このレビューはネタバレを含みます▼
表紙が写真なので、どんな話なのか気になり試し読みをしました。
表紙と異なり、絵は読みやすく、話は戦争のはずなのにテンポ良く進んでいきます。
当たり前ですが私にもおじいちゃんがいました。多分作者のこのおじいちゃんと歳の変わらないおじいちゃんでした。
この作品のおじいさんに自分の祖父が重なりました。
小学二年の夏の宿題に戦争の話を聞いてくるというものが出ましたが、普段、冗談を言い、宿題も手伝ってくれる祖父があまり話してくれませんでした。祖母がおじいちゃんは飛行機に乗りたかったけど、生き残ったのよとこっそり教えてくれました。祖父は翌年、脳梗塞を患い片麻痺が残り多くを話せなくなりました。
私がもし小学生でなければ、祖父がもっと時間がたって話す気持ちになって私も聞ける年齢だったらと何年も思ってきました。
たらればの想像だったけど、多分、祖父も同じように思っていたのかなと考えさせられました。
私は話が聞かなかったので残念な気持ちが残っています。できたら自分の子供にも話したくなくなる戦争のことを伝えていきたかった。
今は幼児の子供ですが、この作品をいつか読んで考える時間を作って欲しいと感じました。