バラ色の聖戦
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バラ色の聖戦

こやまゆかり

モデルの勉強でなく、家族対話の勉強が必要

ネタバレ
2020年8月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 気分の悪い最低な話だったので、無料分しか読みませんでした。 女性の自立とジェンダー問題を意識した話だと思ったのに、ダンナも最悪だがヒロイン(専業主婦)もバカでイライラします。浮気されたヒロインが、自立と美しい女性らしさを目指してモデルになろうとするのですが、ヒロインは凡庸で気が利かなそうな仕事した事のない「専業主婦」しかできなさそうな人。この時点で無理がありますが、なぜか美意識だけぐんぐん上がり、人がうらやむ様なモデルになります。でも家族と向き合い話し合う事はないも同然で、子供を放置して自分の夢ばかり追います。こんな人を女性の代表みたいに思われたくない。結局モデル業を、親や家族に責められたあげく離婚され、子供も取られます。もう1つ腹立つのは、物語冒頭で浮気したダンナさん(しかも、結婚前の自分の部下の女性ととか、最低にも程がある)が、モデルになった奥さんを一方的に責めながら良い再婚するくだりが、ダンナさんが美化され過ぎててありえません。 若くて見た目の良い女の子に目移りしながら、奥さんがきれいになろうとするのをバカにし軽蔑して、奴隷女中扱いしかしない、そんな古臭いクソ男にまともな再婚できる訳ないでしょう。というか、させちゃ行けないでしょう!なんでそういう男を容認する様な描写を入れるんでしょうか?結局家族を放り出してしまった主人公もキレイに描かれ過ぎていて、これをシンデレラストーリーみたいにしか読み取れない読者にも腹が立つし、社会性の重いテーマを中途半端に利用するみたいに描いた作者さんにも怒りが湧きます。ちゃんと家族で話し合え!モデル歩き勉強する前に、家族と話し合う為の対話力を勉強しろ!
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