結界師への転生
」のレビュー

結界師への転生

片岡直太郎/装一/雫綺一生

面白いけどエンタメとしての完成度は荒削り

2020年7月29日
現時点でウェブ公開された範囲(おひいさまが登場するところ)までのレビューです。
ネガティブな描写への耐性が強くて、仕掛けられても「ふーん?」という感じで、あまりハラハラドキドキしないタイプなのですが、描画力のある上手い絵師さんに作画してもらっているのも手伝って、1巻の幸福感から2巻のどん底への振り幅が大きくジェットコースター並みのインパクトがありました。
面白いか面白くないかで言ったら面白い。
ただ、満足度という意味では「うーん…」と腕組みしちゃう。
作者が書きたい話を書いたらリセット。ハイ次に行きますよ!って感じで、そこに読者の気持ちの落ち着け先がない。出来事のインパクトの割にあっけないというか…。
デートで、相手が行きたいコースにばかりグイグイ連れまわされてる感じ。デートのアトラクション自体は面白いんだけど、こっちは喉が渇いた、ずっと歩いて足が痛い、ちょっとこっちの希望も聞いて欲しいな…っていう不満がくすぶってる。「エンタメとしては微妙」と思うのはそういうところです。
お相手のビジュアル(=作画)にだいぶ救われてますね。
まだ途中なので、これからカタルシスがある展開になるのかもしれないし、面白いには違いないので、次もチェックしようと思います!
ただし、ネガ耐性が強い私でさえかなりインパクトがあったので、ネガティブ苦手な人は本当に覚悟した方がいいかも
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