このレビューはネタバレを含みます▼
本作を知った切っ掛けはU-NEXTでアニメを見漁っていたときでした、オススメ候補に表示されていたタイトルに惹かれ、1話を見始めたが最後、気がつけば漫画を読み、小説版を読み……、どっぷりと浸かってます←
最初は流行りの転生物かと思いましたが、本の虫の中の虫とも言えるような、主人公の本に対する執拗さが面白いと感じました。なまじ中身が大人(とは言えない年頃だけども)だっただけに、小さい見た目に対して行動も言動もチグハグで、実際にいたら神童と胴上げされるか、異端と言われるかのどちらかなんどろうなと思いつつ…。特異な体質と本人の異常さに、平民のまま家族とともにいれるわけもなく、とある事件をきっかけに家族と引き剥がされてしまうシーンでは、文章を読みながら泣いてしまいました。本当の家族とは家族として言葉も交わせず、優しくしてくれてるとはいえ、貴族社会の寂しい家族の交流を目の当たりにして、考えないようにしている家族をふと思い出して寂しそうにしている描写に、とても小さく震えているマインの姿が浮かびました。それでも少しずつ現実を受け入れ、自分なりに大切な人たちを守りつつ、自分の目標に進んでいく姿がすごいと、羨ましいと思いながら読んでます。
読み進めれば読み進めるほど内容が複雑になっていくので、活字苦手な私には読むのも一苦労ですが、それでも不思議と読み進んでます。現時点ではまだ11巻までしか読み進めていないため、今後どのようにして彼女の図書館が出来上がるのか楽しみですね。