

    面白く、わかりやすい
    2020年7月26日
    古事記と言えば、その名称ぐらいは日本人ならば誰でも知っているとしても、内容について理解出来ているかとなるとなかなか少数派なのではないかと思います。本書はそんな古事記の内の日本神話の部分を読みやすいラノベ風の物語にしたものです。私自身、以前から漠然と日本神話に興味は抱いていたものの、解説書等が読みたかったわけではないので本書はまさに自分にうってつけでした。そして、実際読んでみると面白い!“ラノベ”と銘打っているだけあって、本当に文章表現は軽いというか中高生向けかなと思いますが、誰が読んでも理解しやすいという点で本書を超えるものはなかなかないのではないかと思います。著者自身、古事記の研究家というわけではなく、ただただ古事記愛が高じて『ラノベ古事記』を書かれたそうで、つくづく“好き”というのは無限の力と可能性を秘めているのだなと感心しました。元の古事記は上中下の3巻に分かれていて、本書は上巻部分に当たるそうなので、いずれ残りの2巻もラノベとして是非読んでみたいと思いました。
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  • まほろ駅前狂騒曲

    三浦しをん

    シリーズ第3弾、完結
    2020年6月29日
    まほろ駅前シリーズ前2作ですっかりお馴染みとなった面々も登場しつつの長編作品。この『狂騒曲』をもってシリーズは完結のようですが、まだまだ多田と行天と2人を取り巻くまほろ市民との厄介でありながらも愉快でドタバタな日常を見ていたかったです。シリーズ通して本当に面白かったですし、読んでいて楽しい作品でした。
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  • 名作マンガの間取り [新版]

    影山明仁

    間取り好きな人におすすめ
    2020年6月29日
    建築関係のお仕事をされている著者が、マンガやアニメ等に登場する主人公の自宅や職場の屋内外の描写を参考に間取りを作図し、1冊にまとめられた本書。私はマンションや不動産屋の広告等で間取り図を眺めるのが好きなので、原作を知らなくても間取りを見ているだけで楽しめました。間取りごとの著者ならではのコメントも面白いです。
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  • きみの世界に、青が鳴る(新潮文庫nex)

    河野裕

    階段島シリーズ完結
    2020年6月29日
    全6巻で完結となった階段島シリーズ。ハッピーエンドと言えるのかどうか…個人的にはあまりそう感じられるお話ではなく、6巻も読んだのにあまりすっきりしなかったのはちょっと残念でした。シリーズ通して決してつまらなかったわけではありませんが、読み直したくなるほどではないなと思います。
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  • 年上幼なじみの攻略法

    フジサワユイ

    無料分のみ
    ネタバレ
    2020年5月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 読みましたが、ラストがまさに「ええーっ!そっちー!?」とまったく同じ事を思ってしまいました(笑)お酒の勢いもあるのでしょうが、年上襲い受けモノです。
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  • まほろ駅前番外地

    三浦しをん

    シリーズ第2弾
    2020年5月30日
    前作『まほろ駅前多田便利軒』に登場した個性豊かな面々のスピンオフを含む短編集となっている本作。前作を読んだ方ならば間違いなく楽しめる内容だと思います。個人的には曽根田のおばあちゃんのお話が好きでした。
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  • 満願(新潮文庫)

    米澤穂信

    短篇集
    2020年5月30日
    全6篇のミステリ短篇集。それぞれの作品に連続性というのはなく、どの作品から読んでも問題はありません。短篇でありながらどれも引き込まれるストーリーばかりで、次々とページをめくってしまいました。どの作品も読後しばらく頭から離れなかったほど、衝撃あり・驚愕ありでした。決して明るく楽しいお話ではありませんが、最後まで読み応えある作品ばかりです。
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  • まほろ駅前多田便利軒

    三浦しをん

    シリーズ第1弾
    2020年5月30日
    直木賞受賞作であり、実写映画化もされた本作。その当時は世間で話題になっていたなという記憶はありながら特に内容を知ろうともせず、三浦しをん先生の作品は他にも読ませてもらっていた事もあり、かなりの年月を経てから気まぐれに本作を読んでみました。タイトルからして「便利屋さんのお仕事の話」というのは想像がついたので、便利屋さんに舞い込む様々なお困り事を地道に解決していくほのぼのとしたストーリーなのかなと思っていたら、主役2人はどちらもワケありで、依頼内容をこなす過程で舞台である“まほろ市”の裏社会に首を突っ込んだりと、思ったよりかは暗めで重めなお話だったのは意外でした。が、主役の2人の迷コンビぶりに最終的には心が和みました。続編の方も期待して読みたいと思います。
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  • いきものがたり 新録改訂版

    水野良樹

    いきものがかりの物語
    2020年4月24日
    いきものがかりのリーダーである水野良樹さんによる『いきものがたり』。
    出会いから始まり、グループを結成し、メジャーデビューを果たし、その後の活躍へと続く物語が赤裸々に綴られています。本人も断っていらっしゃるように、本書はあくまで水野さんの視点で語られているので、吉岡さんは吉岡さんで、山下さんは山下さんでそれぞれ見方や感じ方等は違っている部分もあるのかもしれませんが、テレビでいきものがかりが歌っている場面を見て、CDを聴いているだけだった頃より、本書を読み終えた今の方が確実にいきものがかりというグループを好きになったなと感じました。
    ファンの方は元より、「いきものがかり?まあ別に嫌いじゃないけど」ぐらいのレベルの方々に是非とも一読していただきたいです。
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  • 夜空の呪いに色はない(新潮文庫nex)

    河野裕

    階段島シリーズ5
    2020年4月24日
    自分の捨てた一部が集まる階段島を舞台としているため、そもそも明るく楽しいストーリーではなく、無論承知の上でこれまで読んできましたが、それでも今巻はかなり重たい話が内容を占めています。とはいえ、このシリーズにおいて重要な部分でもあります。次巻で完結という事で、しっかり結末まで見届けたいと思います。
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  • 死亡フラグが立ちました

    七尾与史

    気楽に読める
    2020年4月24日
    本格ミステリが読みたい方には不向きな作品かもしれませんが、気負わずに楽しんで読めれば良いという方にはシリーズ通しておすすめです。シリーズ最初の作品はドラマ化もされましたが、個人的には原作の方が面白いと思います。
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  • ロッカーゲーム

    アキハルノビタ

    無料分のみ
    2020年4月24日
    読みました。この作者さんのマンガは他にも読ませてもらってますが、とにもかくにも絵がとても綺麗。そして、お話としては中高一貫の男子校という閉鎖的環境の中で独特の風習みたいなものがあり、それに外部生の主人公が巻き込まれていくという展開で、学園モノという事を考えるとそれほど目新しい設定ではないなと思いましたが、続きはちょっと気になる感じでした。
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  • 新装版 星降り山荘の殺人

    倉知淳

    騙されたー!(喜)
    2020年3月17日
    読後感は率直に言うとまさにレビュータイトル通り。最初こそ“ミステリ初心者向け”かと思っていたら、よもやあんな結末が待っていようとは…!本文自体もユーモアがあって読みやすいので、もちろんミステリ小説を読み慣れていない人でも十分楽しめる内容となっていますが、ミステリ小説好きや玄人さんに特におすすめの作品です。「絶対に犯人を当ててやる!」と意気込んで読むのなら、アドバイスとしては“常識にとらわれてはいけない”…この一言に尽きるでしょう。あらすじに『あくまでもフェアに』とあるように、読者も必ず犯人を当てられるように作者自ら導いてくれているというのに、自分は呆気なく騙されてしまいました。このあらすじを読んで少しでも気になったなら、とにかく面白いのでどなたでも是非読んでみてほしいです。
  • 小説 金田一少年の事件簿 全8冊合本版

    天樹征丸/さとうふみや

    小説版
    2020年3月17日
    マンガの方の『金田一少年の事件簿』が好きな方なら間違いなく読んで損はない小説版となっています。そして、金田一自体をあまりよく知らなくてもミステリ小説として十分楽しめる内容にもなっているので、ミステリに付き物な殺人事件が起こる事が大丈夫であれば、どなたにでもおすすめです。小説版の1作目はマンガ版の1作目の続編となっているため、マンガ→小説の順で読んだ方がより楽しめると思います。
  • オペラ座の怪人

    ガストン・ルルー/長島良三

    原作
    2020年3月17日
    映画は観た事があったのですが、原作は未読だったというのと、『金田一少年の事件簿』にて題材にされている点でも興味があったため読んでみました。著者が新聞記者であったという事で、取材談のように語られていますがフィクションのお話です。私が観た映画の方ではもっと恋愛要素が強かったように記憶しているのですが、原作ではかなりホラー色が強いように感じられました。ぶっちゃけて言えば「狂ってるな」と。映画やミュージカルの方で見慣れていると印象がかなり違ってくると思うので、“あくまで原作はこれ”と思って読む方が良いのかなと思います。
  • キューピッドに落雷

    鈴丸みんた

    良かった
    2020年3月7日
    無料の1巻を読みましたが、表題作がとても良かったです。正直、2人共それぞれかわいいので受け攻めどちらでも良いんでは?と途中までは思っていたのですが、結果的には収まるべき形に収まったなと思います。続編も是非読みたいと思います!
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  • 俺のアオハルは渡さない

    加藤スス

    おもしろい
    2020年2月22日
    少女マンガ脳過ぎる主人公が面白かったです。普段から少女マンガをよく読んでいる方ほど楽しめるお話になっていると思います。Hの方はなくはないですが、ガッツリあるわけではないのでBLとしてその展開を期待していた方は了承の上で読んでください。
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  • 旅の途中

    スピッツ

    スピッツ結成20周年記念による回顧録
    2020年2月22日
    日本の音楽界における代表的なバンドの1つであるスピッツ。現在では既に結成から30年を過ぎていますが、本書はスピッツ結成時から20年間(1987年~2007年)のバンドの歩みをメンバー4人それぞれの言葉で書き綴られています。スピッツと言えば、もはや日本で1曲も知らないという人は居ないであろうと思われるぐらい圧倒的な存在感のあるバンドではありますが、そんなスピッツもこの20年間決して順風満帆だったわけではなく、苦難を乗り越えつつ前へ前へと歩み続け、今なおその足を止める事なく活躍し続けている“凄いバンド”だというのが本書を通してよくわかりました。スピッツのファンの方ならば言うまでもなく、プロを目指してバンドをやっている人たちも、趣味で仲間と楽しく音楽をやっている人たちも、スピッツがどのような道を辿って来たのか、ぜひ本書を読んで知ってもらいたいと思います。そして、本書を読んでから改めてスピッツのシングルやアルバムにじっくり耳を傾けてみる事をおすすめしたいです。
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  • ストレイヤーズ・クロニクル

    本多孝好

    SFアクションもの
    2020年2月22日
    読み終えて、全3巻で完結してしまったのはちょっともったいないかなという印象を抱きはしましたが、総合的には面白かったです。本作の主要登場人物は特殊能力を有していて、それを用いて戦ったりサポートしたりするアクションシーンは読み応えがあります。3巻では意外な展開も待ち受けていて、最後まで目が離せません。もったいないと感じた点ですが、主要キャラっぽく出てきた割りに途中であっさり消えていくキャラがちょっと目立ったかな、と。昴たちと〈アゲハ〉だけでもかなり人数が多いのでそれも仕方ないのかもしれませんが、番外編とか外伝とか、もうちょっとキャラに迫るエピソードで1冊あれば良かったなと思います。
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  • 凶器は壊れた黒の叫び

    河野裕

    階段島シリーズ4
    2020年2月22日
    今巻では階段島の成り立ちが明らかにされます。それに伴ってある人物の正体も判明したりと、シリーズを追ってきたからこそ得られる満足感みたいなものはあります。が、淡々と物語が展開していくという印象は相変わらず…。仰々しい語り口もそれはそれで問題でしょうが、もうちょっと盛り上がりが欲しいなとは思います。
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  • 酵母パン 宗像堂 ~丹精込めたパン作り 日々の歩み方~

    伊藤徹也/村岡俊也

    著名人との対談あり
    2020年1月17日
    沖縄にあるパン屋さんの本。パンのレシピと作り方の工程がカラー写真で載っているものの、プロのレシピとあってさすがに素人がおいそれと真似出来るものではないかなと思いますが、パンに合うスープのレシピも数種載っていて、こちらは日頃料理をするパン好きな人なら十分参考に出来るかなと思います。美味しそうなパンの写真にももちろん目が惹かれますが、店主とザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトさんとの対談がとても印象的でした。
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  • けもの道

    藤村忠寿

    水曜どうでしょう
    2020年1月17日
    『水曜どうでしょう』のあのヒゲのディレクター藤やんの初の著書。どうでしょうを始めとした仕事の事や、家庭の事、学生時代の事など、藤やん自身のそれらへの向き合い方や考え方が語られています。冒頭の挨拶文にて“酒でも飲みながら”と、主に大人の方へ向けたであろう言葉がありますが、私個人としては大人になる前の中高生の人たちに、いずれ社会に出る時のための参考書として是非読んでもらいたいなと思います。大人とは一体どういう生き方をしているものなのか、藤やんはあくまでその一例ではありますが、何も説教臭い事も小難しい事も書かれてないですし、2~3時間もあれば読みきれるボリュームなので気軽に読んでみてほしいです。得るものはあるとしても、読んで損する事は決してないと思います。もちろん、社会の荒波に揉まれる大人の方たちにもおすすめの1冊です。
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  • 汚れた赤を恋と呼ぶんだ

    河野裕

    階段島シリーズ3
    2020年1月17日
    今回はいわゆる「現実パート」といった内容。階段島での七草たちと同一人物でもありながら、別人でもあるような彼らに加え、新キャラも登場。これまでのストーリー上で張られた伏線も少しずつ回収されていきます。次巻では今回登場の新キャラが何か波乱を起こすのか…?引き続き読んでいきたいと思います。
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  • 文鳥とメガネくん プチキス

    オオノジュンコ

    かわいくて面白い
    2020年1月17日
    私もかつて小鳥を飼育していた時期があるので、ぶんちゃんと飼い主さんのやり取りはあるあるでもあり、懐かしくもありで読んでいて楽しかったです。文鳥飼いさんはもちろん、鳥類を飼育されている方におすすめのマンガです。
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  • 明日、起きたら君は

    早寝電灯

    作者買い
    2020年1月5日
    以前から早寝電灯先生の作品のファンで、表題作のみ別で既に読んでいたのですが、改めてこちらの単行本版を読んでみました。3作収録されている短編集となっていますが、同じ世界のお話でそれぞれリンクしています。どのお話も温かみがあって、短編であっても中途半端にならずしっかりまとまっていると思います。表題作については描き下ろしやおまけもありますが、強いて言えば2作目と3作目も後日談があれば言う事ナシかなと思います。
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  • 奇面館の殺人

    綾辻行人

    館シリーズ9作目
    2019年12月17日
    記念すべき第1作の『十角館の殺人』から刊行順に読み続け(個人的に第1作を初めて読んだのは1年ちょっと前)、ついに現時点での館シリーズ最新作である本作を読了してしまった…。この『奇面館』は2012年に刊行されたそうなので、館シリーズの締めの10作目は2019年の暮れに至っても未だ発表されておらず、自分含めファンの方々は今か今かと待ち望んでいるのだろうと思います。が、10作目の発売=館シリーズ完結となる事を考えると、早く読みたい気持ちと同時に終わってほしくない気持ちもあり…『奇面館』を読み終えた後は内容に関係なく物寂しい気持ちになってしまいました。そして、肝心の本作についてですが、何となく久々な感じでミステリ然とした館シリーズを読ませてもらったなという印象。前作の『びっくり館』、前々作の『暗黒館』は王道とは離れたものだったように思うので、『奇面館』はミステリ小説だったなと思います。完結編を前に原点回帰したという風に感じられますが、もしかしたら読む人によっては“館シリーズとしては”少し物足りなく感じる部分もあるかもしれません。ですが、個人的には先の展開が気になって夢中でどんどん読み進めてしまいました。
  • 騙し絵の牙

    塩田武士/大泉洋

    大泉洋さんのファンの方は読んで損なし!
    2019年12月17日
    主人公として俳優の大泉洋さんを『あてがき』したという本作。それもあって、小説を読んでいるのに日曜夜9時の社会派ドラマを観ているような気分にもなりました。現代の出版界の実情がリアルに描かれていて読み応えがありながら、主人公・速水のキャラ=大泉洋さんなので言動は面白く、速水として動き回る大泉洋さんの姿がありありと目に浮かびました。本作の中で“小説を映像化するのは難しい”と述べられているのですが、本作自体は2020年に実写映画の公開が既に予定されているそうなので是非観てみたいなと思います。
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  • その白さえ嘘だとしても

    河野裕

    階段島シリーズ2
    2019年12月17日
    クリスマスシーズンを迎えた階段島に起こったある事件を発端に、また新たに発生した様々な謎を解明していくというもの。2巻にして、階段島最大の謎まで明かされるのですが、こうなると3巻以降の展開が気になってきて、なんだかんだストーリーに引き込まれていっているなと感じます。
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  • 草一くん!【分冊版】

    加藤むう

    続きが気になる!
    ネタバレ
    2019年12月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 3話まで読みました。スマホのゲームをきっかけにして、まずは友達になるところからスタートしていく2人。ゆっくり・ほのぼのとした関係で、お互いに好意はあってもまだ恋愛の“れ”の字にも行っていないので、絵本の方も含めて続きが気になります。
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  • 君ってやつはこんなにも【電子限定漫画付き】

    文川じみ

    受けくんがかわいい
    2019年11月24日
    受け視点、攻め視点でストーリーが展開していくので両者の心情がわかりやすく、読み返してみるとより面白く感じられます。Hの方も結構濃いめなので、ストーリーもHも充実したBLが読みたい方にはおすすめです。絵の方も、特に受けくんは平均的な体格でピアスも開けていたりして今時の男子高校生らしくて、決して女っぽさがあるわけではないのに表情や仕草がとても可愛らしくて好みだなと思います。
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  • 【電子特典付】大泉エッセイ 僕が綴った16年

    大泉洋

    大泉洋さんのエッセイ
    2019年11月24日
    大泉洋さんが1997年から2005年の8年間に3誌に連載されていたエッセイをまとめ、新たに書き下ろしのエッセイが加えられた本書。笑わずに読むのは不可能というぐらい、ご自身が体験されたあらゆるエピソードで読者を楽しませてくれます。特に『じゃらん』の連載では大泉さんが描かれた絵も掲載されているので、文章と絵とでさらに楽しんで読ませていただきました。ファンの方は必読の1冊です。
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  • いなくなれ、群青

    河野裕

    階段島シリーズ1
    2019年11月24日
    階段島という奇妙な島を舞台にした青春ミステリ。島自体は平穏そのもので、日常生活を送るには特に不自由もないようですが、島の住民たちは気付いた時には階段島に居て、島から出るには“失くしたもの”を見つけなければいけないとの事。その住民の失くしものが島の秘密にも繋がっています。ストーリーは割りと淡々と進んで行って、なかなか感情移入しにくい部分はありますが、シリーズものでまだまだお話は続いているようなので2巻以降も読んでみようと思います。
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  • ハサミ男

    殊能将之

    映画化されているものの…
    2019年11月24日
    映画化もされている本作ですが、その映画を観ていない立場からすると「一体どうやって?」と疑問に思わずにはいられません。小説だからこそ成り立つトリックで、とにかくネタバレ注意で読んだ方が良い作品です。
  • 春を背負って

    笹本稜平

    山小屋の物語
    2019年10月22日
    奥秩父の山小屋を舞台とした山岳小説。短編形式で、1冊の中でおよそ1年の月日が流れていきます。山の麓にある人里を“下界”と表現されているように、山小屋での営みは俗世間とは一線を画す空気というものがあるようで、山とは馴染みがない自分もその独特の世界観というのを堪能させてもらいました。映画化されていたのは本作を読了後に知ったのですが、どうやら内容は結構違うようなので映画だけ観て原作は未読の方には是非読んでもらいたいですし、日々の生活に疲れて癒しを求めている方にもおすすめしたいです。
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  • びっくり館の殺人

    綾辻行人

    館シリーズ8作目
    2019年10月22日
    これまでの館シリーズと違い、児童向けに描かれた本作。そのせいかミステリ色は薄く、不気味なホラーっぽいお話となっています。中村青司が手掛けたびっくり館という屋敷が舞台なので《館シリーズ》には間違いないのですが、内容的には番外編っぽい位置付けと言えると思うので、いっそ初めから“綾辻先生の児童書”と念頭に置いて読んだ方が良いのかもしれません。
  • よろこびの歌

    宮下奈都

    ザ・ハイロウズ
    2019年10月22日
    6人の女子高生達の視点で順繰りに語られる青春物語。1人1人育ってきた環境が違う彼女達が同じ高校に入学し、同じクラスとなり、そして“合唱”を通して心を通わせていくお話です。作品タイトル含め、各章のタイトルにはすべてハイロウズの楽曲名が用いられていて、ハイロウズ好きな女の子や先生も登場しているとあって、読んでいると間違いなくハイロウズの曲が聴きたくなってきます。
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  • ラスト・オメガバース

    晴川シンタ

    無料分のみ
    2019年10月15日
    オメガバースもすっかりBLの一つのジャンルとして定着したなと思いますが、こちらのお話はαとΩが絶滅したはずの世界で主役の2人が唯一のαとΩであるという異色の設定。それだけでもかなり興味をそそられたのですが、いざ1話を読んでみると非常に続きが気になる展開。切ない系のお話かなと感じますが、是非ともハッピーエンドを期待したいです。1冊にまとめられたら購入して読みたいと思います。
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  • 真実の10メートル手前

    米澤穂信

    全6篇の短篇集
    2019年9月22日
    『王とサーカス』の主人公・フリージャーナリストの太刀洗万智の短篇集となっている本作。『さよなら妖精』も読んでおくと楽しめると思いますが、どれを先に読んでも特に問題はないと思います。短篇集なので気軽に読めますが、『王とサーカス』の舞台はネパールでしたが本作は日本が舞台で、フィクションといえど身近で起こり得そうな事件を中心としたミステリなだけに気分良く読めるお話だとは言えません。真相を究明するという事がどういう事なのか、考えさせられるお話ばかりです。
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  • 恋つなぎ【単行本版】

    葛家ロウ

    リバもの
    2019年9月22日
    ノンケとゲイのリバもの。望(ノンケ、年上)のデリカシーのなさは「ちょっとな…」と思う事はあれど、そういう面も含めて彼という人間を好いている希一(ゲイ、年下)のおかげで結局はラブラブバカップルに収まる2人。希一のゲイ友達のユキ(ちょっとオネエっぽい)も2人の良き理解者で友達のようなので、ユキのスピンオフもあれば読んでみたいなと思いました。単行本の表紙も悪くないですが、個人的には単話の方の表紙の方が好みです(単行本にも入っています)
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  • 深夜特急

    沢木耕太郎

    バックパッカーの愛読書
    2019年9月22日
    著者が旅に出たのは今から40年以上も前の事になり、その頃とは時代もかなり変わってしまったとは思うのですが、それでも本書に憧れて旅に出たくなる若者はいつの世にも居るのだろうなと思います。私自身はガイドブックもなしに旅行などは行けないタチなので、一人旅に出る事は今後もないだろうとは思いますが、自分も行った気になれるのが本書の魅力ですね。
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  • 柏木夏美シリーズ

    誉田哲也

    『疾風ガール』読了
    2019年9月22日
    ミステリとロックが融合した本作。少なくとも自分は初めて読んだ異色の組み合わせの作品でしたが、どちらか一方に片寄り過ぎてもおらず、読みやすくて良かったと思います。インディーズのロックバンド『ペルソナ・パラノイア』のギタリストである夏美と、その彼女をスカウトした芸能事務所の社員である宮原。この両者の視点を交互に展開しながら、ある日突如自サツしてしまった『ペルソナ・パラノイア』のボーカリスト・城戸薫の死の真相を追い求めるというお話。自分自身はどちらかというと宮原側の人間なので、ロックで天才肌(さらには十代の若い女の子)な夏美にはちょっとついて行けないと思うのですが、何としても彼女をモノにしたい宮原が頑張る頑張る…(笑)シリーズ2作目でこのコンビがどう昇華したのか、続編も期待して読みたいと思います。
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  • 暗黒館の殺人

    綾辻行人

    館シリーズ7作目
    2019年8月25日
    オカルト色が強い本作ですが、館シリーズにおいてはかなり重要な位置付けにあります。そして、時計館を遥かに凌ぐ圧倒的なボリューム。内容的にもページ数的にもじっくり腰を据えて読まなければなりません。館シリーズは1作目の十角館を読んだ後は好きな作品から読んでも構わないとは思いますが、この暗黒館を読む際は2作目の水車館、3作目の迷路館、5作目の時計館は最低限読んでおいた方が楽しめると思います。暗黒館は単なるミステリ小説ではなく、綾辻行人先生の《館シリーズ》という世界を堪能するための作品となっているので、館シリーズを何も知らずに読むのはお勧めしません。
  • 1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター

    五十嵐貴久

    オバサンバンドのお話
    2019年8月25日
    本作は作品タイトルや各章のタイトルにイギリスのハードロックバンドである『ディープ・パープル』の楽曲名が用いられています。そして、平均年齢40歳オーバーの4人のオバサンたちがある時バンドを組み、作品タイトルにもなっている『スモーク・オン・ザ・ウォーター』のコピーをするというお話。楽器経験があるメンバーも居るとはいえ、ほぼ初心者の集まり。独身のメンバーも居れば、結婚していて子どもが居るメンバーも居る。自分が彼女らと同じ立場に居たとしたら、40歳を過ぎて一から楽器の練習に取り組んで、日時の都合をつけてメンバー皆で集まって…と出来るかどうか正直まったく自信はありませんが、それでもどうしてもやりたい事があるなら、どうしても成し遂げたい事があるなら、何歳からでも挑戦してみればいいし、失敗を恐れず、自分に恥じないレベルまで出来る事をただ一生懸命やればいいのだと、このお話のバンドメンバーは教えてくれています。バンドに限らず、今何か始めてみたい事があるけれども、なかなか一歩踏み出せないでいるなら、それが本当に自分のやりたい事なのかと自分自身に問い掛けつつ、この小説を一度じっくり読んでみてほしいなと思います。ある程度年齢や経験を重ねてくると、「やるだけ無駄」とか「何の意味があるのか」とか、そういった効率性なんかを判断や行動の基準にしてしまいがちですが、シンプルにやりたい事はやりたいようにやればいいし、気が進まない事もやってみれば案外ハマったりするかもしれないし、何事においても“考えるよりまず行動する”のが結局一番良いのかもしれないなと、この小説を読んで改めて思いました。
  • 王とサーカス

    米澤穂信

    『さよなら妖精』関連作
    2019年8月25日
    本作は著者の『さよなら妖精』の登場人物である太刀洗万智を主人公に据えた作品で、さよなら~から10年後のお話となっています。ストーリーは連続していないので本作から読んでも問題はありませんが、主人公が10年前の事に思いを馳せたりするシーンはあるので、その心情をより理解しようとするなら『さよなら妖精』を読んでから本作を読む事をおすすめします。
    本作では2001年に実際に起こった『ネパール王族殺害事件』を主軸としたミステリ小説となっています。主人公はフリーのジャーナリストとしてその事件を取材する中で、新たな殺人事件と遭遇する事になります。トリックがどうこうというより、登場人物や事件の背景等に見どころがあるお話だったなと思います。
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  • 新しい上司はど天然

    いちかわ暖

    白崎主任が可愛いすぎる!
    2019年8月23日
    白崎主任のど天然っぷりが本当に面白いし可愛いです!あんな34歳独身男性は反則過ぎですっ!(笑)
    仕事に限らず、学校や日常生活で悩みを抱えている方も確実に白崎主任に癒されると思いますし、むしろ世の中のパワハラ上司こそが読むべきマンガなのではないかと思います。『人の振り見て我が振り直せ』ってヤツですね。そして、前の会社でパワハラ上司に悩まされた桃瀬くんが『転職を決めた日』のお話が本当に素敵で感動しました!この描き下ろしのお話を読んで、私自身もこのマンガと出会えて本当に良かったと心から思いました!
  • トラの子が♂なのに迫ってくる話

    吾笠花

    かわいい!
    2019年8月17日
    2人のかわいさに癒されます。特に小トラくんがかわいい!BLと思って読んでいましたが、少女マンガに分類されているようですね。トラくん以外にもケモミミの人達はたくさん居るようなので、是非とも続編を連載していただいてケモミミの新キャラを登場させてもらいたいです!
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  • カモナマイハウス【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    エイタツ

    2回目の方が楽しめるかも
    2019年8月10日
    以前、単話の方で1話だけ読んでいたのを、こちらの1冊にまとまった方で改めて読んでみました。1冊まるまる表題作となっています。このお話はまず1回きちんと最後まで読んでみて、もう1回読み直す事で礼持の言動の意味や晃一の置かれている状況などが理解出来、「なるほどな~(ニヤニヤ)」と楽しめるようになっていると思います。ケンカップルというより礼持が不器用でツンデレなだけだと思いますが、にゃんこもかわいいし、にゃんこをかわいがる礼持もかわいいです。あと、念のために書きますがエロはありません(ほのめかすのみ)ので苦手な方は安心して、期待していた方は了承の上で読んでください。
  • 呼ぶ山

    夢枕獏

    全8篇の短篇集
    2019年8月10日
    山登りの話というより、山を舞台にした短篇集。奇妙な話や不気味なお話が多いように感じます。が、結末が気になってページをめくる手が止まらず、どんどん読んでしまいました。本書のタイトルにもなっている『呼ぶ山』は、著者の『神々の山嶺』という小説のスピンオフ作品という事なので、出来ればそちらを先に読んでからこの短篇集を読む事をおすすめします。
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  • 神々の山嶺

    夢枕獏

    引き込まれるストーリー
    2019年8月10日
    自分は登山経験というものはほぼないに等しく、1000mもない山を1回登らされた事があるぐらいなのですが、一応登りきったとはいえ体力のない自分にはかなりキツかった記憶があります。そういう人間が居る一方で、8848mもある世界最高峰のエベレストに登る人も居る。しかも、冬季に無酸素で単独で…というのがこの小説です。こちらの小説自体はもちろんフィクションですが、冬季にエベレスト登頂を果たしているクライマーが現実に存在するのも事実。この小説を読んだ後だと、信じられない気持ちと、ただただ凄いなぁと思う気持ちがない交ぜになりました。
    小説内にて、実在したイギリスの登山家のジョージ・マロリーの最期に触れられているのも興味深いところ。この小説の初版は1997年で、2年後の1999年にマロリーの遺体が発見されていますが、登頂を果たしていたのかどうかについては未だに結論が出ていないため、この『神々の山嶺』でマロリーがどういった最期を迎えたのか、“確めてみる”のも楽しみの1つと言えると思います。ちなみに、著者の山岳短篇集の『呼ぶ山』はこの『神々の山嶺』のスピンオフ作品となっているため、『神々の山嶺』を読了後に読んでみる事をおすすめします。
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  • 坂本九ものがたり 六・八・九の九

    永六輔

    読みやすい文章
    2019年8月10日
    読書と言えば個人的にはフィクションの小説ばかりで、永六輔さんの著書を読んだのは今回が初めてでした。坂本九ちゃんの事が知りたくて読ませてもらいましたが、戦後の芸能の世界についても御自身の体験を通して克明に書かれていて、平成以降の世の中しか知らない自分には新鮮なお話ばかりでした。坂本九さんの事も、ご家族や同級生など多くの人に取材をして得た、幼少期から奥様と出会うまでのリアルな坂本九ちゃんが描かれていて大変読み応えのある内容でした。
  • クライマーズ・ハイ

    横山秀夫

    臨場感溢れるストーリー
    2019年7月27日
    今から34年前、1985年8月12日に発生した日航機墜落事故。本作は著者が新聞記者時代に実際に取材した経験を元に書き上げられているという事で、非常に臨場感溢れるストーリーとなっています。地方紙の仕事模様は具体的でありながら、事故現場の描写はあまり生々しく書かれておらず、小説として読みやすかったなと思います。主人公が過去を振り返りつつロッククライミングをするのですが、そのおかげで山登りの話に興味を抱いたので、そちらの小説も探して読んでみようと思っています。
  • さよなら妖精

    米澤穂信

    古典部シリーズが好きな人向け
    2019年7月27日
    遠い異国から日本にやって来た少女と、日本の高校生たちとの交流を描いた青春ミステリ。しばらくは異文化コミュニケーションと、日常の中に潜む謎解きがメインになっています。元は著者の《古典部シリーズ》の作品として書かれていたものだそうなので、そちらと似た雰囲気が感じられるかと思います。終盤に差し掛かるにつれ、少女の母国のきな臭い話が色濃くなっていきます。少女がとても魅力的なキャラクターで、一緒に過ごした時間は短かったけれども、自分も高校生たちと同じく何年経ってもふとした時に彼女の事を心に思い描くのではないかと、それぐらい印象に残る人であり、ストーリーだったなと思います。
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  • いい部屋あります。

    長野まゆみ

    『白いひつじ』改題
    2019年7月27日
    本作は長野まゆみ先生の『白いひつじ』というタイトルの単行本を改題し、加筆修正された文庫版となっていて、新規書き下ろしエピソード等は特にありません。単行本の方を読んで知っていた身としては、なぜ改題されてしまったのかというぐらい、文庫版タイトルはやや残念な印象を受けるのですが、敢えてそれには目を瞑って内容に対して☆5評価とさせてもらっています。ぶっちゃけ中身は完全にBLなので(男性同士で抱き締めたり、キスする描写があります)読む人は選ぶでしょうが、心が温かくなるお話だと思います。そして、作中に登場するオムレツやアプリコットタルトがとても美味しそう。個人的にたまに読み返したくなるお話であり、読むたびこの食べ物が気になってしまいます(笑)
  • ハロー ジュピター 好きっていって。

    藤井なお

    おもしろい!
    2019年7月15日
    無料の1巻を何となく読んでみただけだったのですが、おもしろくて最後まで夢中で読んでしまいました。一見、小学生ではあるもののIT企業に勤める立派な社会人の山田あん子と、イケメン・ハイスペック『AI彼氏』のジュピター。あん子は『AI彼氏』のモニターとしてジュピターと生活を共にしながら彼と“恋愛”をしたがっているのですが、順風満帆とは行かず…。果たしてモニターの期限内に恋愛関係に発展するのか?2巻も楽しみなお話となっています。
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  • 改訂完全版 斜め屋敷の犯罪

    島田荘司

    御手洗潔シリーズ2
    2019年6月23日
    最終的な種明かしが「何かの冗談では?」と思えるぐらい、とてつもなく大掛かりなトリックが用いられていて、もはや笑えてくるほど。続きが気になって結局一気読みしてしまったので、夜寝る前に読むのはおすすめしません!(笑)
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  • 白いへび眠る島

    三浦しをん

    『白蛇島』から改題
    2019年6月23日
    ファンタジー要素のある冒険活劇という感じのお話。
    昔から独特の慣習がある閉鎖的な島が舞台となっていて、日本のどこかにこういう島や村は存在するだろうという現実味と、この島で起こる不思議な現象の非現実味が特徴的です。全体的にはシリアスな雰囲気のお話かなという印象でした。
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  • 笑えよ

    工藤水生

    青春もの
    ネタバレ
    2019年6月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 高校生の3人の男女を中心としたお話。読みながら、自分の高校時代はどうだったろうかと自然と記憶が呼び起こされました。思春期で多感な時期、誰しも大なり小なり悩みや不安や秘密を抱えて生きている――それを「笑うな」ではなく「笑えよ」と言う。中高生はもちろん、酸いも甘いも知り尽くした大人の方も、この作品を読んで少しでも心が軽くなればいいなと思いました。小説を読むのが苦手な方でも、このお話はあまり長くないので1~2時間程度で十分読みきれると思います。
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  • 宇宙人カレシ

    有栖サリ

    無料分のみ
    2019年6月23日
    読みました。宇宙人×地球人という事で始まりは突拍子もないですが、ツッこんでも仕方ないなという感じ。いきなり触手プレイがあるので、苦手な人はちょっと注意が必要です。
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  • 僕のおまわりさん2【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

    にやま

    続編!
    2019年5月31日
    “オカズ”のシーンでめっちゃ笑ってしまいました!続編の連載も決まっているとの事で、3巻の発売も今からとても楽しみです!
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  • 黒猫館の殺人〈新装改訂版〉

    綾辻行人

    館シリーズ6作目
    2019年5月28日
    5段階評価しか出来ないので☆4にしましたが、厳密には☆3.5ぐらいの気持ちです。6作目まで来るとどうしても5作目以前と比べてしまうので、そうすると本作は『以前の作品の方が面白かった』という感想になってしまうかな、と。本作は本作でまた新しい切り口の“館シリーズ”が描かれていますが、ラストまで読んでもあまり大きな衝撃は得られなかった印象です。つまらなかったわけではないのですが、『時計館』を読んだ後だとちょっと物足りなさを感じました。
  • 霧越邸殺人事件

    綾辻行人

    設定は王道ミステリ
    2019年5月28日
    吹雪の山荘、見立て殺人…ミステリ好きならこれらの要素だけで飛びついて読む人も多いかと思います。斯く言う自分もそうですが。この『霧越邸~』は著者の館シリーズの番外編とも言える作品で、館シリーズが好きな方なら読んでみてもいいと思います。ラストがちょっと後味悪いかなと思いましたが、お話自体は面白かったです。自分は終盤までなかなか真犯人に気付けませんでしたが(なんとなく怪しいと思っても確信まで持てず…)、勘の良い人なら割りと早い段階でわかってしまうかもしれません。
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  • The MANZAI 十六歳の章

    あさのあつこ/志村貴子

    書き下ろし続編
    2019年5月28日
    『The MANZAI』を読んだのはもうかなり以前の事になるのですが(8年か9年前ぐらい?)、続編が発売されていた事を最近知って、特に前作を読み返さずにそのまま読みました。結構忘れてるかな…と思って読み始めたのですが、読んでいくうちにスルスルと『The MANZAI』のテンポに惹き付けられ「そうそう!こんな感じだった!」と容易に記憶が呼び起こされました。そして、面白い!前作は終わり方にちょっと不満を覚えたと記憶しているのですが、続編ではそれをすっかり忘れさせてくれました。同じような方が居るなら是非この続編も読んでみてほしいです。ページ数はさほど多くないので数時間もあれば読めるボリュームとなっています。
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  • ぼくは道くんのΩになりたい

    リトルエヌ

    無料分のみ
    2019年5月28日
    読みました。亮くんがかわいいですね。続きも気になるので、1冊にまとまっている方を購入しようと思います。
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  • 月魚

    三浦しをん

    BL風味のある小説
    2019年4月20日
    読み始めからしっとりとした雰囲気を醸し出しているメインの男性2人。あからさまな描写があるわけではないのでどなたでも読める作品だと思います。一般人ではあまり知る機会の少ない古書業界についてもリアルに描かれていて、メイン2人の関係性も気にしつつ、お仕事小説としても楽しめる作品かなと思います。然程長いお話ではないので、1日あれば十分読みきれます。
  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉

    綾辻行人

    館シリーズ5作目
    2019年4月20日
    館シリーズは全10作となる予定だそうですが、今作でちょうど半分、著者曰くこの『時計館の殺人』でもって第1期は終了との事で、前半の集大成のようにボリュームたっぷりでスケールも大きいお話となっています。ラストのクライマックスは、もはや「映画かっ!」というぐらいの迫力がありました。凄いです、とにかく。そして、やっぱり館シリーズは面白い。5作目まで来ても飽きる気配がありません。
  • 人形館の殺人〈新装改訂版〉

    綾辻行人

    館シリーズ4作目
    2019年4月20日
    『迷路館』のあとがきにて著者自らおっしゃっていたように、本作は今までの館シリーズとは毛色の違う作品に仕上がっています。同一シリーズで、こうも趣向の違うお話が書けるものなのかと感服致しました。今作はミステリ用語で言うところの“フーダニット”(誰がやったか?)に重点が置かれたお話で、終始【謎の声】のようなものも付きまとっていて、やや不気味な印象があります。本作を読んで、5作目の館シリーズを読むのも楽しみになってきました。
    そして余談ではありますが、作中に実在した事件という扱いで、島田荘司先生の『占星術殺人事件』が話題に上るシーンがあるので、未読の方は本作の読了後にでも読んでみる事をおすすめします。
  • しびれて、堕ちる

    北野仁

    無料分のみ
    2019年4月8日
    読みました。「お、バンドものか」と表紙につられて最後まで読むと、著者のあとがきに『バンドものですがあまりバンドしてません』の一言があって思わずガクッとなりました(苦笑)お話も短そうですし、もっとバンド活動のシーンが多いと良かったのですが、次巻以降の展開は個人的に期待薄…という感じです。
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  • シティーハンター

    北条司

    名作!おもしろい!
    2019年3月26日
    アニメとマンガじゃリョウちゃんのもっこり頻度が違うようです。もっこりが楽しみな方はぜひ原作を読みましょう!(笑)シティーハンターと言えばリョウちゃんのもっこりは欠かせないですが、冴羽リョウがただただ硬派でハードボイルドなスイーパーだったら、平成も終わろうかという時期に新作映画が公開されるほどファンに長年愛される作品になっていなかったのではないかと思います。女好きでスケベではあるけど、キメる時はビシッとキメる冴羽リョウはとてもカッコいいし、香を始めとした周囲の面々も魅力的な人達ばかりです。
  • ジェリーフィッシュは凍らない

    市川憂人

    シリーズ1
    2019年3月26日
    SF風ミステリな本作。“21世紀の『そして誰もいなくなった』”と評されていた事もあって読んでみました。科学的な部分はちょっと難しく感じる部分はあったものの、事件パートと捜査パートを交互に読み進めて真相に近付いていくスタイルで物語にどんどん引き込まれていきました。事件を解き明かす男女の刑事コンビの掛け合いも面白かったです。続刊もあるそうなので、そちらも読んでみたいと思います。
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  • 迷路館の殺人〈新装改訂版〉

    綾辻行人

    館シリーズ3作目
    2019年3月26日
    今作は『作中作』がポイントとなっています。本自体も凝った作りになっていて、単純に文章を読むだけじゃない楽しみもあります。そして肝心の内容ですが、騙された上に騙された上に騙された上に騙されたという感じ(笑)最後の最後までずっと騙され続けて、読み終わったと同時にとても清清しい気分になりました。本当に面白かった!本作が書かれたのは今から30年ほど前になるので、若い世代にはピンと来ない部分もあったりしますが読むのに支障を来すほどではありません。個人的に館シリーズは最近読み始めたところで、刊行順に読んでいるためまだ3作読んだだけのくせにこんな事を言うのは恐縮ですが、今のところ本作は十角館と並ぶぐらい面白かった作品です。
  • 殺意は必ず三度ある

    東川篤哉

    シリーズ2作目
    2019年3月26日
    鯉ヶ窪学園シリーズの2作目に当たる本作ですが、そうとは知らずに読みました。1作目『学ばない探偵たちの学園』は読んでいなくても特に支障はありませんでした。そして本題ですが、タイトルからしてもわかるように殺人事件は起こるものの、一人称視点でユーモアたっぷりに語られているおかげで結構笑いどころが多く、面白いミステリ小説だったなという印象。野球絡みのトリックもなかなかのものでした。あまりミステリ小説や小説そのものを読まない人でも楽しんで読める作品になっていると思います。
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  • ifの悲劇

    浦賀和宏

    サクッと読める
    2019年2月23日
    物語Aと物語Bを交互に読み進めていくというスタイル。さほど長くはなく、サクッと読めました。パラレルワールドを扱ったミステリという事ですが、パラレルワールドは本来交わる事がないものだと思うので、最後まで読んだ結果「厳密にはパラレルワールドと言い切れないのでは?」と感じた部分は少なからずありました。が、ただ単に“ミステリ物”と思えば「完璧に騙されたな」と、その一言に尽きます。人によって評価が極端に分かれそうな感じはあるので、気軽な気分で読むのがいいかと思います。ただし、作品のキーポイントとして『近親カン』が扱われていますので、その点は少し注意が必要です。
  • クララ殺し

    小林泰三

    アリス殺し続編
    2019年2月23日
    まず、前作を読んでいない方はそちらを先に読んだ方が良いです。続編の本作をいきなり読んでも理解しにくい部分がいくつかあるので。…と勧めておきつつ、個人的に本作は前作を上回るほどの面白さではなかったかなというのが正直な感想です。つまらないとまでは言いませんが、比べると…。このシリーズはまださらに3作目がありますが、そちらはちょっと時間を置いて読もうかと思います。
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  • アリス殺し

    小林泰三

    シリーズ1
    ネタバレ
    2019年2月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 正直、途中で登場キャラ同士の会話にうんざりしてしまいました。不思議の国パートでは題材が題材なので大目に見ていたのですが、現実パートでも同じような会話…。1歩進んでは足踏み、1歩進んでは足踏み…言動そのものにも疑問点や違和感を感じざるを得ない。最後まで読む気が失せそうになる…が!後半、真相が解明され始めると一気に読破してしまいました。総合的には『面白い作品』と言えると思います。軽くネタバレするとラストはかなりグロい描写がありますが、犯人の犯した罪はそれほど重い・容赦なく仕返しされても文句は言えないという事なのだろうなと思いました。
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  • 食卓で恋を

    三井ミツ

    続きに期待
    2019年2月9日
    無料分のみ読みました。桐島くんは不運な上にお人好しで、おそらくこれまでにもいろいろ損な役回りはあったんだろうなと想像しますが決して自分の周りに敵は作らないだろうなというタイプ。一方、住之江さんはイケメンでちょっと怖い印象を持たれながら、その実義理堅く人情味のある人。住之江さんの仕事のパートナーの小泉さんも茶目っ気のある人で、総じてキャラクターが良い作品だなと感じました。今後、メイン2人が公私を共にしていく中でどう惹かれ合っていくのかが楽しみです。
  • 水車館の殺人〈新装改訂版〉

    綾辻行人

    館シリーズ2作目
    2019年1月23日
    十角館と比べると犯人がわかった時の衝撃は少なかったのですが、それでも作品そのものは決してつまらないという事はなく、続きが気になってぐいぐい読み進めてしまいました。ミステリ物が読みたい人にとって、この“館シリーズ”はやはり外せない作品だと思います。
  • 有頂天家族

    森見登美彦

    面白きことは良きことなり!
    2019年1月23日
    フィクションだとわかってはいるのですが、実は狸や天狗達が人間に混じって暮らしているのではないかと夢を見させてくれるようなお話。作中で京都の街並みが具体的に描かれているおかげもあると思います。アニメで知ってから原作を読んだのですが、どちらも面白く楽しめました。著者曰く、全三部で完結予定だそうなので完結編を心待ちにしたいと思います。
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  • 屍人荘の殺人

    今村昌弘

    えっ!?
    2019年1月23日
    読み始めこそ王道のミステリかと思っていたら、まさかの展開。本当に「えっ!?」という感じ。この作品は下手に前情報は仕入れず、何も知らないまま読んだ方が絶対楽しめると思います。ただ、終わり方はちょっと消化不良かなという印象。もしかしたら今後続編やシリーズ化もあり得るのかもしれません。
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  • バーナード嬢曰く。

    施川ユウキ

    アニメ化作品
    2019年1月23日
    アニメも見ていましたが、原作の方は1巻無料の時に読みました。アニメでも原作でもそうでしたが、SF小説に馴染みがないせいで神林の言ってる事はほぼ理解出来ないのにそれでもなぜか面白く、SF小説を読んでみようかと興味が湧いてきます。キャラ同士の掛け合いがとにかく面白くて楽しそうで、読書家レベルに関係なく本を読む人ならば楽しめると思います。絵の方はマウスで描いたのかな?と思ってしまうレベルではあるものの、それを差し引いても十分面白いマンガになっていると思います。
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  • ルパンの消息

    横山秀夫

    おもしろい
    2018年12月17日
    あくまでフィクションでありながら、実際にあった昭和の大事件である“三億円事件”までストーリーに絡んでいる本作。三億円事件自体はテレビ等で見聞きして、昔そういう事件があったという事を知っている程度の知識しかなかったので、本作を読みながら軽くウィキペディアで調べたりしましたが、本作の内容が実は本当にあった事ですよと言われたら信じてしまいそうになるぐらいリアリティーのあるストーリーだなと感じました。作中にムダな話や余計な登場人物は一切なく、終盤の怒涛の伏線回収には呆気に取られながらもページをめくる手が止められなくなりました。現在では廃止された殺人事件の時効のタイムリミットというのも、ハラハラドキドキのストーリー展開へともり立てていたと思います。
  • 致死量未満の殺人

    三沢陽一

    ☆3.5ぐらい
    2018年12月17日
    ストーリーとしては読みやすい方だと思いますが、文章表現や漢字の使い方にやや難があるという点ではちょっと読みにくい印象も…。こちらの作家さんの著書は初めて読んだので、これが個性なら仕方ない部分もあるのでしょうが…。ともかく本編についてですが、一見すると『古畑任三郎』的にあらかじめ殺人犯人がわかった状態で話が進んでいくように見せ掛けて、最後にどんでん返しが待っています。作品タイトルは単行本化に当たって改題されたそうですが、巧いなとも感じました。しかしながら、最終的に探偵役を担う人が急に物語に割り込んで来た感じがしてちょっと強引かなと思いました。
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  • そして誰かいなくなった

    夏樹静子

    クリスティーを読んでから
    2018年12月17日
    タイトルからもわかる通り、アガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』のオマージュ作品。登場人物も舞台も日本なので、まさに日本版のそれと言えます。が、単に似たようなお話というわけではなく、意外な結末が待っています。やはり、ミステリ小説は最後の一文まで読んでこそ!作品タイトルが一字異なるその意味も最後の最後まで読んで初めて理解する事が出来るようになっています。もはや言うまでもなく、クリスティーの方を先に読んでからこちらの作品を読む事をおすすめします。
  • その恋、自販機で買えますか?

    吉井ハルアキ

    続きが気になる
    2018年12月13日
    無料分のみ読みましたが、続きが気になる!1冊にまとまるのを心待ちにしていようと思います!
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  • 名探偵コナン 犯人の犯沢さん

    かんばまゆこ/青山剛昌

    おもしろい
    2018年11月25日
    1巻無料の時に読みました。ある男を殺すという目的のために田舎から上京してきた犯沢さん。名探偵コナンではお馴染みの正体不明のシルエット姿(もとい全身黒タイツ)をしていて怪しさ満点ではありながらも、田舎者ゆえ都会の常識を知らずピュアな面もあって憎めないキャラクター。殺害シーンの妄想は一丁前でも、一応真の目的があるため実際手を掛けるまでは至らず、作中では一大犯罪都市扱いの米花町において逆に犯罪被害に遭う始末…。いつになったら殺人を成し遂げられるのか、ていうか田舎のお母さんが悲しむから諦めて田舎に帰れよ、と思ってはしまいますが、犯沢さんの米花町での暮らしぶりはまだまだ気になるのでもうちょっと頑張ってほしい思いもあるし、どのみち米花町から出るのは至難の業のようなので、嫌でも住み続けないとならないとは思いますが…。
    原作ファンはもちろん、アニメしか知らないという方でも『名探偵コナン』が好きな人は大いに楽しめるマンガになっていると思います。もちろん、コナンや蘭といったメインキャラクターも登場しています。
  • 占星術殺人事件 改訂完全版

    島田荘司

    御手洗潔シリーズ第1作
    2018年11月25日
    『金田一少年の事件簿』の方でトリックを知っていたために衝撃というのは残念ながらほとんどありませんでしたが、金田一の方だけで知っている気になるよりは読んで良かったなと思いました。というより、金田一を知らずに読みたかった!これが率直な感想です。ミステリ作品を読み慣れていない人が本作をいきなり読むのはちょっとハードルが高いかもしれませんが、金田一を全然知らなくてミステリに興味がある人には是非おすすめしたい作品です。そういう人が果たしてどれぐらい居るかはともかく…。
    それにしても、作中で本人も愚痴っていますが【御手洗 潔】ってすごい名前ですね…(苦笑)
  • ドンナ ビアンカ

    誉田哲也

    ドルチェ続編
    2018年11月25日
    前作とは打って変わっての長編もの。過去パートと現在パートを交互に読み進めていく事でストーリーの真相に迫っていくというスタイル。それに加えて今回は誘拐事件という事で捜査方法も特殊で(詳しい事情は本編に書かれています)、尚且つ刑事モノでありつつ切ない恋愛モノでもあり、同一主人公のシリーズ作品でありながら、ある意味まったく新しくも感じられる作品かなと思います。
    とはいえ、今回も人が死ぬような事はありません。
    しかしながら、ただ人並みに幸せになりたいと望んだだけなのになんでこんな事になってしまったのかとやるせない気持ちになったり、頭の悪い身勝手な犯人の事件に関わるのは絶対嫌だなと思わされたりはすると思います。バッドエンドにはなりませんが、どちらかと言えばグッドエンド?ぐらいな結末。まあ、この点も前作に共通している部分だとは思います。
    あまり褒めていないように捉えられるかもしれませんが、個人的にドルチェシリーズ自体は好きな作品なので、続編が出るかわかりませんがもし出たらまた読みたいなと思います。
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