息子がいじめの加害者に? 大原さんちの大ピンチ
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息子がいじめの加害者に? 大原さんちの大ピンチ

大原由軌子

購入を迷ってる人は一旦立ち止まって欲しい

ネタバレ
2020年8月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ エアガンで猫や車を撃つ息子のことを「そんなこと出たがりなガキなら誰でもやる」と言える父親と、被害者の親からの当然の怒りを「サンドバッグ状態」と言える母親のエッセイです(脚色なし)。中身も「うちは悪くない」「被害者側はヤバイやつ」「他の家庭でもやってるのに」と思っているのがプンプンします。ファンでない方が読むのに耐えうる内容ではないです。
買ったことを特に後悔している理由が2つあります。1.加害者の親になった際の心積もりができるかと思ったら、そういう類いの本ではないこと、2.結局被害者と加害者の根本的な解決は見られなかったこと、です。1については私の勝手な期待でしたが、子育てをしているので、いじめ加害者の親になったらというのはかなり興味深いテーマでした。カウンセリングや応援センターの話などが一番聞きたいところでしたが、著者曰く人格破綻者の夫にページが大きく割かれていてがっかりでした。2については、被害者母が加害者側との話し合いを放棄したというのもありますが、人格破綻夫さんが「飽きた」という理由で話し合い終了って本当に言葉を失いました。飽きたって…子供のためにこちらの正当性を主張するというなら最後までしろよ…。校長先生が大声で感謝していたのは、少なからずあなたがたが職務の邪魔をしていたからというのもあると思いますよ、と読んでいて思いました。
メディアで取り上げられ、この加害者親に印税が入るのかと思うとかなり腹立たしく感じます。「大原さんちの大ピンチ」ではなく「被害者側の大ピンチ」だって分かってます?星1さえつけたくない…
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