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今月(4月1日~4月30日)
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シーモア島


投稿レビュー
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完結はしたものの…2021年9月25日にやま先生のあとがきにて、もしかしたら続きがあるかも的なお話があったので、大いに期待を寄せたいと思います。
完結は寂し過ぎるっ!もっと2人のラブラブいちゃいちゃ生活が見たいっ!
これまでのシリーズと違って小冊子付きのためお値段はお高くなっていますが、今巻も絶対買って損はない内容となっているので、ファンの方は是非読んでみてください。いいね
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このオフ会が行われている隣の席に座りたい2021年9月1日『53歳でオンラインゲームをはじめて人生初のオフ会に参加する話』から改題し、作者さんのピクシブやツイッターで1年掛けて連載されていたものが1冊にまとめられたのが本作となっています。
冒頭16pはオールカラーで、単行本化にあたり加筆修正されていて、初めて読む方にとってはもちろん、これまでずっと連載版を追っていたファンの方にとっても読みやすくなっていると思います。
ピクシブ等では読めない新規描き下ろしエピソードも豊富で、個人的には購入して大満足でした!
内容としてはほんわか、ほのぼのな癒し系マンガ。
オンゲーで仲良しな5人の男女が、それぞれ不安や心配を抱えながらもある日オフ会で初対面。個人個人について、ゲーム内とリアルとで合わせてどんな人物か語られるので読み進めていくうちに感情移入して愛着がわいてきます。
個人的にはポテちゃん(ポテチ大好きさん)がお気に入りで、リアルポテちゃんの笑顔は読む人皆の心を温かくして幸せにしてくれる最高の笑顔だと感じています。
作中でまだまだ語られていない部分もあるので、是非とも続編も発売してほしいし、そのために1人でも多くの方にこの作品を知っていただき、興味を持ってもらいたいです。
ついでに、作者さんの別作品である『普通の恋愛』シリーズもおすすめです!(ちなみに私はこの『普通の恋愛』シリーズを読んで、作者さんの他作品にも興味を持ってこのオフ会のお話も大好きになりました) -
お前に抱かれるなんて聞いてない!~ハマった男はAV男優【単行本版/電子限定おまけ付き】
良かった2021年3月18日1巻の2話分だけ先に読んでいて、ちょっと興味がある程度だったのですが、ちょうど値引きとクーポンの利用でお安く購入出来るタイミングだったので2巻まで一気買い。
結果、買って後悔しなかったどころか3巻の発売も楽しみな作品となりました。
タイトルからしてもHがメインなお話なのはわかりますが、ただそれだけというわけではなく、2人のキャラクター性や、身体から始まった関係であってもそれが徐々に愛情を伴うものへと変化していくところが良く、絵の細部や台詞をちゃんと隅々まで読みたくなるような内容でした。
個人的に作品によってはHシーンは適当に読み流してしまう事もあるのですが、本作についてはやはりHシーンこそが見所となっていると思うので、そちらをお求めの方は期待して購入しても大丈夫だと思います。いいね
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アニメで知って2020年12月28日面白いなあと思ってはいましたが、その時点ではマンガの購入は考えておらず…。
結局、社会現象になるほど爆発的な人気となってから、世間に流される格好で全巻購入しましたが、結果としては買って良かった。完結まで見届けられて本当に良かった。
人気絶頂の最中に完結を迎えて、正直読み手側として納得のいく結末になっているのか少し心配もありましたが、読み終えた今となってそれは杞憂だったなと思います。
個人的に、正義と悪の戦いのお話だと悪の方はやはりどうしても嫌いになりがちなのですが、『鬼滅の刃』の悪である鬼たちは元は皆人間で、それぞれにちゃんとした人生があり、悲しい事もありで、結局終わってみて嫌いな登場キャラクターは一人も居なかったなと思いました。
完結してしまったのは寂しいですが、炭治郎たちに出会えた事は本当に良かったです。
改めまして作者の吾峠呼世晴先生に、素晴らしい作品を世に送り出してくださった事への感謝の気持ちと、連載お疲れ様でしたという言葉をお伝えしたいです。 -
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全6編の短編集2020年9月29日コンパスコミックスから発売されている短編5作及びそれを1冊にまとめた『きみが小説家をみつけたら』という短編集に、新作が1編追加されたのがこちらの『天帝少年』という短編集になります。
内容としてはどちらかというとSF系のお話が多いのですが、ミステリーホラーもあり、感動ものもありで、どのお話も本当に面白くて最後まで飽きずに夢中で読みました。描き下ろしも含めてどのお話もおすすめで、個人的には『きみが小説家をみつけたら』と『流行り神プロトコル』が好きなのですが、新作である『天帝少年』のクライマックスは必見ですので、是非ご自分の目で直接確かめてみてほしいと思います。
この短編集が気に入った方は中村朝先生のその他の既刊マンガも読んでみる事をおすすめします。ギャップが激しくて頭が混乱する事間違いなしです(褒め言葉)。いいね
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マンガ派の人にもおすすめ2020年7月26日毎朝同じバスに乗っていて顔見知りだった2人が、ある出来事を境にして交流していくという展開。出会ったのはリアルで直接会って話をしつつも、SNSのチャットでも仲を深めていくのがとても現代的なお話だなと感じました。
個人的にBL作品はマンガの方をよく読むため、小説の方の作者さんはほとんど存じ上げず、こちらの作者さんの作品も今回初めて読ませてもらいましたが、社会人×高校生の純愛現代BLだった事と美麗なイラストのおかげもあり、最後まで夢中になって楽しんで読む事が出来ました。いいね
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福家警部補シリーズ12020年7月26日過去にドラマ化もされている本作。いわゆる『倒叙モノ』で、まず犯行シーンから始まり、そして主人公である福家警部補が如何にして推理をして犯人を暴いていくのか、読者はその経過を楽しむというタイプのミステリ小説となっています。
1話完結型で全4編の短編集なので気楽にサクサク読めます。ドラマの『古畑任三郎』が好きだった事もあり、どのお話も楽しんで読めました。
ミステリ小説と言えば、誰が犯人なのかを探偵役が推理していくのが一般的であり、尚且つ醍醐味であるとも思いますが、最初から犯人がわかっている倒叙ミステリも面白いものだなと、この作品を読んで改めて感じました。2作目以降もどんどん読んでいきたいと思います。いいね
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裏染天馬シリーズ12020年7月26日読んでいるとラノベ感のある中高生向けの内容ではあるかなと思いましたが、謎解き部分は至って本格的なしっかりとしたミステリ小説でした。なぜか学校に住みついているアニメオタクで駄目人間な高校生・裏染天馬が、学校の旧体育館で発生した殺人事件を鋭い洞察力でもって論理的に解決に導いていきます。
最終的に判明する犯人の動機が殺人を犯すほどの事か?とやや疑問に思ったり、高校生にしてやられ過ぎな警察の人達はいい大人としてちょっとどうかなと感じる部分はあれど、多少の事は目を瞑ってでも面白い作品と言って良いと思いました。シリーズ2作目以降も期待して読みたいと思います。 -
ホラーとミステリー2020年7月26日綾辻先生の《館シリーズ》及び『霧越邸~』を読破し、別の著作を読んでみようと思って選んだのがこの『Another』という作品でした。コミカライズされていたり、アニメ化されていたりというのは知らずに読みましたが、実際読んでみるとそれも納得と言えるぐらい面白かったです。舞台である夜見山北中学で昔起こったある出来事が発端で、三年三組のみに“呪い”が起こるようになり、ひとたび“呪い”が起きると毎月三年三組の生徒やその近親者が命を落とすという、俄には信じられないというか突拍子もないお話ではあるのですが、読み進めるにつれ、その恐ろしくも謎に満ちた〈現象〉にも原因や解決法がある事が判明し、気付けばすっかり『Another』の世界に引き込まれていました。グロいシーンもあるホラー小説ではありますが、ミステリ要素もあるおかげでとにかく先の展開が気になって夢中で読みました。
そして、続編の『エピソード S』についてですが、こちらは夏休みの合宿前に見崎鳴が訪れた海辺の町にある〈湖畔の屋敷〉で出会った“幽霊”とのお話となっています。『Another』とはかなり趣が違うので、外伝みたいなものと思って読み進めていたのですが、さすがと言うべきかラストの着地が本当にお見事で、さらなる続編への期待感が大いに高まるストーリーとなっていました。『Another』を読んだら、その後忘れずに『エピソード S』も読んでみてほしいです。 -
面白く、わかりやすい2020年7月26日古事記と言えば、その名称ぐらいは日本人ならば誰でも知っているとしても、内容について理解出来ているかとなるとなかなか少数派なのではないかと思います。本書はそんな古事記の内の日本神話の部分を読みやすいラノベ風の物語にしたものです。私自身、以前から漠然と日本神話に興味は抱いていたものの、解説書等が読みたかったわけではないので本書はまさに自分にうってつけでした。そして、実際読んでみると面白い!“ラノベ”と銘打っているだけあって、本当に文章表現は軽いというか中高生向けかなと思いますが、誰が読んでも理解しやすいという点で本書を超えるものはなかなかないのではないかと思います。著者自身、古事記の研究家というわけではなく、ただただ古事記愛が高じて『ラノベ古事記』を書かれたそうで、つくづく“好き”というのは無限の力と可能性を秘めているのだなと感心しました。元の古事記は上中下の3巻に分かれていて、本書は上巻部分に当たるそうなので、いずれ残りの2巻もラノベとして是非読んでみたいと思いました。
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間取り好きな人におすすめ2020年6月29日建築関係のお仕事をされている著者が、マンガやアニメ等に登場する主人公の自宅や職場の屋内外の描写を参考に間取りを作図し、1冊にまとめられた本書。私はマンションや不動産屋の広告等で間取り図を眺めるのが好きなので、原作を知らなくても間取りを見ているだけで楽しめました。間取りごとの著者ならではのコメントも面白いです。
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階段島シリーズ完結2020年6月29日全6巻で完結となった階段島シリーズ。ハッピーエンドと言えるのかどうか…個人的にはあまりそう感じられるお話ではなく、6巻も読んだのにあまりすっきりしなかったのはちょっと残念でした。シリーズ通して決してつまらなかったわけではありませんが、読み直したくなるほどではないなと思います。
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シリーズ第1弾2020年5月30日直木賞受賞作であり、実写映画化もされた本作。その当時は世間で話題になっていたなという記憶はありながら特に内容を知ろうともせず、三浦しをん先生の作品は他にも読ませてもらっていた事もあり、かなりの年月を経てから気まぐれに本作を読んでみました。タイトルからして「便利屋さんのお仕事の話」というのは想像がついたので、便利屋さんに舞い込む様々なお困り事を地道に解決していくほのぼのとしたストーリーなのかなと思っていたら、主役2人はどちらもワケありで、依頼内容をこなす過程で舞台である“まほろ市”の裏社会に首を突っ込んだりと、思ったよりかは暗めで重めなお話だったのは意外でした。が、主役の2人の迷コンビぶりに最終的には心が和みました。続編の方も期待して読みたいと思います。
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いきものがかりの物語2020年4月24日いきものがかりのリーダーである水野良樹さんによる『いきものがたり』。
出会いから始まり、グループを結成し、メジャーデビューを果たし、その後の活躍へと続く物語が赤裸々に綴られています。本人も断っていらっしゃるように、本書はあくまで水野さんの視点で語られているので、吉岡さんは吉岡さんで、山下さんは山下さんでそれぞれ見方や感じ方等は違っている部分もあるのかもしれませんが、テレビでいきものがかりが歌っている場面を見て、CDを聴いているだけだった頃より、本書を読み終えた今の方が確実にいきものがかりというグループを好きになったなと感じました。
ファンの方は元より、「いきものがかり?まあ別に嫌いじゃないけど」ぐらいのレベルの方々に是非とも一読していただきたいです。いいね
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階段島シリーズ52020年4月24日自分の捨てた一部が集まる階段島を舞台としているため、そもそも明るく楽しいストーリーではなく、無論承知の上でこれまで読んできましたが、それでも今巻はかなり重たい話が内容を占めています。とはいえ、このシリーズにおいて重要な部分でもあります。次巻で完結という事で、しっかり結末まで見届けたいと思います。
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気楽に読める2020年4月24日本格ミステリが読みたい方には不向きな作品かもしれませんが、気負わずに楽しんで読めれば良いという方にはシリーズ通しておすすめです。シリーズ最初の作品はドラマ化もされましたが、個人的には原作の方が面白いと思います。
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騙されたー!(喜)2020年3月17日読後感は率直に言うとまさにレビュータイトル通り。最初こそ“ミステリ初心者向け”かと思っていたら、よもやあんな結末が待っていようとは…!本文自体もユーモアがあって読みやすいので、もちろんミステリ小説を読み慣れていない人でも十分楽しめる内容となっていますが、ミステリ小説好きや玄人さんに特におすすめの作品です。「絶対に犯人を当ててやる!」と意気込んで読むのなら、アドバイスとしては“常識にとらわれてはいけない”…この一言に尽きるでしょう。あらすじに『あくまでもフェアに』とあるように、読者も必ず犯人を当てられるように作者自ら導いてくれているというのに、自分は呆気なく騙されてしまいました。このあらすじを読んで少しでも気になったなら、とにかく面白いのでどなたでも是非読んでみてほしいです。
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おもしろい2020年2月22日少女マンガ脳過ぎる主人公が面白かったです。普段から少女マンガをよく読んでいる方ほど楽しめるお話になっていると思います。Hの方はなくはないですが、ガッツリあるわけではないのでBLとしてその展開を期待していた方は了承の上で読んでください。
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スピッツ結成20周年記念による回顧録2020年2月22日日本の音楽界における代表的なバンドの1つであるスピッツ。現在では既に結成から30年を過ぎていますが、本書はスピッツ結成時から20年間(1987年~2007年)のバンドの歩みをメンバー4人それぞれの言葉で書き綴られています。スピッツと言えば、もはや日本で1曲も知らないという人は居ないであろうと思われるぐらい圧倒的な存在感のあるバンドではありますが、そんなスピッツもこの20年間決して順風満帆だったわけではなく、苦難を乗り越えつつ前へ前へと歩み続け、今なおその足を止める事なく活躍し続けている“凄いバンド”だというのが本書を通してよくわかりました。スピッツのファンの方ならば言うまでもなく、プロを目指してバンドをやっている人たちも、趣味で仲間と楽しく音楽をやっている人たちも、スピッツがどのような道を辿って来たのか、ぜひ本書を読んで知ってもらいたいと思います。そして、本書を読んでから改めてスピッツのシングルやアルバムにじっくり耳を傾けてみる事をおすすめしたいです。
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SFアクションもの2020年2月22日読み終えて、全3巻で完結してしまったのはちょっともったいないかなという印象を抱きはしましたが、総合的には面白かったです。本作の主要登場人物は特殊能力を有していて、それを用いて戦ったりサポートしたりするアクションシーンは読み応えがあります。3巻では意外な展開も待ち受けていて、最後まで目が離せません。もったいないと感じた点ですが、主要キャラっぽく出てきた割りに途中であっさり消えていくキャラがちょっと目立ったかな、と。昴たちと〈アゲハ〉だけでもかなり人数が多いのでそれも仕方ないのかもしれませんが、番外編とか外伝とか、もうちょっとキャラに迫るエピソードで1冊あれば良かったなと思います。
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階段島シリーズ42020年2月22日今巻では階段島の成り立ちが明らかにされます。それに伴ってある人物の正体も判明したりと、シリーズを追ってきたからこそ得られる満足感みたいなものはあります。が、淡々と物語が展開していくという印象は相変わらず…。仰々しい語り口もそれはそれで問題でしょうが、もうちょっと盛り上がりが欲しいなとは思います。
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著名人との対談あり2020年1月17日沖縄にあるパン屋さんの本。パンのレシピと作り方の工程がカラー写真で載っているものの、プロのレシピとあってさすがに素人がおいそれと真似出来るものではないかなと思いますが、パンに合うスープのレシピも数種載っていて、こちらは日頃料理をするパン好きな人なら十分参考に出来るかなと思います。美味しそうなパンの写真にももちろん目が惹かれますが、店主とザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトさんとの対談がとても印象的でした。
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水曜どうでしょう2020年1月17日『水曜どうでしょう』のあのヒゲのディレクター藤やんの初の著書。どうでしょうを始めとした仕事の事や、家庭の事、学生時代の事など、藤やん自身のそれらへの向き合い方や考え方が語られています。冒頭の挨拶文にて“酒でも飲みながら”と、主に大人の方へ向けたであろう言葉がありますが、私個人としては大人になる前の中高生の人たちに、いずれ社会に出る時のための参考書として是非読んでもらいたいなと思います。大人とは一体どういう生き方をしているものなのか、藤やんはあくまでその一例ではありますが、何も説教臭い事も小難しい事も書かれてないですし、2~3時間もあれば読みきれるボリュームなので気軽に読んでみてほしいです。得るものはあるとしても、読んで損する事は決してないと思います。もちろん、社会の荒波に揉まれる大人の方たちにもおすすめの1冊です。
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階段島シリーズ32020年1月17日今回はいわゆる「現実パート」といった内容。階段島での七草たちと同一人物でもありながら、別人でもあるような彼らに加え、新キャラも登場。これまでのストーリー上で張られた伏線も少しずつ回収されていきます。次巻では今回登場の新キャラが何か波乱を起こすのか…?引き続き読んでいきたいと思います。
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かわいくて面白い2020年1月17日私もかつて小鳥を飼育していた時期があるので、ぶんちゃんと飼い主さんのやり取りはあるあるでもあり、懐かしくもありで読んでいて楽しかったです。文鳥飼いさんはもちろん、鳥類を飼育されている方におすすめのマンガです。
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館シリーズ9作目2019年12月17日記念すべき第1作の『十角館の殺人』から刊行順に読み続け(個人的に第1作を初めて読んだのは1年ちょっと前)、ついに現時点での館シリーズ最新作である本作を読了してしまった…。この『奇面館』は2012年に刊行されたそうなので、館シリーズの締めの10作目は2019年の暮れに至っても未だ発表されておらず、自分含めファンの方々は今か今かと待ち望んでいるのだろうと思います。が、10作目の発売=館シリーズ完結となる事を考えると、早く読みたい気持ちと同時に終わってほしくない気持ちもあり…『奇面館』を読み終えた後は内容に関係なく物寂しい気持ちになってしまいました。そして、肝心の本作についてですが、何となく久々な感じでミステリ然とした館シリーズを読ませてもらったなという印象。前作の『びっくり館』、前々作の『暗黒館』は王道とは離れたものだったように思うので、『奇面館』はミステリ小説だったなと思います。完結編を前に原点回帰したという風に感じられますが、もしかしたら読む人によっては“館シリーズとしては”少し物足りなく感じる部分もあるかもしれません。ですが、個人的には先の展開が気になって夢中でどんどん読み進めてしまいました。
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階段島シリーズ22019年12月17日クリスマスシーズンを迎えた階段島に起こったある事件を発端に、また新たに発生した様々な謎を解明していくというもの。2巻にして、階段島最大の謎まで明かされるのですが、こうなると3巻以降の展開が気になってきて、なんだかんだストーリーに引き込まれていっているなと感じます。
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受けくんがかわいい2019年11月24日受け視点、攻め視点でストーリーが展開していくので両者の心情がわかりやすく、読み返してみるとより面白く感じられます。Hの方も結構濃いめなので、ストーリーもHも充実したBLが読みたい方にはおすすめです。絵の方も、特に受けくんは平均的な体格でピアスも開けていたりして今時の男子高校生らしくて、決して女っぽさがあるわけではないのに表情や仕草がとても可愛らしくて好みだなと思います。
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大泉洋さんのエッセイ2019年11月24日大泉洋さんが1997年から2005年の8年間に3誌に連載されていたエッセイをまとめ、新たに書き下ろしのエッセイが加えられた本書。笑わずに読むのは不可能というぐらい、ご自身が体験されたあらゆるエピソードで読者を楽しませてくれます。特に『じゃらん』の連載では大泉さんが描かれた絵も掲載されているので、文章と絵とでさらに楽しんで読ませていただきました。ファンの方は必読の1冊です。
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無料分のみ2019年10月15日オメガバースもすっかりBLの一つのジャンルとして定着したなと思いますが、こちらのお話はαとΩが絶滅したはずの世界で主役の2人が唯一のαとΩであるという異色の設定。それだけでもかなり興味をそそられたのですが、いざ1話を読んでみると非常に続きが気になる展開。切ない系のお話かなと感じますが、是非ともハッピーエンドを期待したいです。1冊にまとめられたら購入して読みたいと思います。
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全6篇の短篇集2019年9月22日『王とサーカス』の主人公・フリージャーナリストの太刀洗万智の短篇集となっている本作。『さよなら妖精』も読んでおくと楽しめると思いますが、どれを先に読んでも特に問題はないと思います。短篇集なので気軽に読めますが、『王とサーカス』の舞台はネパールでしたが本作は日本が舞台で、フィクションといえど身近で起こり得そうな事件を中心としたミステリなだけに気分良く読めるお話だとは言えません。真相を究明するという事がどういう事なのか、考えさせられるお話ばかりです。
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リバもの2019年9月22日ノンケとゲイのリバもの。望(ノンケ、年上)のデリカシーのなさは「ちょっとな…」と思う事はあれど、そういう面も含めて彼という人間を好いている希一(ゲイ、年下)のおかげで結局はラブラブバカップルに収まる2人。希一のゲイ友達のユキ(ちょっとオネエっぽい)も2人の良き理解者で友達のようなので、ユキのスピンオフもあれば読んでみたいなと思いました。単行本の表紙も悪くないですが、個人的には単話の方の表紙の方が好みです(単行本にも入っています)
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『疾風ガール』読了2019年9月22日ミステリとロックが融合した本作。少なくとも自分は初めて読んだ異色の組み合わせの作品でしたが、どちらか一方に片寄り過ぎてもおらず、読みやすくて良かったと思います。インディーズのロックバンド『ペルソナ・パラノイア』のギタリストである夏美と、その彼女をスカウトした芸能事務所の社員である宮原。この両者の視点を交互に展開しながら、ある日突如自サツしてしまった『ペルソナ・パラノイア』のボーカリスト・城戸薫の死の真相を追い求めるというお話。自分自身はどちらかというと宮原側の人間なので、ロックで天才肌(さらには十代の若い女の子)な夏美にはちょっとついて行けないと思うのですが、何としても彼女をモノにしたい宮原が頑張る頑張る…(笑)シリーズ2作目でこのコンビがどう昇華したのか、続編も期待して読みたいと思います。
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館シリーズ7作目2019年8月25日オカルト色が強い本作ですが、館シリーズにおいてはかなり重要な位置付けにあります。そして、時計館を遥かに凌ぐ圧倒的なボリューム。内容的にもページ数的にもじっくり腰を据えて読まなければなりません。館シリーズは1作目の十角館を読んだ後は好きな作品から読んでも構わないとは思いますが、この暗黒館を読む際は2作目の水車館、3作目の迷路館、5作目の時計館は最低限読んでおいた方が楽しめると思います。暗黒館は単なるミステリ小説ではなく、綾辻行人先生の《館シリーズ》という世界を堪能するための作品となっているので、館シリーズを何も知らずに読むのはお勧めしません。
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オバサンバンドのお話2019年8月25日本作は作品タイトルや各章のタイトルにイギリスのハードロックバンドである『ディープ・パープル』の楽曲名が用いられています。そして、平均年齢40歳オーバーの4人のオバサンたちがある時バンドを組み、作品タイトルにもなっている『スモーク・オン・ザ・ウォーター』のコピーをするというお話。楽器経験があるメンバーも居るとはいえ、ほぼ初心者の集まり。独身のメンバーも居れば、結婚していて子どもが居るメンバーも居る。自分が彼女らと同じ立場に居たとしたら、40歳を過ぎて一から楽器の練習に取り組んで、日時の都合をつけてメンバー皆で集まって…と出来るかどうか正直まったく自信はありませんが、それでもどうしてもやりたい事があるなら、どうしても成し遂げたい事があるなら、何歳からでも挑戦してみればいいし、失敗を恐れず、自分に恥じないレベルまで出来る事をただ一生懸命やればいいのだと、このお話のバンドメンバーは教えてくれています。バンドに限らず、今何か始めてみたい事があるけれども、なかなか一歩踏み出せないでいるなら、それが本当に自分のやりたい事なのかと自分自身に問い掛けつつ、この小説を一度じっくり読んでみてほしいなと思います。ある程度年齢や経験を重ねてくると、「やるだけ無駄」とか「何の意味があるのか」とか、そういった効率性なんかを判断や行動の基準にしてしまいがちですが、シンプルにやりたい事はやりたいようにやればいいし、気が進まない事もやってみれば案外ハマったりするかもしれないし、何事においても“考えるよりまず行動する”のが結局一番良いのかもしれないなと、この小説を読んで改めて思いました。
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『さよなら妖精』関連作2019年8月25日本作は著者の『さよなら妖精』の登場人物である太刀洗万智を主人公に据えた作品で、さよなら~から10年後のお話となっています。ストーリーは連続していないので本作から読んでも問題はありませんが、主人公が10年前の事に思いを馳せたりするシーンはあるので、その心情をより理解しようとするなら『さよなら妖精』を読んでから本作を読む事をおすすめします。
本作では2001年に実際に起こった『ネパール王族殺害事件』を主軸としたミステリ小説となっています。主人公はフリーのジャーナリストとしてその事件を取材する中で、新たな殺人事件と遭遇する事になります。トリックがどうこうというより、登場人物や事件の背景等に見どころがあるお話だったなと思います。いいね
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かわいい!2019年8月17日2人のかわいさに癒されます。特に小トラくんがかわいい!BLと思って読んでいましたが、少女マンガに分類されているようですね。トラくん以外にもケモミミの人達はたくさん居るようなので、是非とも続編を連載していただいてケモミミの新キャラを登場させてもらいたいです!
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2回目の方が楽しめるかも2019年8月10日以前、単話の方で1話だけ読んでいたのを、こちらの1冊にまとまった方で改めて読んでみました。1冊まるまる表題作となっています。このお話はまず1回きちんと最後まで読んでみて、もう1回読み直す事で礼持の言動の意味や晃一の置かれている状況などが理解出来、「なるほどな~(ニヤニヤ)」と楽しめるようになっていると思います。ケンカップルというより礼持が不器用でツンデレなだけだと思いますが、にゃんこもかわいいし、にゃんこをかわいがる礼持もかわいいです。あと、念のために書きますがエロはありません(ほのめかすのみ)ので苦手な方は安心して、期待していた方は了承の上で読んでください。
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引き込まれるストーリー2019年8月10日自分は登山経験というものはほぼないに等しく、1000mもない山を1回登らされた事があるぐらいなのですが、一応登りきったとはいえ体力のない自分にはかなりキツかった記憶があります。そういう人間が居る一方で、8848mもある世界最高峰のエベレストに登る人も居る。しかも、冬季に無酸素で単独で…というのがこの小説です。こちらの小説自体はもちろんフィクションですが、冬季にエベレスト登頂を果たしているクライマーが現実に存在するのも事実。この小説を読んだ後だと、信じられない気持ちと、ただただ凄いなぁと思う気持ちがない交ぜになりました。
小説内にて、実在したイギリスの登山家のジョージ・マロリーの最期に触れられているのも興味深いところ。この小説の初版は1997年で、2年後の1999年にマロリーの遺体が発見されていますが、登頂を果たしていたのかどうかについては未だに結論が出ていないため、この『神々の山嶺』でマロリーがどういった最期を迎えたのか、“確めてみる”のも楽しみの1つと言えると思います。ちなみに、著者の山岳短篇集の『呼ぶ山』はこの『神々の山嶺』のスピンオフ作品となっているため、『神々の山嶺』を読了後に読んでみる事をおすすめします。いいね
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古典部シリーズが好きな人向け2019年7月27日遠い異国から日本にやって来た少女と、日本の高校生たちとの交流を描いた青春ミステリ。しばらくは異文化コミュニケーションと、日常の中に潜む謎解きがメインになっています。元は著者の《古典部シリーズ》の作品として書かれていたものだそうなので、そちらと似た雰囲気が感じられるかと思います。終盤に差し掛かるにつれ、少女の母国のきな臭い話が色濃くなっていきます。少女がとても魅力的なキャラクターで、一緒に過ごした時間は短かったけれども、自分も高校生たちと同じく何年経ってもふとした時に彼女の事を心に思い描くのではないかと、それぐらい印象に残る人であり、ストーリーだったなと思います。
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『白いひつじ』改題2019年7月27日本作は長野まゆみ先生の『白いひつじ』というタイトルの単行本を改題し、加筆修正された文庫版となっていて、新規書き下ろしエピソード等は特にありません。単行本の方を読んで知っていた身としては、なぜ改題されてしまったのかというぐらい、文庫版タイトルはやや残念な印象を受けるのですが、敢えてそれには目を瞑って内容に対して☆5評価とさせてもらっています。ぶっちゃけ中身は完全にBLなので(男性同士で抱き締めたり、キスする描写があります)読む人は選ぶでしょうが、心が温かくなるお話だと思います。そして、作中に登場するオムレツやアプリコットタルトがとても美味しそう。個人的にたまに読み返したくなるお話であり、読むたびこの食べ物が気になってしまいます(笑)
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おもしろい!2019年7月15日無料の1巻を何となく読んでみただけだったのですが、おもしろくて最後まで夢中で読んでしまいました。一見、小学生ではあるもののIT企業に勤める立派な社会人の山田あん子と、イケメン・ハイスペック『AI彼氏』のジュピター。あん子は『AI彼氏』のモニターとしてジュピターと生活を共にしながら彼と“恋愛”をしたがっているのですが、順風満帆とは行かず…。果たしてモニターの期限内に恋愛関係に発展するのか?2巻も楽しみなお話となっています。
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御手洗潔シリーズ22019年6月23日最終的な種明かしが「何かの冗談では?」と思えるぐらい、とてつもなく大掛かりなトリックが用いられていて、もはや笑えてくるほど。続きが気になって結局一気読みしてしまったので、夜寝る前に読むのはおすすめしません!(笑)
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書き下ろし続編2019年5月28日『The MANZAI』を読んだのはもうかなり以前の事になるのですが(8年か9年前ぐらい?)、続編が発売されていた事を最近知って、特に前作を読み返さずにそのまま読みました。結構忘れてるかな…と思って読み始めたのですが、読んでいくうちにスルスルと『The MANZAI』のテンポに惹き付けられ「そうそう!こんな感じだった!」と容易に記憶が呼び起こされました。そして、面白い!前作は終わり方にちょっと不満を覚えたと記憶しているのですが、続編ではそれをすっかり忘れさせてくれました。同じような方が居るなら是非この続編も読んでみてほしいです。ページ数はさほど多くないので数時間もあれば読めるボリュームとなっています。
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館シリーズ4作目2019年4月20日『迷路館』のあとがきにて著者自らおっしゃっていたように、本作は今までの館シリーズとは毛色の違う作品に仕上がっています。同一シリーズで、こうも趣向の違うお話が書けるものなのかと感服致しました。今作はミステリ用語で言うところの“フーダニット”(誰がやったか?)に重点が置かれたお話で、終始【謎の声】のようなものも付きまとっていて、やや不気味な印象があります。本作を読んで、5作目の館シリーズを読むのも楽しみになってきました。
そして余談ではありますが、作中に実在した事件という扱いで、島田荘司先生の『占星術殺人事件』が話題に上るシーンがあるので、未読の方は本作の読了後にでも読んでみる事をおすすめします。 -
シリーズ12019年3月26日SF風ミステリな本作。“21世紀の『そして誰もいなくなった』”と評されていた事もあって読んでみました。科学的な部分はちょっと難しく感じる部分はあったものの、事件パートと捜査パートを交互に読み進めて真相に近付いていくスタイルで物語にどんどん引き込まれていきました。事件を解き明かす男女の刑事コンビの掛け合いも面白かったです。続刊もあるそうなので、そちらも読んでみたいと思います。
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館シリーズ3作目2019年3月26日今作は『作中作』がポイントとなっています。本自体も凝った作りになっていて、単純に文章を読むだけじゃない楽しみもあります。そして肝心の内容ですが、騙された上に騙された上に騙された上に騙されたという感じ(笑)最後の最後までずっと騙され続けて、読み終わったと同時にとても清清しい気分になりました。本当に面白かった!本作が書かれたのは今から30年ほど前になるので、若い世代にはピンと来ない部分もあったりしますが読むのに支障を来すほどではありません。個人的に館シリーズは最近読み始めたところで、刊行順に読んでいるためまだ3作読んだだけのくせにこんな事を言うのは恐縮ですが、今のところ本作は十角館と並ぶぐらい面白かった作品です。
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サクッと読める2019年2月23日物語Aと物語Bを交互に読み進めていくというスタイル。さほど長くはなく、サクッと読めました。パラレルワールドを扱ったミステリという事ですが、パラレルワールドは本来交わる事がないものだと思うので、最後まで読んだ結果「厳密にはパラレルワールドと言い切れないのでは?」と感じた部分は少なからずありました。が、ただ単に“ミステリ物”と思えば「完璧に騙されたな」と、その一言に尽きます。人によって評価が極端に分かれそうな感じはあるので、気軽な気分で読むのがいいかと思います。ただし、作品のキーポイントとして『近親カン』が扱われていますので、その点は少し注意が必要です。
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おもしろい2018年12月17日あくまでフィクションでありながら、実際にあった昭和の大事件である“三億円事件”までストーリーに絡んでいる本作。三億円事件自体はテレビ等で見聞きして、昔そういう事件があったという事を知っている程度の知識しかなかったので、本作を読みながら軽くウィキペディアで調べたりしましたが、本作の内容が実は本当にあった事ですよと言われたら信じてしまいそうになるぐらいリアリティーのあるストーリーだなと感じました。作中にムダな話や余計な登場人物は一切なく、終盤の怒涛の伏線回収には呆気に取られながらもページをめくる手が止められなくなりました。現在では廃止された殺人事件の時効のタイムリミットというのも、ハラハラドキドキのストーリー展開へともり立てていたと思います。
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☆3.5ぐらい2018年12月17日ストーリーとしては読みやすい方だと思いますが、文章表現や漢字の使い方にやや難があるという点ではちょっと読みにくい印象も…。こちらの作家さんの著書は初めて読んだので、これが個性なら仕方ない部分もあるのでしょうが…。ともかく本編についてですが、一見すると『古畑任三郎』的にあらかじめ殺人犯人がわかった状態で話が進んでいくように見せ掛けて、最後にどんでん返しが待っています。作品タイトルは単行本化に当たって改題されたそうですが、巧いなとも感じました。しかしながら、最終的に探偵役を担う人が急に物語に割り込んで来た感じがしてちょっと強引かなと思いました。
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おもしろい2018年11月25日1巻無料の時に読みました。ある男を殺すという目的のために田舎から上京してきた犯沢さん。名探偵コナンではお馴染みの正体不明のシルエット姿(もとい全身黒タイツ)をしていて怪しさ満点ではありながらも、田舎者ゆえ都会の常識を知らずピュアな面もあって憎めないキャラクター。殺害シーンの妄想は一丁前でも、一応真の目的があるため実際手を掛けるまでは至らず、作中では一大犯罪都市扱いの米花町において逆に犯罪被害に遭う始末…。いつになったら殺人を成し遂げられるのか、ていうか田舎のお母さんが悲しむから諦めて田舎に帰れよ、と思ってはしまいますが、犯沢さんの米花町での暮らしぶりはまだまだ気になるのでもうちょっと頑張ってほしい思いもあるし、どのみち米花町から出るのは至難の業のようなので、嫌でも住み続けないとならないとは思いますが…。
原作ファンはもちろん、アニメしか知らないという方でも『名探偵コナン』が好きな人は大いに楽しめるマンガになっていると思います。もちろん、コナンや蘭といったメインキャラクターも登場しています。 -
御手洗潔シリーズ第1作2018年11月25日『金田一少年の事件簿』の方でトリックを知っていたために衝撃というのは残念ながらほとんどありませんでしたが、金田一の方だけで知っている気になるよりは読んで良かったなと思いました。というより、金田一を知らずに読みたかった!これが率直な感想です。ミステリ作品を読み慣れていない人が本作をいきなり読むのはちょっとハードルが高いかもしれませんが、金田一を全然知らなくてミステリに興味がある人には是非おすすめしたい作品です。そういう人が果たしてどれぐらい居るかはともかく…。
それにしても、作中で本人も愚痴っていますが【御手洗 潔】ってすごい名前ですね…(苦笑) -
ドルチェ続編2018年11月25日前作とは打って変わっての長編もの。過去パートと現在パートを交互に読み進めていく事でストーリーの真相に迫っていくというスタイル。それに加えて今回は誘拐事件という事で捜査方法も特殊で(詳しい事情は本編に書かれています)、尚且つ刑事モノでありつつ切ない恋愛モノでもあり、同一主人公のシリーズ作品でありながら、ある意味まったく新しくも感じられる作品かなと思います。
とはいえ、今回も人が死ぬような事はありません。
しかしながら、ただ人並みに幸せになりたいと望んだだけなのになんでこんな事になってしまったのかとやるせない気持ちになったり、頭の悪い身勝手な犯人の事件に関わるのは絶対嫌だなと思わされたりはすると思います。バッドエンドにはなりませんが、どちらかと言えばグッドエンド?ぐらいな結末。まあ、この点も前作に共通している部分だとは思います。
あまり褒めていないように捉えられるかもしれませんが、個人的にドルチェシリーズ自体は好きな作品なので、続編が出るかわかりませんがもし出たらまた読みたいなと思います。