このレビューはネタバレを含みます▼
女性をいつも何処か冷めた目で見ていた三神が初めて本気で愛した人が、実は愛してはならない相手だと分かって、その愛ゆえに傷付き、惨めな姿になっていく様子を美しいと思いました。お互いのその行き場のない想いを、押し殺した感情を、唯一昇華できる場が音楽だと悟った三神が、音楽を通して花音と共に二人の愛を完成させていくラストシーンは、例えようのない真実の愛の美しさを教えてくれているように感じて、涙が止まりませんでした。当時中学生でしたが、数十年経った今でも忘れられない作品です。